新型コロナウイルスの影響より、就活のスケジュールの見通しが怪しくなってきました。
これまでも企業単位での説明会や就活イベントの自粛などが相次いでいました。が、2月20日のリクナビの合同説明会の中止から一斉に警戒モードに。そして4/7には全国7都府県に緊急事態宣言の放出が宣言され、完全な非常時体制化に入りました。
そこで、コロナウイルスの影響下で就活生はどう動くべきか?をまとめました。
コロナウイルス影響下の就活スケジュール(予想あり)
過去のおさらい
日付 | できごと |
---|---|
2/18 | ソニーが就活イベント中止を決定 |
2/20 | リクナビが合同説明会の中止を決定 |
2/26 | ディスコ(キャリタス)が合同説明会の中止を決定 |
2/27 | 全国の小中高が3月いっぱい休校へ |
3/1 | 広報活動解禁日(いわゆる「就活解禁」) |
何らかの影響を受けた企業は数千以上に及び、とてもリストアップできませんが、代表的なものを以下に列挙します。
東芝…社員交流会の中止
シチズン時計…採用イベント中止
大和ハウス工業…会社説明会を中止
NTTグループ…採用セミナー・合同説明会参加が原則禁止へ
三菱UFJフィナンシャルグループ…会社説明会をWebへ切り替え
みずほ銀行… 会社説明会をWebへ切り替え
住友ゴム…インターンシップ中止
今後どうなるのか?は、最悪のケースを想定すべし
まず、そもそも就活への影響がいつごろ沈静化するのか?が気になるでしょう。いくつか見方があるのは事実です。
が、一旦この記事では最悪のケースを想定します。すなわち「経済は21卒が卒業するまで低迷し続ける」という悲観的なシナリオを前提とする、ということです。
就活生はどうすべきか
ここでは、最も悲観的な事態が実際に起こると仮定したときに、就活生がどうすべきかを考えます。
志望業界すら定まっていない人
ただちに影響はありませんが、長期的な悪影響は受けます。
そもそも志望業界が定まっていないので、当初の予定通り合同説明会に出てもあまりメリットがないからです。
しかし、長期的な影響は受けます。世界経済が不景気側面に入ったときに、採用を見送る企業が大量に出てくるからです。つまり「企業の選択肢が減る」ことを意味します。
いったん、自分がなぜ就活をしたいのかを考えましょう。
場合によっては就活を見送る(見送ったところで状況が改善するとは限りません)、手に職をつける、といった選択肢もあるでしょう。逆に、ここでしっかりと就活する理由を作っておかないと「激化する就活での競争に勝てなくなります」。
その上で自己分析から付き合ってくれるエージェントや、スカウトサイト、長期インターンなどの選択肢を検討した方がよいでしょう。
仮に軸が定まり、なぜ就活をするのか決めたなら職業を紹介してくれるエージェントの使用をおすすめします。
志望業界はあるが、選考開始前の人
ただちに影響を受け、長期的な悪影響も被る可能性があります。
まず、直近で参加予定だった社員交流会や、採用関連イベントが軒並み中止になっているためです。説明会の動画こそありますが、全て同じ情報源となるため周囲と差が付けづらい。
さらに、採用枠の縮小が起こることも十分考えられます。となると優秀な学生をすでに確保した企業からは「弊社の本年度の選考は打ち切りました」と、無い内定のまま放り出されてしまう可能性も…。
志望業界が定まっているので、ある程度就活の軸や目的なども定まっているはずです。
選考に申し込めるのであれば、とにかく早めに行動してください。採用枠の縮小が起こる前に逃げ切れるように行動すべきです。
そして、持ち駒を増やすための活動も忘れないこと。就活はまだ終わっていません。
なお、この記事の下の方では持ち駒を増やせる、おすすめの就活サイト・サービスも紹介していますので、ぜひとも参考にしてください。
志望業界で選考途中の人
ただちに影響は受けますが、長期的な悪影響からは逃げ切れる可能性があります。
採用イベントの縮小などの影響を受けはするものの、すでに選考に入っているため情報は集めているはずです。いまさらイベントが中止になっても「おまけがなくなった」程度のインパクトしかありません。
そして4/8以降の非常事態宣言を受けて、選考が一次中止になった人も多いでしょう。が、候補者も含めて選考終了になったわけではありません。あくまで「小休止」であり、企業も平常に戻ることを前提に動いています。
毎日、1日1ページでもよいので先輩の選考対策記を読んだり、SPIの問題を解くなどして「就活モード」を切らさないようにしましょう。私も経験上、1週間何もしないと「就活モード」が切れて言葉遣いがおかしくなったり、志望動機が出てこなくなったりしました。とにかく、1日15分でよいので就活のタスクをこなしましょう。
そして、最後に。世の中のおじさんサラリーマン達はいま、会社と若者の雇用を守るべく、不眠不休の努力をしているはずです。日本中の企業がそうです。この事態が長引くことを祈っている人などいません。彼らの努力を信じましょう!
滑り止めの内定がある人
ただちに影響は受けず、長期的な悪影響も比較的受けません。
滑り止めの内定は、絶対にキープするようにしましょう。
その上で、本当にやれそうだったら第一志望の選考を受けてみる。選考での学生同士の競争は、間違いなく以前より激化します(内定を持っていない就活生が必死になるからです)。
そこまでチャレンジして仮に駄目だった場合のみ、今の滑り止め内定先を真剣に検討することになるでしょう。
滑り止め内定であっても、自分が掴んだチャンスには変わりません。そして「その企業でしか出来ないこと」というのは、意外とないものです。
それよりも「今の内定先で自分がどうしたら活躍できるか」を、真剣に考えてみる方がためになるかもしれませんね。
コロナウイルス影響下でも使えるサービス
大企業志望の就活生向け
「ワンキャリア」インフォメーションセンター
ワンキャリアは「インフォメーションセンター」というコロナウイルスの企業選考への影響をまとめた表(随時更新)を発表しています。大手企業の選考への対応が一つの表にまとまっており、いつでも・誰でも閲覧することが可能です(ワンキャリアに登録していなくても見れます)。
詳しくは下のリンクからどうぞ!
「OfferBox」Webシューカツ推進委員会
大手企業も多数使用する「OfferBox(オファーボックス)」は、Webシューカツ推進委員会という取り組みを立ち上げると発表。Web上での選考を進められる企業を特集する、とのことです。
また、これ以外にも3/2-6の間は企業側の利用料金がすべて無料になるキャンペーンを開催しました。それ以降、企業のスカウトが160%増となっています。家に居ながら安心して就活を進められるので、ぜひとも登録しておきましょう!
実際にスカウトが増えたという声もかなりSNS上では見られます。
合説中止になってからオファーボックスめっちゃくるのわろち
— 🔑 (@_01ker) February 27, 2020
コロナの影響か分からないけど
— みみ@21卒 (@mii_yt2) February 28, 2020
offer Boxからめちゃオファー来る。
「リクナビ就職エージェント」大手企業も多い
リクナビは合同説明会こそ中止になりましたが、エージェントは営業を続けています。エージェント(人材紹介)とは、あなたにぴったりな企業を無料で紹介してくれるサービスです。企業と出会える場がない!という方は、膨大な紹介先企業を持つリクナビ就職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。
「あさがくナビ」フェアは開催。独自のWEB会議システムを展開
リクナビ・マイナビ・キャリタスに次ぐ大規模ナビサイトの「あさがくナビ」では、以前からWeb面接システムの導入を積極的に進めていました。大手ナビサイトとしてはかなり先進的な取り組みであり、登録すれば多くの企業でWeb面接を使った選考を進めることができます。
大企業以外も志望したい就活生向け
「キャリアチケット」オンライン面談
キャリアチケットでは、コロナウイルスによる影響を受けてオンライン面談の受付を開始したとのプレスリリースを発表しました。サイト上には表記がありませんが、申し込んだ後に「オンライン面談を希望します」と担当者に伝えれば、そのように対応してくれるはずです。
「JobSpring」全てオンライン面談で対応
東京のキャリアコンサルタントであるJobSpringも、オンラインで面談を続行しているという情報が入っています。家から参加すればいいので、安心&安全に持ち駒を増やしていくことが可能です。
「MeetsCompany」開催続行!消毒義務・マスク着用推奨へ
新型コロナウイルスに対し、オンライン相談会・座談会という形で申し込みを続けているのが、ミーツカンパニーになります(以下のページから申し込むことが可能です)。どうしてもチャンスを作りたい方は、参加を検討してみてもよいかもしれません。
「ねっとで合説」動画で企業が分かる
「ねっとで合説」とは、多くの企業の企業説明動画が登録無料で見れるサービスです。コロナウイルス発生よりも前に立ち上げられていたサービスですが、Youtube感覚で説明会を見ることができます。この機会に登録してみるのがおすすめです。
「Future Finder」心理テストでマッチ・スカウト
こちらも新型コロナウイルスとは直接関係がありませんが、心理テストを受けるだけで自己分析の結果と企業からのスカウトを両方とも受けられるサービスです。家から外出せずに就活を進められるツールのためご紹介しました。
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いかがだったでしょうか。
実際にどれだけの影響が出るかは未知数ですし、この記事に書いてあることも単なる予測の一つに過ぎません。
そもそも就活において、必要な情報・使うべきサービスは時と場合によって変わるもの。
また、就活の仲間を見つけることも重要です。
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