言わずと知れた株式会社リクルートキャリアが運営する、新卒向けのエージェントサービスがあります。それがリクナビ就職エージェントです。
今回は、そちらが気になっているという方向けに、実際に利用した評判・口コミをまとめました。ちなみに結論としては以下の通り。
- 業界スタンダードの新卒紹介サービスで、企業の幅も広い
- アプリもあり、手軽に使える
- オリコン一位獲得の満足度!…の一方で、賛否が分かれる
では、詳しくご紹介していきます!
リクナビ就職エージェントとは?
リクナビ就職エージェントとは
リクナビ就職エージェントのサービスの規模についてまとめました。
学生登録数・内定率などの数字は全て非公表です。ただこれは「数字を出さなくても募集が来る」からこそ。リクルートというブランドがあるゆえ、圧倒的な信頼を誇っているのがリクルート就職エージェントです。
サービス名 | リクナビ就職エージェント |
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
会社設立 | 1977年11月28日 |
取扱高(他事業含む) | 1,393億6,589万円 |
本社所在地 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
許認可 | 13-ユ-010258 |
URL | https://www.recruitcareer.co.jp/ |
取扱高、本社所在地、どれを取っても超一流であることがわかりましたね…。
リクルート就職エージェントの口コミ・評価
ではさっそく、リクルート就職エージェントを実際に利用した方の口コミを見ていきましょう。良い口コミ・悪い口コミをそれぞれご紹介していきます。
- Good
- 電話で愚痴を聞いてくれるほどの親切なサポート
- 専用アプリの使い勝手がよい
- オリコン一位の満足度の高さ
- Bad
- 登録した覚えがないのに電話してくる
- 求人の質が低い(こともある)
- 呼び出しを受けたら違うことをさせられたことも
良い口コミ・評価
- 親切なサポートをしてくれて助かった
僕はリクナビ就職エージェントとdoda就活エージェントを使ってたけど、就活終盤はほとんどリクナビ就職エージェントさんしか使ってませんでした
— つ (@ice_lemon07) October 16, 2018
そんくらい親切な人だったのでおススメ。。当たりハズレあるかもしれないけど。。
にもかかわらず、3月下旬に立て続けに最終面接落ちしたとき、リクナビ就職エージェントの担当お姉さんに電話して40分くらい愚痴聞いて頂いたのはとても感謝している
— 朝森久弥 (@asamorihisaya) December 15, 2014
リクナビ就職エージェントは、とにかく手厚いサポートでよく知られています。きちんとした担当者がつくと、本当に心強い。私も少しだけ使わせて頂きましたが、とにかくよく話を聞いてくれました。
ちなみに、リクナビ就活エージェントの求人紹介・サポートは電話がメインなようです。
- 専用アプリの使い勝手がよい
リクナビ就職エージェントです!他のは使っていなかったので比較出来ないのですが、担当者さんの対応と、専用アプリがあるのでメールを見逃さずに済むのがなかなか良かったです。 #peing #質問箱 https://t.co/giaHI7MaME pic.twitter.com/2TjdZbo8Ct
— 神子 (@God_prayed) June 1, 2018
リクナビ就職エージェントには、専用のアプリで連絡が可能。メールやLINEでやりとりをする就職エージェントが殆どですが、専用のアプリがあるのは強い。なにより専用のアプリがあると埋もれたり、見逃しがないですからね。もちろん無料で使えますので、気になる方は登録してみましょう。
- オリコンで顧客満足度一位獲得
あのオリコンランキングで顧客満足度1位を2年連続で獲得したのがこのリクナビ就職エージェントです。この調査は「登録のしやすさ」「アドバイザーの相談のしやすさ」「アドバイザーの提案力」「紹介企業の質の高さ」で評価されるのですが、全てにおいて他社サービスを圧倒。見事1位を獲得しています。
それほど、就活生に寄り添ったサービスを言うことができるでしょう。
悪い口コミ・評価
では、悪い点も紹介していきます。
ちなみにこちら、「担当者によって対応が異なる」ことを前提に読むと分かりやすいかと。就職エージェントの宿命として「悪い担当者にあたると本当にダメダメ」という欠点があります。そういう場合は、きちんとお断りをして、退会するのがおすすめです。あなたの人生の決断を、ダメな担当者にまかせてはいけません!
それではどうぞ。
- 登録した覚えがないのに電話がかかってくる
登録した覚えもないのにリクナビ新卒エージェントとかいうところから2、3日に1回電話が掛かってきて無視してるけどウザい
— むつき (@galaxy6291) July 18, 2018
登録していないのに電話がかかってくる、という口コミがかなりありました。どうやらリクナビの関連サービスに登録していると、営業電話をしてくる場合がある模様。関連サービスがリクルートの運営だと知らないまま登録すると「知らない間に…」となりますね。
リクルートキャリアが運営する他サービス…リクナビ、リクナビHR Tech、就職ジャーナル、就職shop、HELPMAN JAPANなど
また大学で開かれるキャリア関連イベントでも実は運営にリクルートが入っており、参加者にリクナビを登録させるものもあるようです。そのため「知らない間に登録されてる」ということもあるでしょう。
不気味ですね。どうしても嫌な場合は、退会申請をするのも手のひとつです。こちらのフォームから、退会申請が可能になっています。
- 求人の質が低い
リクナビの新卒向けエージェント使ってみたけど求人の質が低すぎてまだダイレクトリクルーティングで来た案件の方がマシ感ある
— オオカワラ (@o_kwr) April 18, 2017
質が低いという口コミも。リクナビ就職エージェントはサービスそのものが巨大なぶん、求人の質もピンきりです。日本で最大級に求人が集まっているエージェントですから、希望条件によっては非常に低質な求人の案内ばかりが届くということもあるようです。
また、確認はとれていませんが「仕事よりプライベートを充実させたい」と言ったところ、派遣に登録するよう勧められたという方も。正直、せっかくの新卒を派遣に使うのは相当もったいないですし、きちんと就職した方がずっとためになります。それにも関わらず、新卒で派遣に登録させようとするのはキャリアコンサルタントとして、どうなんでしょうか。ちょっと担当者の意識が低いと言わざるを得ません。
- 呼び出しを受けたら違うことをさせられた
「面接の練習」のお誘いが来たので試しに本社を訪問。練習と言っていたのに企業説明会&通常の面接を受けさせられました。内容を間違えてメールを寄越して来たのか、故意に嘘を吐いたのかは定かではありません。求職者のことをただの駒だとしか思ってないですよね。面接してくれた企業さんに対しても誠意に欠けると思います。
https://goo.gl/maps/KkZMuYBgWWAdZby27
これはもう言語道断ですよね。ですがこれがエージェントにはびこる「雑な案内」の実態でもあります。繰り返しになりますが、本当にダメダメ担当者に当たると連絡が途切れたり、内容にミスがあったりと、まともな対応は望めません。
このようなエージェントにあたった場合は、仕方がないので別のサービスに登録するしかないと思います。
リクルートキャリアはなぜ批判されているの?
ここの章はリクルートという「会社そのもの」の評判が気になる方だけ読んでください。
次の章はこちら:向いている人、向いていない人
リクナビでもリクルートのエージェントに共通することですが、リクルートという会社について調べていくと、分かることがあります。それはかなり賛否両論がある、ということ。Twitterで検索すると「とんでもない悪徳会社」「素晴らしく熱心な会社」というツイートが並んで出てくることがあるほど、評価が分かれているのです。
なぜこんなことになるのかを、少しだけご説明します。
元から電話営業が熱心なことで有名
まず、会社の風土として電話営業が熱心なことで非常によく知られているのがリクルートです。
まず新卒で入ってから一ヶ月間ひたすら「社長の名刺獲得競争」というものをやらされます。その後はテレアポ競争。それ以外にも朝から晩までオフィスビルを歩き回って、アポを取ってくるのがリクルートの新人研修です。どのくらい歩くのかというと、靴が壊れるくらいやるんですね。
そういう文化のある企業なので、世の中の社長たちからは賛否両論です。
「根性を鍛えて、新卒の価値を上げる研修」だと評価する声もあります。が「こっちも忙しいのに、いきなりペーペーの新人が電話をかけてきて営業されるのは迷惑千万だ。リクルートとは絶対に付き合わない」という方も一定数いらっしゃいます。
もちろん、このDNAはリクルートキャリアにも受け継がれています。キャリアコンサルタントから熱心な電話がかかってくるのは、そういう研修を受けた人たちだからこそ、です。
「やらかした」過去がある
これだけなら、ここまで世の中で評価が分かれることはありません。
そう、「それ以外」があるんですね。リクルートは今まで何度も社会問題になるような事件を起こしてきました。代表的なものを2つご紹介します。
戦後最大の企業犯罪「リクルート事件」
これは歴史の教科書に載るような癒着事件でした。
簡単に言うと、当時のリクルートの社長が自民党と癒着していた、という事件です(1989年に発生)。しかしその規模が大きく、自民党の有力議員たちや大臣、さらには内閣まで巻き込んだ大スキャンダルに発展しました。結果として当時の竹下内閣が総辞職に追い込まれ、さらには選挙で自民が過半数を失う事態に。
良くも悪くも、当時ベンチャーと呼ばれていたリクルートはこれで知名度をあげました。しかし悪評ばかりだったため、リクルートは倒産の危機に陥ってしまいました(後に復活)。
そのため、当時を知る年配の方からは「政界と癒着していた悪徳企業」という印象が今でも残っています。
個人情報保護&倫理的に問題の「リクナビDMP」
1989年のリクルート事件から30年後の2019年。リクルートキャリアは、個人情報保護を無視した問題を起こしてしまいます。それがリクナビDMPです。
これはごく簡単に言うと、就活生の個人情報を許可なく、300-500万円という高額なオプションをつけて企業に売っていた、というもの。
「人の個人情報を勝手に売りつける悪徳企業」という評価が、またしても巻き起こりました。リクルートキャリアはこの問題に対し謝罪した上でサービスを廃止(2019/8/4)。
世界的にGoogleやAppleといったIT企業が個人情報保護の動きを強める中で、雑な法令違反で個人情報保護を売っていたリクルートには、様々な批判が飛び交いました。
良くも悪くも今の就活のあり方を作ってきた
問題も起こしてきたリクルートですが、そこには常に「人材業界のリーディングカンパニー」として、他社がやらないサービスを開拓していったリクルートの姿勢があります。
例えば、いま多くの就活生が使用している就活情報サイトを日本で初めて作ったのは他ならぬリクルートでした。それまでは大学の就職課に行って、分厚い電話帳を片手にアナログに情報収集するのが「就職活動」だったのです。それをリクルートは、PC一台さえあればどんな企業にも申し込みできる姿へと変えました。
そのような姿勢があった一方で、「リクナビがなければ新卒採用ができない」という、日本の人材業界がリクルートに大きく依存する仕組みも作ってきたのもまた事実です。
リクルートの商品に、面接官トレーニングという、面接官初心者のために心得や見極め方を学べるの商品があるが、同時にリクナビ就職エージェントというサービスが、学生向けに面接対策を行っていて、企業ごとの質問例や、面接で評価するポイント等を伝えている。もはや八百長で、面接はプロレス化した。
— リクルートから就活生を守る党 (@syuukatsukowasu) August 17, 2019
そのために、多くのことを言われています。経費をやたら使わせる悪徳企業であるとか、問題ばかり起こしてきたとか…。
ただ、それはリクルートの影響力の裏返しでもあるんですね。そういった大きな影響力を持つ企業のサービスを使うことを、個人的にどう考えるか。
「そんなことを個人にはまるっきり関係ない、良いサービスは良いサービスだ」
「そんな問題ばかりの企業のサービスなんか絶対に使いたくない」
と意見に分かれるのは、自然なことだと思います。就活生のみなさんはそれを知った上で、どう使うかを選択してください。知らないで選択するのはただの無知ですが、知った上で選択するのはあなたの意志ですから。
以上が、なぜリクルートは批判されているの?というお話でした。
リクナビ就職エージェントに向いている人・向いていない人
以上のことから、リクナビ就職エージェントに向いている人・向いていない人をまとめました。
- 向いている人
- 丁寧・熱心な求人サービスを期待したい
- 電話でもいいのでサポートして欲しい
- なるべく多い選択肢のうちから悩みたい
- 向いていない人
- 電話以外にもサポートが欲しい
- リクルートそのものが気に入らない人
- 自分に向いていない求人を断れない人
向いている人
- 丁寧・熱心な求人サービスを期待したい
オリコン一位に輝く顧客満足度の秘訣は、「丁寧なサポート」「エージェントの質の高さ」があります。そのようなサービスを受けつつ、相談しながら就職活動をやってみたい方には向いています。
顧客満足度一位ということは、質の低いエージェントが最も少ないであろうことも期待できます。「安心して」利用したいという方には最も向いているはずです!
- 電話でもいいのでサポートしてほしい
電話でも、きちんとしたサポートをしてくれるのがリクナビ就職エージェントの強みです。愚痴にも答えてくれる、そんな存在がエージェントの強みでもあります。誰かと電話で相談しながら、就職を進めていきたい方にはおすすめできます。
- なるべく多い選択肢のうちから悩みたい
リクナビは大手就職サイトと連携していることもあり、取り扱っている企業の数・求人も数は日本最大級です。なるべく多くの選択肢から悩み、納得の選択がしたいという方には向いているはずです。
向いていない人
- 電話以外にもサポートが欲しい
電話がメインのサービスになるので、電話以外にも面談でサポートがしてほしいという人にはちょっと向いていない可能性があります。ただ面談ができないわけではなく、きちんと要望すれば対応してくれます。アプリもあるので、手軽に申し込んでみるのがおすすめです。
- リクルートそのものが気に入らない人
このページでご紹介した通り、リクルートには様々な歴史があります。人材業界を支えてきた存在であるために、良い噂も悪い噂もあります。使うサービスにもこだわりたい、誠実さをなるべく期待したい、という人は別のサービスを利用した方が良いと言えます。
- 自分に向いていない求人を断れない人
残念ながら、エージェントの宿命として低質なエージェントや求人が一定数ある、という問題があります。つまり、向いていない求人を紹介された時に「これは私は嫌です」ときちんと言えるかどうか、が問題になるということです。きちんと断れない人は、エージェントサービスそのものが向いていない可能性があります。
業界標準のリクナビ就職エージェント
いかがだったでしょうか。業界標準の仕組みを作ってきたリクルートとして、ならでは特徴が沢山ありましたね。ですが、とりあえず気になるという方はぜひとも使ってみると良いと思います。
あなたが納得の内定を得られることを祈っています!
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