面接やグループディスカッション(GD)は就活で避けて通れない道。
ですが「グループワーク(GW)」も就活において一回は誰もが経験するのではないでしょうか?
グループディスカッションと同じく、落とされたらもったいないですよね。
もちろん、対策の方法はあります。そこでこの記事ではグループディスカッションとの違いと、対策すべきポイントまでご紹介します。
グループワークとグループディスカッションの違い
グループディスカッションはグルディス、GDとも略されますが、グループワークはGWと略されます。では、その違いはどこにあるのでしょうか?
グループワークでは成果物が求められる
グループディスカッションは、その名の通りディスカッション、つまり議論するだけです。
最後に口頭の発表が求められることが殆どですが、何かを作ったりすることはありません。
グループワークは、時間内でチームでなにかを制作したり、成果物として模造紙で発表したりします。単に口頭の発表だけでなく、具体的な成果物が求められるのがグループディスカッションとの最大の違いです。
その分、グループディスカッションより難易度は高いです。
ディスカッションでは「口先だけで何とかなる」部分もあるのですが、ワークでは制作物を作らないといけないからです。口先だけではなくチームをまとめ、限られた時間内に物理的な成果を作ることが求められます。
ただし難易度が高いといっても、選考の初期に行われることが多いです。
なので、殆どの場合、倍率がものすごく高いわけではないことは覚えておきましょう。素晴らしい結果でなくても、ある程度のパフォーマンスであれば突破は可能です。
グループワークの例
- A4のコピー用紙(白無地)を使い、チームでなるべく高い塔を作る。
なお制作にあたり、使っていいのは素手とセロハンテープのみ(制限時間20分) - 架空の企業の決算資料から、経営計画を作成し模造紙で発表する(制限時間40分)
- 選考中の企業の新しいCMを制作・撮影し発表する(制限時間30分)
なお、他にも「チームごとに宝探し」「カードゲーム」などの楽しいものもあるようです。
グループワークの対策方法
グループワークはとても難しいものから、なんだか楽しげなものもありますね。
しかし、あくまでこれは選考の一部。企業は何を見ているのでしょうか?
企業が見ているポイントがわかれば、対策の勘所が掴めたことになります。
グループワークで企業が見ているポイントは主に2つです。
ポイント1:思考力
まず企業が見ているのは、思考力です。
与えられた課題に対して、真剣に取り組んでいるか。
宝探しゲームだからと言って、ずっとふざけていて良いわけではありません。与えられた課題がちょっとアホらしくても、かなり難しくても、きちんと取り組んでいるかが見られています。全力で楽しむということも時には必要です。
論理的に課題に取り組んでいるか。
ガチガチに論理的に考える必要はありませんが、すべて感性に頼るのもご法度です。与えられた条件の中で、何が最も良さそうなのかを選択しましょう。そのために実験をし、失敗から学びましょう。
失敗を恐れず、試行錯誤を楽しめるか。
グループワークのお題は「どう解決すべきか正解がないもの」が殆どです。そのような問題に直面した時に、試行錯誤できるか。失敗を過度に恐れず、ダメだったしても何かを学ぼうとするか。そういう態度が見られています。
…と、かなり細かく書きましたが、要は真剣に楽しめばOKです。
ふざけすぎず、ガチガチになりすぎず、与えられたお題を楽しみましょう。
ポイント2:協調性
協調性も重要なポイントです。
実際のところグループワークは、協調性を見るためだけにやっていると言っても過言ではありません。面接ばかりでは、企業側はあなたの1対1の能力しか分かりません。チームの中であなたがどう振る舞うかは、実際にチームワークをしてもらわないと分かりませんよね。だからこそのグループワークなのです。
チームメンバーと協力しましょう。
同じチームになったからは、メンバーは目的を同じくする仲間です。少なくともグループワーク中は選考の競争相手だと思ってはいけません。チームの知恵を集めて、課題に全力で取り組みましょう。いがみ合うほど「チームワークがない」という評価になります。
周囲の意見を取り入れてベストを目指しましょう。
自分の意見ばかりの人は嫌われます。あなたも、自分の意見ばかり喋るオジサンは嫌いなはずです。正しい伝え方で、チームの成果をベストまで持っていきましょう。
大前提:時間配分に気をつけよう
ここまで、見られているポイントと対策についてご紹介してきました。
しかし、大前提として気をつけるべきことがあります。
それはグループワークでは時間設定がかなりタイトで、対策しないと崩壊するということ。
グループディスカッションでは、時間ギリギリまで議論していても何とかなります。他チームが発表している間に、発表者が発表内容の整理をしておけばいいからです。時間配分が適当でも、うまくごまかせてしまいます。
ところが、グループワークではそうはいかないのです。
時間管理が適当だと、まず成果物の制作が間に合いません。最後に頑張って適当に間に合わせたとしましょう。それでも、きちんと時間管理をしていたチームとの差は歴然です。笑ってしまうほどのクオリティの差が出ます。
発表内容もグダグダになります。そもそも制作物の質が低いので、まともな発表ができません。発言で補おうとしても、その場で補足するばかりの状態になります。一貫した内容になりません。最悪の場合、発表者がその場で決まったりします。そうなると、もはやコント状態です…。
大前提、時間管理をしましょう。
司会はいなくてもよいです。しかしタイムキーパーだけは決めておかないと、発表が崩壊します。筆者の経験上、5グループくらいいると、どこかのチームが必ず崩壊します。
逆に言うと、大きく差をつけるチャンスでもあります。
時間管理を徹底した上で、思考力と協調性を意識しましょう。そうすれば、ほぼ間違いなく突破できます。
グループワークの対策まとめ
いかがだったでしょうか。
グループワークは難しく、やりがいがある分、きちんとこなせば「楽しい」ものです。
そして、会社に入ってからもこのような仕事は続きます。
企業社会で生きることを目指すのであれば、グループワークを「楽しい」と思えるようになっておきましょう。そうすれば、就活に限らずあなたは有利です。
グループワークを楽しみましょう!