内定を最初に取ると、舞い上がってしまうもの。
例えそれが滑り止めだったとしても、です。(筆者も経験しました)
では、どうすればいいのか。どう選ぶべきなのか?
結論から言うと、自分が困った時でも愛せる会社なら決断して良い、と思うんです。
大企業の経営幹部候補を断った話
まず、私の話をさせてください。
私は誰も知る某大企業の内定を蹴り、小さなマザーズ上場企業に行き、その後辞めて独立した人間です。
後悔しているのでは?と思うかもしれません。
ですが、自信を持って言えます。後悔はしていません。今でもあの決断は正しかったと、胸を張って言えます。
そんな私がお伝えしたいことはたった一つ。
自分が愛せる企業じゃないと、入るべきじゃないということです。
楽園のように素晴らしいオフィスで内定を獲得
私が内定を頂いた某大企業の最終面接は、都心の素晴らしいオフィスで行われました。それ自体が観光名所になっているオフィスビルの3X階にあるのに、エントランスには噴水・吹き抜け・階段の3セット。その企業は誰もが知るグローバルカンパニーで、毎年売上も利益も堅実に成長。収益性も健全な、世界数十カ国に展開する「超優良企業」でした。
そして、面接。その会議室もたいへん素晴らしい部屋で、バックには都心の超高層ビル群がそびえ立っていました。お相手は人事部長です。
そして「キミはなかなかユニークだし、見所があるね。うちに来て、頑張ってくれるなら、経営幹部にもなれるんじゃないかと思うよ」と言われました。そして面接は終了。別室に呼び出されると、そこでさも当然のように内定の紙を渡されました。
内定をいただき、舞い上がる
やはり舞い上がりましたね。やってやったぞ!と。
しかも、申し分ないほどの優良企業です。そこで経営幹部候補になれるんだとしたら、もはや勝ち組確定。人生がバラ色に思えました。キレイな受付のお姉さんのお見送りを受けつつ、超綺麗なエレベーターで地上階に戻っていく瞬間ほど、私が舞い上がっていた瞬間はなかったと思います。
しかし。なんだかやっぱり、違和感がありました。
自分は本当にこの企業でいいのか?という違和感が、どこかにあったのです。
「その企業で、嫌な時でも本当に頑張れるのか?」
その後、いろんな人に内定を頂いたことを話して違和感の正体が分かってきました。
本当につらい瞬間でも、その企業でも頑張れるの?という問いに、自信を持って答えられない自分がいたんです。
会社で働いていても、全てが楽しいわけではない。
辛いことは沢山ある。そんな時に、頑張れるのか?
これを父親から言われた時に、ハッとしました。そして反省しました。
自分がそんな状態で内定を獲得していたことに、ようやく気がついたのです。ろくに会社に貢献するつもりもないのに、内定を獲得するのが目的になっていたな、と。
今から思えば、その企業の選考に参加して面接のお時間を頂いたこと自体、私の判断ミスでした。そんな中途半端な覚悟で行く所ではなかったのです。もし仮にそんな状態で内定を承諾しても、経営幹部などには到底なれなかったはずです。
平社員として、文句を言いながらその会社にしがみついて生きていただけでしょう。
最終的に、その企業の内定はお断りしました。そしてそれは正しい決断だったと思います。
その企業は何も悪くありません。私の判断ミスです。
嫌な時でも愛する覚悟があるか、今一度考えよう
この話の教訓は「本当に嫌な時でも、貢献したいと決断できる会社でないなら行くな」ということです。つまり、愛情とも言うべきこだわりがないなら、行ってはいけない。
新卒入社の会社には、人生のそれなりに長い時間を使うわけです。しかも新卒というのは会社からすれば役立たず(給料を払う分だけ損)ですから、いわば会社の扶養家族です。そこから這い上がって、会社にとってなくてはならない存在を目指すのがあるべき姿。その間には、辛い瞬間も山ほどあるはずです。
そして、その決断に疑問符がつくなら、まずは情報を集めましょう。
そのためには、以下の質問に答えることです。
自分はどんな瞬間なら幸せなのか?
あなたがチームの中で動く時、どういう瞬間に幸せを感じますか?
自分を中心に、何か物事が回っていくのが楽しいのでしょうか?それとも、何か助けを必要としている人を陰ながら支えるのが楽しい?あるいは、先回りして何か調べておくのが好きでしょうか?
そういう瞬間が、内定を頂いている企業で実現できそうなのか?を考えましょう。
どのくらいの期間で、どういう活躍を期待されているのか。人間、環境を変えたからといってそこまでは変わったりはしません。とくに「幸せだと感じる瞬間」は変わらないものです。
情報が足りないなら、取りにいく
もし考えても結論が出ないなら、情報が足りていないということです。
その場合は、何が知りたいのかを整理した上で取りにいきましょう。
内定者には、企業は優しくしてくれます。
部長や役員クラスに会いたいと言えば、そんな要求も通してくれます。私もその企業をお断りする前に、副社長にお会いしていろいろと聞きました。
単なる社外の学生が、そこまで会社を動かせることは千載一遇のチャンスです。有効活用しましょう。
内定を一社目で決めるなら、愛せる企業に入ろう
愛せる企業に入りましょう。これは一社目でも二社目でも同じことです。
自分がよいと思うことに、人生の時間を使いましょう。
そうすれば、きっとその会社で輝ける未来が開けるはずです!
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