最終面接ほど、就活で緊張する瞬間はないかもしれません。
特に大企業であれば、5-6回も面接を行うことは珍しくなく、次の最終面接さえ突破すれば晴れて内定を受け取ることができるのですが…
下手をするとこれまでの努力が全て吹き飛んでしまう面接でもあります。そんな最終面接のコツについて、上場企業の元人事関係者だった筆者が突破するコツをご紹介します。
就活で最終面接は何のためにやるのか
そもそも最終面接とは「その会社の中で、会社について現在も未来も含めて1番詳しい人間に見てもらい、自社にフィットしそうか見る」ものです。
残念ながら、ただの就活生であるあなたが新卒でどんなに頑張っても、その経営者と一緒に仕事をすることはありえないでしょう。ベンチャー企業ならともかく、従業員が数千人以上いるような企業であれば、最終面接に出てくるような役員や取締役、社長と一緒に仕事をすることは絶対にありません。
では一緒に仕事をしない人が、なぜ最後に出てくるのか。
それは最終面接に出てくる人が、その会社の人材に関して1番詳しいからです。最終面接に出てくる人たちは、あなたが生まれる前からその企業や業界におり、何千・何万という人と一緒に仕事し、会社の未来についても考えています。
この経験の差が、それまでの面接官との違いです。
何千人という人と会って仕事をしている、社会の中でも最高のビジネスマンたちであり、普通の社員からするともはや預言者や神レベルです。
- どういう言動や性格の人が5年後、10年後どうなるか
- あなたが向いている仕事、向いていない仕事
- 5-10年後を考えた時に生き残る人なのか
なども、彼らはだいたい分かります。あなたの性格も最初の数分で見分けがつきます。
現場の社員やリクルーターでも分からない特徴も知っています。
つまり、小手先のテクニックはまるで通用しないと考えた方がよいです。
最終面接対策「最高の敬意を持って接する」
そんな最終面接にも、攻略法があります。
最大の面接対策は「最高の敬意を持って接する」こと。これは、口先だけの敬意ではありません。本気でその会社に入りたいという態度を見せることです。
では、そのために必要なことをいくつかご紹介していきます。
志望動機や自己紹介をする上で、以下のような点がないかチェックしてきましょう。
- 社会の環境のせいにしない
- 自分の感想にこだわらない
- 「なぜ働きたいか」「なぜ御社か」を突き詰める
- 「御社に入りたい」熱意を訴える
社会や環境のせいにしない
自分の学歴では選択肢もなかったので…
周囲にそういう方が多かったので…
最初に気をつけるべきなのは、「社会や環境のせいにしてはいけない」ということ。自分の行動を他人のせいにする人は、単純に一緒に仕事をしたくないからです。
倒産した企業の社長が記者会見などで「環境が悪く、人材に恵まれなかった」といったら炎上しますよね。…そう、実は最終面接で出てくるビジネスマンたちは「他人のせいにできない」世界で生きていいるのです。
社会人なら、自分の決断の結果は自分の責任。環境のせいであり、他人が悪かった…という言い方ではなく、まず自分が至らない点があったことを認めましょう。その上で、他の人について語るべきなら語る。
私の狭い世界観では、それがベストな選択に見えました。反省しています。
当時は周囲に流された側面もありましたが、○○という発見もあり、感謝しています。
といった、「自分の決断の結果」を受け入れた話し方をすべきです。
「自分の感想」にこだわらない
私はそういうつもりではなかったんですが…
私の世代では、そういった考え方をするので…
こういう「あなたの感想」を無意識に言う人がいます。想定していない質問が来るとこういうことを言う傾向があるようです。絶対に避けましょう。
こういった言葉は役員クラスからすると、かなりマイナスな印象になるからです。
私はそういうつもりではなかったんですが…
(あなたの理解力がないんです)
私の世代では、そういった考え方をするので…
(あなたの考え方が古いんです)
という風に、実は考えていませんか?考えていなくても、実際に自分が言われる立場になると、かなりイラッとする言葉です。
こういった言葉は絶対に避けましょう。そもそも、言う必要がないです。
私になにか至らない点がありましたでしょうか?
といって、確認しましょう。
「なぜ働きたいか・なぜ御社か」を突き詰める
キミはなぜ、働きたいと思ってるの?
(やべー、想定してないよ…とりあえずなんか言おう)
社会貢献したいんです!
いいね。でも、「社会貢献」っていろんな意味があると思うんだけど、どういうことかな?説明してくれない?
…。(なんも言えねえ)
役員面接では、「なんで働きたいの?」「なんでウチなの?」をとにかく、しつこく聞かれます。私も50社以上受けて、10社近くの最終面接に出ましたが、「なんで?」「それを説明してくれるかな?」と聞いてくる方がほとんどです。
これはこれまでの面接でも何回も聞かれたと思いますが、最終面接では特に徹底して行いましょう。おすすめなのが「なぜなぜ5回法」。
(お題)
御社の経営計画で、自分がやりたい新規事業の立ち上げがあった。自分もそれに貢献したい
Q1.それはなぜ?
A.自分は、既存の枠組みを尊重しつつ、新しいやり方を考えるのが得意であり、喜びを感じるから
Q2.それはなぜ?
A.高校時代の学園祭で、予算が少ない中で求められる成果を出す経験が自分にあるから
Q3.それはなぜ?
A.粘り強く周囲を説得して、新しい目標を作り、そこに一丸となって取り組んだから
Q4.それはなぜ?
A.限られた中で、面白いものを作りたいと思ったから
Q5.それはなぜ?
A.人生は一度きりで、その間にできる限りの貢献をしたいから
なぜ?を5回繰り返して本質に迫る方法です。これは他の記事でも取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。
「御社に入りたい」熱意を訴える
そして、最後に最も重要なのが「御社に入りたい」という熱意を見せること。
入社意欲を訴えることを忘れないようにしましょう。エントリーシートや履歴書を確認しながら面接が行われることも多いため、全く別の内容を話すと不信感を持たれる場合も多いです。一貫性を持って、自分が本当に入社する意思があることを伝えましょう。
また逆質問ですが、個人的には社長や役員がどんな思いで事業に取り組んでいるのかを聞くような質問が効きます。いわゆる「おじさん転がし」の第一歩です。そして、最後は「貴重なお話で、ますます入社意欲が高まりました」という感想を言うのがベストでしょう。
ブレずに、最高の敬意を持つのが最終面接の対策になる
いかがだったでしょうか。
最終面接まで来たあなたには、その会社で働くことを多くの人から認められています。本当にあともう一歩なのです。
そのためには、最大限の敬意を持ち、最大限の努力をして臨みましょう。
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