コロナで内定取り消しになった、というお話がチラホラTwitter上でも出てくるようになりました。
3/12の午前には「内定取り消し」がTwitterトレンド入り。こちらは実際に取り消しになったわけではなく、テレビでの報道を受けたトレンド入りの理由だった模様です。
ですが、大きな不安を抱えている人もいるでしょう。現状、実際に取り消しになる人は少ないはずですが、きちんと冷静に対応できる人が一人でも増えることを祈って、元上場企業の人事経験者の筆者が、今できることをご紹介します。
まず、どうしたいのか決めよう
企業にとって内定が持つ力は厳しく「内定取り消し=解雇」です。
企業側にお金を請求できることもあります。未就労分の賃金支払いが認められるケースもあるのです。ですが、学生が問い合わせたからと言って企業が好意でお金を払ってくれることはまずありません。弁護士、社労士や行政などのプロに相談するのが先決です。
まずは、あなたの所属組織である大学のキャリアセンターに相談することをおすすめします。そして、どうするつもりなのかを決めましょう。
選択肢1:就職活動に戻る
おそらく、最も現実的な選択肢が「4月までをメドに就職活動に戻る」でしょう。
まだ、ほとんどの企業でコロナウイルスの影響による見通しが立っていません。全ての企業が募集を締め切ったわけではなく、新卒採用を続けています。チャンスはいくらでもあるのです。むしろ、何もしないまま時間が経つと「影響が明らかになってきたので採用枠を縮小します」という企業が沢山出てきます。
そうなると不利になります。今のうちに就職活動の軸を思い出して、自分が行きたい業界・職種に再アタックしてみるのが最も現実的です。早めに動きましょう!
選択肢2:卒業して就職活動を続ける
未就労であれば、だいたいの企業で大学卒業後3年間は新卒入社が可能です。
そのため、卒業後もバイトしながら就職活動を続けるという選択肢も大いにあります。そのまま就職活動を続けても、本人のせいではない内定取り消しがマイナスに評価されることはありません。
また、この場合は内定を取り消された企業に未就労分の賃金を請求するのも選択肢に入るでしょう。給料の数カ月分程度になるかもしれませんが、まとまったお金が入ってくる可能性があります。それを軍資金として、就職活動を全力で行うのもよいでしょう。
選択肢3:院試を受ける
もう一度新卒カードを切れるように、院に進学するという手もあります。
ただしこれはそれなりの勉強が必要になるということであり、決して楽な選択肢ではありません。特に上位校になればなるほど、院試は難しくなります。
さらに、仮に院に進学したからと言って2年後・4年後に就職状況が良くなっているのか?というと、わかりません。実際に2000年の「就職氷河期」は5年ほど続きました。そもそも博士号を持っているから、修士を持っているからと言って特別扱いしてくれる企業も少ないです。せっかく院試を受けても、その努力が報われないことも多いとなると…なんだかイマイチな選択肢ですよね。
正直、筆者としてはあまりおすすめできる選択肢ではありません。
選択肢4:手に職をつける
もう一つの考え方として、手に職をつけて生きていく、という方法もあります。
これは最もおすすめできません。一番のハードモードであり、成果に繋がらない可能性が高いからです。
ほぼ間違いなく、学生の皆さんは新卒として下積みが許される立場に行った方がよいです。手に職をつけるという考え方は、人生そのものを棒に振る可能性すらある危険な選択肢です。
なぜか?理由は簡単で99%が「ラーメン屋ビジネス」にしかならないからです。
ラーメン屋は、新規参入が簡単なので日本全国どこにでもあります。一つのお店で1兆円儲けているラーメン屋というものはなく、ラーメン市場を沢山のお店が奪い合いをしている状態です。
このような「圧倒的な差がつかず、新規参入が容易」という市場では、簡単にお金がつく代わりにお金を失うのも早いです。そのため毎日のように新規参入との戦いを続けなくてはなりません。そして残念ながら、新卒から未経験から出来る仕事のほとんどが「ラーメン屋ビジネス」です。
- Youtuber
- インスタグラマー
- WEBライター、アフィリエイター
- 客先常駐ITエンジニア
- Webデザイナー …etc
全て、ラーメン屋状態です。
筆者は、こういった職業がダメだと言いたいわけではありません。ただ、皆さんが思っているほど「楽ではないです」。簡単にできそうだから、と安易に飛びついてよい職業ではありません!
選べるなら、もっと楽で儲かる仕事をしましょう。
例えば、仕組みを作る側に行ったほうが楽に大きなお金を動かせます。Youtuberになるよりも、Youtubeを作った方が継続的に儲かるのと同じです。そして新卒での就職活動は、そういった世界に楽に入れるチャンス。それをわざわざ棒に振るのは、本当にもったいないです!
そもそも未就労ならあと3年間は新卒扱いしてくれるのですから、そんな選択肢に飛びつくべきではないと筆者は切に感じています。
「自分のありたい姿」を諦めないようにしよう
この記事を読まれている方には、実際に内定取り消しになった方はもちろん、まだ内定を取り消しにはなっていないものの不安だから読んでいるという方も多いでしょう。
就職活動で一番大切なのは「自分がありたい姿、どう働けたら幸せか」です。就職活動や、その企業規模、知名度、年収などといったものはその手段に過ぎません。内定取り消しは、「自分の幸せな働き方」に対する考えを洗練させることができる、良いきっかけになるはずです。
今は辛くても、しっかりと対応すれば人生にポジティブな決断ができるはずです!
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