決まれば内定、ダメなら別の企業で最初からやり直し、という最終面接。何を聞かれることが多いのでしょうか?また、何を対策すべきなのでしょうか。
上場企業で元人事関係者を務め、複数企業の人事施策にも関わったことのある筆者が、最終面接の本当のコツをみなさんにご紹介します!
最終面接で企業が聞きたいこと:熱意を持って働いてくれるか
では、最終面接で最も面接官が気にしていることはなんでしょうか。
それはたったの一つだけ。「熱意を持って働いてくれるかどうか」です。頭の良さや能力値、資格ではありません。この点をきちんとアピールできれば、ほとんどの最終面接のコツを掴んだことになります。
最終面接の「熱意」1:すぐに辞めない
熱意を持って働いてくれるか、というのはどういうことか。
企業側の立場になって考えてみてください。黙っていても何万人という学生が応募してくるような上場企業の場合、最終面接に残るような人の能力は同じくらい高いです。それまでにダメな人を落とす仕組みも、そういった企業にはきちんとあります。
そして、最終面接に来るような人が全員「精一杯御社に貢献したいです」なんてことを言うのも同じです。つまり、面接官が素直に聞いただけでは「熱意があるかどうか」は分からない。
となると、次に気になるのは「この人、内定出してすぐに辞めないかな?」ということ。
実は企業にとって一番イヤなのが新人がすぐ辞めること。なぜなら、新人はろくに売上も立てず、企業に貢献もしないうちに
(新人)
やっぱサラリーマン向いてねーわ。脱サラするわ。会社辞めます!
(新人)
インドで自分探しをしないと…
とか言って、給料を一方的にもらうだけで辞めてしまうんですからね。それは純粋な会社のお荷物です。こういった人は絶対に採用したくないと思っています。
なので、こういうことを言わなさそうな「ずっと働いてくれそうな人」=「熱意のある人」が欲しいし、採用したいと思っているのです。だからこそ最終面接では能力の高さや地頭の良さよりも「熱意」が見られます。
最終面接の「熱意」2:素直に改善できる
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは「じゃあ、ずっと御社で働きます!」とアピールすればいいのではない、ということ。会社の重役レベルからすれば、ずっと会社で働いてほしいのは「素直に改善できる」人であり、「とりあえず会社に居たいだけの人」ではありません。
例えば、仕事でミスをしますよね。素直に謝って二度としないように対策を考える人と、謝るのに同じミスを繰り返す人なら、どっちがよいでしょうか。当然、素直に謝って対策を考える人の方が会社にとっては良いですよね。
本当に改善したい、上手くなりたい!と思っているなら、謝るだけでなくきちんと同じミスをしないように考えようとするものです。ただ会社を辞めません、というアピールだけでは、面接官は「会社に寄りかかりたいだけじゃないの」と不安になってしまいます。
最終面接の「熱意」3:大きな夢がある
そして、もう一つ。自分の言葉で語れる、大きな夢がある就活生がよいでしょう。ただ無理して言うこともないですし、求められていないのに勝手に学生の夢を語るのはお門違いです。あくまで聞かれた時に、自分の言葉で語れる大きな夢があるとよいですね。
夢、というのは自分がその会社に対して思うところでもいいですし、自分がその業界に対して思っていることを語るのでもよいでしょう。これは専門用語で言うのではなく、自分の言葉で言ってください。
自分の言葉で、というのはどういうことか。
2つの例を見比べてみてください。前者と後者、比較してみましょう。
日本の製造業のROEは、欧米と比較して低く…資本効率も悪く…
こういった日本の製造業の改善点を、御社でご縁がいただけるのであれば、改善していきたいです。
満員電車に乗っているおじさん達を救いたい。つり革に捕まっているあの姿、なんか可哀想じゃないですか。
日本の主要産業は製造業です。御社も製造業の企業ですから、もし御社で「働く人々が元気になるものづくり」ができたら、とっても嬉しいですね。
…実際、私ができるかはわかりませんけどね!ただ、努力はします。
どうですか?後者の方が親密感がわきますよね。
なにか聞かれた時に、大きな夢を語れるのは「その会社で働きたい熱意」として評価されます。もし夢が「無い」としても、無いなりに思っていることを素直に語るだけでも構いません。
最終面接で聞かれやすい質問はこの3つ
なので、最終面接で聞かれやすい質問はだいたい以下の3つの要素に収まります。
- すぐに辞めない根拠になる質問
- 素直さを聞く質問
- 大きな夢を聞く質問
それぞれを見ていきましょう!
すぐに辞めない根拠になる質問
- 志望動機を教えてください
- 同業他社ではなく、なぜこの会社を選んだのですか?
- なぜ当社のような大企業/ベンチャーなのですか?
- 仮に入社したら、どんな仕事(職種)がしたいですか?
- もし希望の部署でなかったら、どうしますか?
- 当社の社風や理念は、どのくらい知っていますか?
- 当社の社風について、思うところを聞かせてください
- 業界はこれから、どうなると思いますか?
- 当社はどんな会社だと思うか、自由に答えてください
素直さを訊く質問
- 失敗体験を教えてください
- その失敗から学んだことを教えてください
- その失敗を繰り返さない理由はなんですか?
- 学生時代に頑張ったことを教えて下さい
- 学生時代にリーダーとして頑張ったことは?
- 周囲の人はあなたのことをどんな人だと言っていますか?
- あなたの強みと弱みを教えて下さい
- 一番失敗した時のことを教えてください
大きな夢を訊く質問
- 10年後にどうなっていたいですか?
- 当社でやってみたいことはありますか?
- 夢を実現するために、どんなことをしていますか?
- 当社でどんなことを表現したいですか?
これらの質問に対して、想定される答えなどをノートに書いてみることをおすすめします。どの質問が来ても「ああ、こんな風に答えればいいんだな」というように、だんたんと対策ができるようになりますよ。
最終面接の前に、答えづらい質問をもう一度チェックしよう
最終面接では、役員が本当に鋭い質問をしてきます。特に大手企業の役員は、社員とは段違いの能力値を持っていることも珍しくありません。
役員はさまざまな「差がつくように出来ている、学生にとって答えづらい質問」を繰り出してくるものです。いきなり面接で聞かれたら不安になりますよね。
でも大丈夫です。これ、みんな答え方に「テンプレート」があります。
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