1月くらいまでの楽観的な雰囲気が一転して、経済が厳しくなってきました。こういう状況になると、絶対に出てくるのが「不安を煽る人」です。
「大企業が危ないから中小がいい」
「あの企業は募集を締め切ったらしい」
「今年の就活は全部ダメ」
全部嘘です。
が、選考落ちの後などでネガティブになっていると信じちゃうんですね。
そのパターンと、対処法をご紹介します。
コロナで出回るであろうデマ
1.「大企業が危ないから中小がいいよ」
これは、大手企業を紹介できない人材紹介会社が流しているデマです。
もしくはエージェントに登録させたいアフィリエイターが適当なことを言っているだけ。気にしないようにしましょう。
大企業が危ないから中小がいい、なんてことは一切ありません。そもそも大企業が危ないなら中小企業の方がもっと危ない。あと「どの企業が危ない」というのも、だいたい当たりません。
「じゃあ、お前が書いた上の記事は何なんだ」というツッコミが入るかもしれません。
この記事で伝えたかったことは「この企業に入りたいなら冷静に行動しましょう」であり「この企業は諦めましょう」ではありません!
企業側が人知れず採用枠を縮小するかもしれない。だとしたらそれを見越した上で面接・選考対策をしましょう、というのが「冷静に対応する」ということ。「受からないので諦めます」というのは対応にすらなっていません。
とにかく、すぐにデマに流されて諦めるのが一番NGです。
2.「あの企業の募集、締め切ったらしいよ」
「あの企業の募集、締め切ったらしいよ」「再開したらしいよ」はコロナ関係なく、毎年出回ります。ですが嘘です。
もっともらしいストーリーがついて出回ります。例えば、こんなふうに。
知り合いの先輩が○○の人事で、その人が言ってたらしいんだけど今年の採用はもう締め切ったらしいよ
友達がリクルーターから聞いたって言ってたんだけど、今年の××は採用した学生がイマイチだったから再開するらしい
…はい、みんな嘘です。
筆者も就活をしていた時に何度も聞いたことありますが、こういう情報が正しいことはまずありません。そもそも企業側からすれば学生による内定辞退があるため、現実の採用人数は入社日である4月1日まで変動するものです。
デマではなく、一次情報を確認しましょう。打ち切ったのなら、大手ナビサイトや会社の採用ページに必ず記載があるはず。ないなら、続行しているものと考えましょう。みん就やTwitterのような伝聞情報を決して鵜呑みにしない人が就活では勝ちます。
冷静に判断しましょう!
3.「今年の就活はもう全部ダメだ」
全部ダメは、あり得ない。これは断言できます。
なぜ、言い切れるのか。今まで一番就職が厳しかった時でも、半分以上の人は新卒で入社できているからです。いくら経済が厳しくなったからといっても、就職できている人の方が多数派です。
これは過去のデータを見ればわかります。これは1955-2017年までの大卒就職率の推移です(出典元)。注目して頂きたいのは黒い線です。
大きく下がっているところが二つありますね。2000-2004年、2009-2011年あたりです。
2000年頃に下がっているのは「就職氷河期」、2009年頃に下がっているのは「リーマンショック」です。その中で一番下がっている年を見ると2003年です。就職率は55.1%ですね。
…55.1%ですよ?一番ひどかったと言われている時でも、多数派は就職できています。全部ダメ、という状況とはかけ離れていますよね。
さらに言うと、関係ないんですよね。あなた一人の就職に対する努力と、日本経済の動向どちらが就職を左右するのか?というと、圧倒的に「あなたの努力」です。日本経済がダメだから就職もダメだった、という言う人は、申し訳ないのですが日本経済が何もなくてもダメな人です。
日本経済のせいにするよりも、「与えられた環境の中でベストを尽くすにはどうすればいいのか」を考えた方がはるかに為になります。
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