就職活動で、他の人がどのくらい内定を獲得しているのか気になりますよね?
さっそく結論から書きましょう。内定獲得の平均は2.36社(2019年リクルート調べ)です。
では、内定をどのくらい獲得したら就活を止めるのが普通なのでしょうか?
詳しくご紹介します。
※記事内のデータは、こちらから引用しています。
内定獲得の平均は2社前半程度で推移
こちらは毎年、リクルートが発表している大学4年12月時点(卒業4ヶ月前)での就活生の内定獲得の平均です。2019年度は2.36社、2018年度は2.54社と、だいたい2社前半くらいで推移していることが分かります。
ところが、これはあくまで平均の話。リクルートはもっと詳しいデータも出しています。こちらはどのくらいの割合の学生が、いくつの内定を獲得して就活を止めたのかを示すグラフです。
4割の就活生が1つの内定で満足しとるやんけ!
およそ4割の学生が1社の内定で就活をやめていることが分かります。
思ったよりも多くの人が1社の内定で満足している、と思いませんか?少なくとも平均値からは見えてこない事実ですよね。
このグラフをよく見ると、さらに面白いことが分かります。それは3社以上内定を獲得している人を全員足し合わせても(3社+4社+5社+6社はおよそ35%)、1社だけで内定を獲得して就活をやめた人の割合(40%)に及ばない、ということ。つまり、いわば内定の猛者(3社以上内定獲得している人)に多くの内定が集中しているということです。
複数の内定に悩む時点で上位およそ半分に入る
複数の内定を得て、どうしようか…と悩んでいる人は既に下層40%、およそ半分を脱出していることになります。さらに、3社内定を獲得しているなら上位40%に属します。
たしかに最初に内定を言い渡されると、例え滑り止めのつもりでも、ものすごい誘惑があるものです。内定は告白と一緒ですから、企業はあの手この手で「弊社に入るとこんなに良いことがありますよ」と誘ってくるんですね。
特に年収が高い、上場企業で知名度もあると、ものすごい誘惑があります。この誘惑を振り切れるなら、あなたは「大したもの」、というわけです。
内定数の目標の目安は2社、欲張っても3社
よって内定の妥当な目標値は「2社、欲張って3社」ということになるでしょう。
現に、2社と3社の人の割合を足し合わせるだけで全体の40%にもなりますから「妥当な数値目標」ということになります。
エントリーの平均は27社
しかし、「なんだ、2社でいいならエントリーはこのくらいでいいかな」と油断するのは禁物です!「このくらいあればどっかには入れるでしょ」という、数打ては当たる作戦は間違っています。なぜなら、企業は常にベストな人材を求めているからです!
当てずっぽうで何とかはなりません。内定を獲得するためには、きちんとした対策が求められています。
2019年のエントリーの平均は27社です(同調査による)。
それだけエントリーして、平均的な数値が2社内定なのですから、相当厳しい戦いになるということはおぼえておきましょう。
またあくまで平均であり、割合などは公表されていませんので、注意が必要な数値です。
複数内定があるなら、常に一つに絞ること
ちなみに、内定を獲得したらホールドするのは1社だけにしましょう。複数社から獲得したら、一つに絞ってそれ以外は辞退すべきです。
なぜなら、内定とは椅子取りゲーム。あなたの内定を辞退すると、他の人が入れるチャンスができます。またあなたにとっても、よくありません。なぜなら選択肢を増やしすぎても最善の選択ができるわけではないからです。常に1社だけを持っておき、その場で最高の選択をしましょう。
内定の数を増やすコツ
なんとなく、就活における平均的な数値はわかりました。
では、あなたは内定を獲得するために、どんなことをすべきなのでしょうか?
内定を増やしたいなら、インターン参加は必須
まず、内定を獲得するためにはインターンへの参加は必須と言えるでしょう。
なぜなら、すでに新卒採用を行っている大手企業の4分の1がインターンシップ参加者に(結果として)内定を出しているから。インターンシップは企業理解などを目的に行うものが殆どですが、実は企業側には「優秀な人材はどんなに早めにでも囲い込んでおきたい」という意図があります。
これは、恋愛に例えて考えてみるとわかります。
人間、好きな人はなるべく告白したいと思う生き物です。クリスマスに告白するのはもちろんロマンチックでいいかもしれませんが、クリスマスまで待っていたらライバルの彼(女)になってしまうかもしれません。なので、時期に関係なく早く告白しろ、というのはよくある恋愛のアドバイスです。
実は、採用に関しても企業は全く同じように考えています。優秀そうな人間がいたら、時期に関係なく獲得しておきたい。チャンスがあるなら、いくらでもアピールして内定を出したい。そう思っているのです。
多くの企業が、夏と冬にインターンシップを行っています。そこで優秀な成果を挙げた学生は後日面談に呼び出され、いくつかの選考ステップを経て「内々定」を貰えるのです。
なので、少しでも可能性を上げたいならまず夏から行動するようにしましょう。
スカウトサービスを使ってみる
もう夏も冬も過ぎちゃったよ!どうするんだ!という方におすすめなのが、スカウトサービスを使うこと。これは他の手段と比べて時間をかけずに内定を獲得できる可能性が高いです。
スカウトサービスとは、あなたのプロフィールを見た企業の担当者が「あなたに興味があります。一度、面談に来ませんか」と、面接をスカウトするサービスのこと。あなたは最初にプロフィールを一回入力するだけで良いので、いちいち企業ごとにエントリーを申し込む手間がかかりません。
また自分が知らない業界からもスカウトがかかるので、視野を広げるのにぴったりです。
私もWebマーケティング関係の内定先を探していた時に、M&A仲介という金融の中でも比較的クリエイティブな職業からスカウトが届いたので、びっくりした覚えがあります。
結果としてお断りしたのですが、本当に視野が広がりますよ。
おすすめなのはOfferBoxです。これは日本で最大級のスカウトサービスで、年間で18万人もの登録数があるので、多くの企業が使っています。とにかく早めに登録することで、就活を有利に進められますよ(早ければ早いほど有利です。繰り返しになりますが、就活は椅子取りゲームですから)。ので、サクッと登録しておきましょう!
エージェントを使う
とは言いつつ、スカウトサービスだけでは不安なのも確かなのです。
なので、保険をかけておきましょう。それが新卒紹介エージェントです。
エージェントとは、マイナビやリクナビといった就活情報サイトに申し込んで「待つ」のではなく、マイナビやリクナビの社員が一緒に就職先を探してくれるというサービスです。もちろん、就活生は無料で使えます。
エージェントは、あなたが内定が貰えないとエージェントも儲からないようになっています(企業がエージェントにお金を払う方式、就活生は無料で使える)。つまり、エージェントはあなたの内定のためにタダで全力で動いてくれる存在なのです。
…あと、担当者にもよりますが愚痴も聞いてくれる、というメリットもあります。
私はエージェントの姉ちゃんに仕事の愚痴こぼしてる
— ジョッシー (@yurupoke_0520) January 20, 2020
転職エージェントと面談してきた。弊社の愚痴を言う会になりました
— かずは🍁 (@kazuha08) November 15, 2019
で、オススメのサービスは?という話なんですが、これが本当にわからない。
なぜか?大手だから安心とか、中小はダメとか、そんな単純な話ではないからです。例えばマイナビやリクナビも新卒紹介をやっているのですが、そうなると「担当者の当たり外れ」があります。大手でも雑な人はいますし、小さいからといって皆ダメかと言うと、そんなことはなかったりもします。
さらに、ひどいエージェントだと途中から連絡がつかなくなったり、すごく失礼なことを言い出したりします。
この点に関しては、筆者は元就活生&上場企業の人事関係者という経験を生かした「リアルな」情報を発信するLINEにて公開しています。使えるサービス・使えないサービスを名前を出してぶっちゃけているので、クローズドな場で発信中です。是非下から友達追加をお願いします。
あと、エージェントサービスに頼りすぎるのもよくないのです。こちらの要望も聞かずにSESや飲食、IT中小などにやたら入れたがる人材エージェントはよくありません。そういう場合は退会を申し出ましょう。しっかり断れば、向こうも受理しないわけにはいきません。
なので、相談相手だと思って使うべきですね。あとは自分で判断するしかないのが、エージェントのリアルです。実際に紹介され、仮に内定が出たとしても承諾するか?は自分でしっかりと考えましょう。
内定が出やすい合同説明会もある
あとは、内定が出やすい合同説明会に出るという手段もあります。MeetsCompanyは年中やっているグループディスカッション付きの合同説明会です。一次面接免除などが出やすいので、そちらで申し込んでみるのもよいでしょう。
貴重なグループディスカッションの練習にもなりますし、早めに動くほど有利ですよ。
ちなみに怪しいイベントではないです。気になる方はこちらもどうぞ。
遅くないので内定獲得のためにいろいろ動いてみよう
結局の所、内定を獲得するための手段はいろいろあります。なので、就活で遅すぎるということもありません。
就活は水モノです。常に状況が変わり、求められるものも企業によって異なります。が、頑張ればきちんと報われる世界でもあります。
まずは、いろいろと動いてみるとことをおすすめします!
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就活は長く、多くの学生が半年以上の就活を行っています。
それだけ長い期間続くものです。
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