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【就活】インターンの闇。「有給でも地雷」を避ける方法と、使い倒し方を紹介

就活初心者向け

企業で働いて相性を確かめる、インターン制度。
最近はインターンから採用に直結する面接に結びつくケースも増え、就活生にも増えてきた話題の手法でもあります。

しかし、インターン制度を悪用する企業が存在することをご存知でしょうか。
インターン生を労働力としか見ておらず、法律に違反してでも働かせ続ける。そんな企業やインターンが実際にあるのです。

この記事では、学生のためにならないインターンと、そんな事態に陥らないためのコツ、使い倒し方をご紹介します。

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そもそもインターンってなに?

インターン制度は、在学中から会社で働く経験を積むことで、学生にキャリアを考えるきっかけを提供するために行われる職業体験です。

1930年代にアメリカ・シンシナティ大学の医学生が医療の現場を理解するために、現場で医療に参加した制度がその起源だとされています。1945年には戦時下の日本で、医療不足を補うためにインターン制度が活用されました。(参考
実は戦前からという意外に長い歴史を持つインターン制度ですが、現代の就活においては大きく短期・長期で内容が別れています。

長期と短期で内容が異なることが多い

短期インターンシップ…1日から1ヶ月程度。職場見学やワークショップなど、企業の実際の業務には入らずに企業理解を行うもの
長期インターンシップ…1ヶ月以上から半年程度。実際の企業のかんたんな業務に参加し、働きながら企業理解を行うもの

短期インターンシップは多くの企業に導入されており、ナビサイト上や企業のホームページからエントリーが可能になっています。人気企業だとインターンでも複数回の面接や、書類選考が行われるのが普通です。報酬が出るものもあります。

一方の長期インターンは、ITベンチャーなどを除きまだそこまで普及していないようです。そして、闇が深いのはこの長期インターンなのです(短期インターンはせいぜい数日なので、おかしなことが行われてもダメージはそこまで大きくありません)。

確かに、短期インターンでも、セクハラ・モラハラを受けたなどの被害があります。が、それはインターンに限らず就活全体に蔓延する問題であり、インターン特有の問題ではないため今回は割愛します(別の機会にきちんと取り上げます)。
今回はおかしな長期インターンに限って、取り上げていきます。

おかしな長期インターンの例

【違法】労働力代わりの無給長期インターン

だめなパターンを紹介しましょう。
まず会社の指示を受けながら、会社の業務の一環として無給でインターンを行うもの。これは違法ですが、筆者は実際にいくつかの企業で行われていることを知っています。

会社の活動にどうしても必要な業務を、上司の指示がないと進められない状態で行うと「労働者」になります。インターンやボランティアなど、名前には一切関係ありません。その場合、企業は作業をする人を「労働者」として、最低賃金以上の賃金を支払う必要があります(労働基準法第九条)。

以下の2つの条件を両方とも満たすと「労働者」に該当します。

会社の指示・管理に基づいている…勤務時間や場所が拘束されている、上司の承認がないと仕事が進められない、遅れた場合に制裁がある、など。
会社の本来的な業務…会社の経営に必要な営業活動の一部であること。ちなみに単なる「職場見学」「ワークショップ」は会社の本来的な業務ではありません。一方で電話対応、テレアポ、会社の営業活動のためのイベント設営などは本来的な業務に該当します。

私の知っている事例では、会社の売上を立てるためのイベントを会社の指示のもと「学生が」行っているパターンがあります。また、特別な功績があった場合にのみ特別報酬を与えたり「アルバイト契約」をちらつかせるなど、「頑張ればアルバイトだよ」という昇格制度を設けていることもあります。

これは完全に違法である上、キャリアについて考える機会を提供するというインターンの趣旨からも外れています。「会社の管理・会社の業務・無給」の3コンボは違法、と覚えておきましょう。

「違法でも有意義なインターンなら良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そのような企業で働くことは、長期的にみて人生にプラスに働くことはほぼありません(だからこそ法律が存在しているのです)。参加するのは見送るべきでしょう。

異常に低時給のエンジニアインターン

さらに違法とまではいかないものの、異常に低時給のエンジニアインターンも散見されます。学生に相場観がないのをいいことに、完全に労働力としてみなしているのです。

例えば以下のようなケース。

時給:1,500円
期間:6ヶ月以上週5日6時間以上
募集資格:Go,R,Python,Swift,Scalaのいずれかに精通し、RDBMS・OSI参照モデルに知見があり、HTTP・HTML・CSSがわかる、英語を話せる人材

特定を避けるために少し情報を削っていますが、これは2020年2月に某外資系大企業から現実に出されていたインターンの条件です(実際には、さらに多くのスキルを要求していました)。「よくわからん」という人も多いかもしれませが、このスキルを本当に満たす場合は時給1,500円はとんでもなく安いです。社会人でも、こんな人材はちょっといませんよ。

ここで一つお断りしておくと、あえて最初は報酬を低めに契約し、技術力を見極めながら上げていくことはエンジニア界隈ではよく行われています。しかし、そのような場合は「時給1,200-5,000円」など、含みを持たせた書き方をするのが普通です(そうしないと本当に技術力がある人が来ない)。

おそらく、この書き方だと「半年もの長期にわたり時給1,500円で固定されてしまう」可能性が高いです。そもそもLINEがエンジニア向けに50万円/月のインターンを行っていたりと、さらに高時給のインターンが存在する以上、本当に良い人材はこのようなインターンに申し込むはずがありません。このようなインターンに参加するのは残念ながら「情報感度が低い」人でしょうね。
もしくは、よほど自分のスキルに自信がない人が行くのでしょう。この時給であれば、残念ながら大した技術力を持たない人が集まるのが普通ですから。

いずれにせよ、このような職場では何かしら「ろくでもない」ことが起こります。学生時代の貴重な時間を、このような職場で半年以上費やすのはおすすめできません。

長期間(3ヶ月以上)にわたって、安いのに昇給の幅を持たせない、拘束時間の長いエンジニアインターンは要注意です。

完全にバイト代わりのインターンは賛否両論

また本来的な業務の一部、しかも契約の新規開拓などにインターンをがっつり参加させるのは有給でも賛否両論あります。

こちらは人材SNSのwantedlyが2018年に行っていた、学生インターンの受け入れ資料です。その内容が発表されると、人事界隈でプチ炎上が起こりました。Wantedlyが作成した資料に存在した「インターンの目的=労働力の確保」「インターンの仕事の質が低い」といった内容が問題とされたのです。また競合サービスの調査やテレアポなど、事業の根幹に関わる仕事を学生インターンに任せ、社員は1人で運営していた、という部分も批判を浴びました。「インターンの趣旨を外れて、学生を使い倒しているだけじゃないか!」という意見があったのです。

…なんだか学生にはつらそうなインターンですね。では「参加する意味がない」のでしょうか?
実は、筆者は違うと思っています。企業が法律に問題ない範囲で「学生を使い倒している」なら、学生も法律に問題ない範囲で「企業を使い倒せばいい」だけだと、筆者は思っています。

言い方を変えれば、あなたが「有意義に使おう」と思う限り、このインターンは有意義に使うことができる余地がある、と筆者は考えている、ということです。

インターンは「仮説検証の場」に使うべし

どんなに辛いインターンでも、学生が有意義に使いたおす方法。
それはインターンを「仮説検証の場」にすることです。もっと平たく言うと、このインターンから何を得るつもりなの?」という質問の答えを考えておくことです。

管理人<br>(大学生)
管理人
(大学生)

得られるもの?そりゃあ、
有給インターンだから、お金に決まってるじゃん

上記の質問に大学生時代の管理人ならこう答えるでしょう。が、これはダメな例。
そうではなく、お金以上に「何を検証したいのか?」を考えましょう。

例えば、自分はなんとなく営業職に向いていると思ったとしましょう。そうだとしたら、本当にそうなのか?を知るためにインターンをやる。これが基本的なインターンの使い方です。単純に高時給だから、評判が良くてキラキラしているからインターンがしたい、というのはダメ。

つまり、やる理由を自分で納得するということ。そうしないと始めてからが辛くなり「自分がもちません」。このインターンから何を得たいのか?を明確にしておきましょう。

自分の知りたいこと、やりたいと思っていること(=仮説)が明確にならないインターンは、たとえ有給でも意味がありません(バイトと同じ)。自分が何を明確にしたいのかを必ず考えてから申し込むようにしましょう。

「おかしなインターン」を避けるコツ

  • 会社の活動にどうしても必要な業務で、なおかつ上司の指示がないと進められない作業なのに「無給」は、違法なので避ける
  • スキルによって成果の差が発生しやすい仕事(エンジニアなど)は、幅のある時給を認めているか、安いなら長くても1ヶ月以内に留めるようにする
  • つらそうな内容のインターン(単純作業やテレアポなど)は、自分が何を得たいのか?をよくよく考えておく

ここらへんがポイントになるでしょう。

学生は、インターンでは単なる労働力になってはいけません。
単にお金をもらってやらされ仕事をやるなら、アルバイトで良い。そうではなく「自分はこのインターンを通して、どんなことを知って、どうなりたいか」を考えておくことが重要です。この点が固まっているのであれば、どんなに辛いインターンでも意味があります。無給であろうと、有給であろうと有意義に使うことができるでしょう。

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