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「企業選びの軸」の決め方・作り方。落とされないために必要なこととは?

就活初心者向け

就活では「企業選びの軸を明確にしよう」「あなたの企業選びの軸は何なのかを教えてください」なんてことを沢山言われますよね。でも、いざ考えてみると中々難しいのではないでしょうか。いきなり訊かれて、答えられる質問ではないですよね。

そこで、この記事では「企業選びの軸」の決め方と、落とされないために必要なこと、そしてあなたが納得するために必要なことについてご紹介していきます!

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就活に「企業選びの軸」はどう役立つのか

そもそも、なぜ「企業選びの軸が必要だ」と何度も何度も言われるのでしょうか。企業選びの軸がなくても、就活ができるのなら考えたくないですよね。面倒くさいですし。

結論から言うと、「企業選びの軸」はあなたが納得するために必要なことです。

企業選びの軸のメリット1:自分が納得して就活できる

まず、「企業選びの軸」をきちんと考えるということは自分が納得して就活をする、ということ。軸がないといつまで経っても就活が終わりません。

例えば、あなたが「企業選びの軸」を全く考えないままにトヨタ自動車の内定を得たとしましょう(あり得ませんが、仮定の話です)。確かに、トヨタ自動車はすごいですよね。内定を得たら嬉しくて、そのまま有頂天のまま就活が終わり…にはなりません。

よく考えてみてください。
トヨタは日本の地方や、発展途上国にも仕事が沢山あります。例えば「アフリカで仕事をしてください」と会社から言われて、受け入れる覚悟があるでしょうか?
それよりも、丸の内勤務が確約されている別の大企業のほうが良くないですか?カッコよく働けますし。アフリカに行かなくても、トヨタよりお給料がよい会社は沢山あります。そちらではダメなんでしょうか。

…なーんてことを考えると、実はトヨタ自動車ですら「イマイチ」に見えてきますよね。これが「就活の軸」がない就活生が陥るジレンマです。自分がなぜその企業を選んだのか、よくわかっていないので会社の小さなデメリットが気になってしまうのです。結果、いつまで経っても納得せず、就活も終わりません。

あなたにとって完璧な仕事や完璧な企業は、世の中にどこにもありません。残念ながらどんなに素晴らしい大企業でも、デメリットはあります。そこから「入社する一社」を企業を選ぶのが就活です。まずは自分が納得できる軸を作りましょう。

企業選びの軸のメリット2:説得力のある志望動機が作れる

「企業選びの軸」を作ることは、志望動機を作ることにも繋がります。

志望動機とは「あなたが入りたい理由」×「会社に貢献できる理由」の掛け合わせです。「企業選びの軸」をきちんと考えておくと、このうちの前者である「あなたが入りたい理由」が一発で書けるようになります。

志望動機の作り方については以下のページで詳しく紹介していますので、参考にしてください。とにかく、ここでは志望動機が書きやすくなるということをご紹介しておきます。

企業選びの軸のメリット3:面接官を説得できる

そしてもう一つ。面接で、相手(面接官)を説得できるという側面もあります。

どういうことか。
例えば就活では、面接官に「他社の選考状況を教えてください」と訊かれることがあります。こんなときに、あなたが全然関係のない業界の選考を受けていたとしても「企業選びの軸」がしっかりしていれば大丈夫です。

例えば、住宅関連企業を受けているときに、こんなことを訊かれたとしましょう。

面接官
面接官

他社の選考状況を教えて下さい。

就活生
就活生

人の笑顔を直接見れる業界」ということで、実はホテル・観光業界も受けています。御社も住まいを作るという形を通してお客様の笑顔が見れるので、応募しました。

これは良い例です。あまりない組み合わせではありますが、会社によってはきちんと評価してくれるはずです。
逆に企業選びの軸がないとこうなります。

面接官
面接官

他社の選考状況を教えて下さい。

就活生
就活生

ホテル・観光業界も受けてまして…。
なんとなくいいなあ、と思いまして応募してます。

面接官
面接官

え?ウチとどういう関係があるの?
ひょっとしてウチの会社にも「何となくいいなあ」くらいの気持ちで受けているの?それで採用してから辞められたら困るんだけど。落とそう。

このように「フラフラしていて一貫性がなさそう」「入社してもすぐに辞めそう」といった印象を持たれてしまいます。他社の選考状況を聞いている時点で、企業はあなたにかなり興味がある状態です。なのに、この答え方では一気にネガティブな印象を与えるだけです。

企業選びの軸を考えないと、まさに「百害あって一利なし」。きちんと考えてから就活に臨むようにしましょう。

「企業選びの軸」のポイントとは?

企業選びの軸をきちんと考えるメリットを抑えたところで、ではどんなものが企業選びの軸なのか、ポイントをご紹介していきます。

1.言い換えたら何でもアリ、にならないこと

まず、きちんと選べる軸にすることです。言い換えたら何でもあり、みたいな役に立たない企業選びの軸を考えても仕方がありません。

よくある例を列挙します。もちろん、この言葉を使ったから何でもダメ、というわけではありません。きちんと考えられているのなら問題ないでしょう。
が、今から紹介していく例は「よく分かっていない就活生が、自分が考えるのを面倒くさいからテキトーに使う言葉」として非常によく使われるんです。いくつかご紹介します。

言い換えたら何でもアリになってしまう企業選びの軸(例)
  • 成長できる
    →どんな職場でも何かしらの成長はできます(成長していないなら、学生の集まりの会社、ということになります。そんな会社はありません)。具体手にどんな成長なのかを明らかにしましょう。
    例えば、20代のうちに事業を任される、というのであれば「言い換えたらなんでもアリ」にはなりません。企業を絞り込むためにも、

    「○○(業界、年齢、場所)で」×「成長できる」

    という組み合わせを考えましょう。
  • 社会貢献できる、感謝される
    お金を頂いて仕事をしているのは、人だけではありません。企業も同じです。お金を払っている会社や人がいる以上、それは仕事であると同時に社会貢献であり、感謝されていることになります。
    …「いや、自分が言いたいのはそうではなくて」と思った方。どういう人から、どのように感謝されるのか、を具体的にしましょう。目上の人に感謝されたいのか、それとも身近な人から感謝されたいのか、単純に多くの人から感謝されたいのか、などでかなり変わってきます。どういう関係性の人に、どのように感謝されたいのか、まで言語化しましょう。
  • 人柄の良さ雰囲気の良さ
    人柄の良さ、というだけではいまひとつよくわかりません。そもそも「人柄がいい」「雰囲気の良さ」で選んでいたら、企業が山ほど出てきてしまって大変です。そもそもみんな日本企業の人は優しいですし、会社の良いところを聞くと「ウチの会社の人はみんないい人だよ」と言うものなんです。それを真に受けていたら就活の軸になりません。

    それよりも、どういうことに興味があるのか。どういうポイントがその業界の魅力だと思っているのか?を軸にしましょう。「人柄や雰囲気」はそのポイントを言ったあとに「加えて、人柄がいいから選びました」という枕ことばとして使うべき言葉です。「人柄がいい」「雰囲気が…」というだけでは、企業選びの軸になりません。

こういった「それ、言い換えたらなんでもアリになりません?」みたいな就活の軸を作らないためには、複数の要素を組み合わせることが重要になってきます。
以下のすべての要素を使う必要はありませんが、組み合わせて考えてみましょう。

  • 年齢
    20代、30代、40代までに…
  • どういう関係性の人から
    身近な人?目上の人?部下?単純に沢山の人?
  • どういう場所や業界で
    海外、地方、成長業界、堅実な業界、チームワークが重要な会社、個人プレーが重要な会社…などなど
  • ○○がしたい、されたい
    感謝されたい、褒められたい、年収1000万円稼ぎたい…などなど

これらの要素を満たせる企業を絞っていきましょう!

2.「数字」を使う時は要注意

さて、もう一つ要注意なのが「数字を使う」時は注意を要する、ということです。

数字を使う場合の注意点
  • 年齢、勤続期間、年収など
    「20代までに事業責任者になりたい」「5年以内にマーケティングに携わりたい」「1000万円稼ぎたい」などです。
    コレ自体は良いのですが、問題は「それが実現しなかったらどうするんですか?」という質問が飛んでくることも予め想定しておきましょう。オススメの答え方は「それもなにかの学びの機会ですので、そこからも御社で成長していきたいです」と答えること。
  • 時価総額、成長率、平均年収
    例えば「時価総額1兆円以上の大企業」「毎年3%以上の売上成長率」「平均年収800万円以上」といった数字を使うのは、企業を選ぶ際にはよいのですが、面接では使えません。
    それよりも「なぜ1兆円企業がいいのか」「なぜ3%成長か」という理由があるはずです。そちらをメインに話しましょう。

数字ではないのですが、要注意なことがもう一つ。それは「周囲のせいにしない」ということ。
例えば親がそうだから、友達がみんなその業界を目指すから、という軸を選ぶと、今はよくても後で後悔します。自分が選んだ基準ではないからです。そしてそれは面接官も分かっているので、こういった学生は落とされてしまいます。

3.「就活する目的」と繋げておくこと

そして、最も重要なことが「自分が就活をする理由と繋げる」こと。

あなたが就活をするのは、「自分の幸せを掴むこと」であるはずです。あなたの幸せは「どんな関係性の人から、何を言われるか」でだいたい決まります。それに対して、矛盾するような企業選びの軸を自分で作ってはいけません。

例えば「目上の人から沢山褒められると、自分はやる気が出る」と分かっているのに「時価総額1兆円以上の、堅実な業界が良い」なんて軸を作ると、大変です。堅実、つまりあまり成長していない業界では昇進に時間がかかるのが普通です。つまり、目上の人から褒められるような機会はあまりないほうだと考えましょう。

それよりも、素直に「比較的、経営幹部との距離が近そうな上場企業」というような、素直な軸を作ったほうがよいでしょう。

「企業選びの軸」の作り方

ここまでポイントをご紹介したので、作り方を簡単にご説明しましょう。

1.「就活の目的」を考える

まず最初に「就活の目的」を考えてください。これは先程もご紹介しましたが「就活をする理由」です。就活を通して、憧れの自分に近づくのです。その憧れの自分とはなにか?をきちんと考えましょう。

憧れの自分がない…という人も、今までの人生で自分が嬉しいと思った瞬間は沢山あるはずです。そんな瞬間をまず思い出すところから始めましょう。やり方は、こちらの記事で詳しく説明しています。

2.業界・企業を知る

ここまできちんと考えたら、次に考えるのは「業界や企業を知る」ということ。働いたことがないのですから、イメージがつかないのは当然のこと。それ自体は悪いことでもなんでもありません。

それよりも、自分はどういった業界や企業なら活躍できそうなのかをまずは知りましょう。親世代の人に相談してもよいですし、新聞を読んでみるのもよいでしょう。また、すでに就職している先輩に話を聞きにいくのもよい刺激にあります。まずは、自分が何となくいいなと思っている業界からいろいろ調べてみましょう。

3.OBOG訪問をして確かめる

ある程度その業界がわかってきたら、次は一次情報を取りに行きましょう。一次情報というのは、ネットや本といった「どこかに書いてある・言っていること」ではなく、本人が言っていることを確かめに行く、ということ。

そこで重要になるのがOBOG訪問や企業説明会、そして社員座談会です。
自分がその業界に対して素直に「いいな」と思っていることを、聞いてみましょう。そのうえで、本当にその業界や軸が自分にしっくりくるかを再度確かめるべきです。

「企業選びの軸」を使った罠質問

さて、最後にもう一つだけ。
選考面接には企業選びの軸を使った「罠質問」があります。それは「あなたの就活の軸が実現しなかったらどうするんですか?」という質問です。例えば以下のようなもの。

就活生
就活生

私は、多くの人に日常的に笑顔を届けられる企業が良いと思い、御社のような消費財メーカーを志望しています。
ご縁をいただければ、御社の商品開発に関わりたいです。

面接官
面接官

なるほど。
商品開発の仕事に就けなかったら、どうしますか?

ここで「えっ…」という顔をしてはいけません。
仕事というのは、理想ばかりが叶うわけではないのです。ここで上手く答えられないと面接官は「ああ、じゃあ辞めちゃうんだね。そんな人に内定を出すわけにはいかないね」と考えます。

ここでの答え方は「それも成長の機会ですから、精一杯仕事に向き合いたいです」とハキハキと答えること。これができれば、完璧です!

「企業選びの軸」のまとめ

いかがだったでしょうか。企業選びの軸は、あれば強力な味方になり、なければ延々に就活が終わらないという敵にもなるものです。
もちろん、簡単に決められることではありません。が、真剣に考えれば考えるほどリターンが大きいのも事実です。きちんと考えて、就活を進めましょう。

そして、最後に紹介した「就活の軸が弊社で実現しなかったらどうしますか」というった、意地悪な質問も就活には沢山あります。それはあなたを落とすためであり、他の就活生と差をつけるためです。
でも、きちんと答えられればあなたの強みになります。内定も近づくはずです。

そんな筆者が、「答えづらい面接の質問の答え方テンプレート」を作りました。筆者は上場企業で人事関係の仕事を経験した後、フリーランスとして複数企業の採用に関わった私がみなさんのためにつくった、最強の答え方を作れるテンプレート集です。
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