「就活の軸」をつくろう。
就活を始めようとすると、そんな言葉を必ずどこかで聞くはずです。自己分析用の本だったり、就活のノウハウ本の一番最初だったり、そんなところに書いてあることが多いですね。
ただ、ぶっちゃけ「就活の軸」ってなんなのでしょうか?
就活の軸を作ると、何が良いのでしょうか?役に立たないのであれば、就活の軸なんて作らなくてもいいですよね。…ですが、やはり作っておいたほうが就活は有利に進みます。
この記事では、そんな就活の軸とはなにか?
どうやって作るのか?例文は?そして、浅いと言われないためにどんなことをすればいいの?といったことを紹介していきます!
「就活の軸」=なぜ就活をするのか
さて、まず「就活の軸」とは何かをご紹介しましょう。
最も分かりやすく答えるのであれば、就活の軸とは「なぜ就活をするのか」という質問に対する答えです。この質問に答えられないのであれば、就活の軸とは言えません。
なんで就活なんてめんどくさいことをしたいんですか?
特に就活の初期であれば、この質問に対して真面目に取り組むべきです。
就活をする目的=どんな働き方をして、何を得たいか
「なぜ就活をするんですか」という質問の答えは、必然的にあなたが人生で目指している場所や目標に関するものになるはずです。そして就活をするのは、その目指している場所に行くための手段に過ぎない、ということになります。
つまり、就活をすることで自分が目指している場所・目標に一歩近づいていく。そのために就活をするのであり、企業に入りたいと思っている。これが達成できないなら、自分はやる気をなくしてしまう…。そういったものが、「就活の軸」になります。
例えば以下のケースを見てみましょう。
俺は、本当に「お金」のために就活がしたいなあ。
なんとなく「カッコいいから」マーケティングとか良さそう!
…そのための就活じゃダメですか?
こういう学生の方も多いですよね。
もちろん、このままではとても面接で言えません。就活の軸とも呼べません。が、あなたの本音であり、本気で思っていることには間違いありません。つまり、深堀りをする価値があるのです。
例えばお金のための就活を目指しているとしたら、あなたは「お金があると幸せになれる」と思っている、ということ。それって、どのくらいのお金なのでしょうか?どのくらいのお給料で満足できますか?何歳で、何千万円、何億円が欲しいのでしょうか?そのお金で何ができたら幸せなのでしょうか?
なんとなくカッコいいからマーケティングをしたい、という人も「マーケティングの仕事をすれば自分は幸せになれる」と思っているということですよね。なぜ、マーケティングの仕事はカッコいいのでしょうか?マーケティングのどんな部分に魅力を感じているのでしょうか?
「就活をする目的=どんな働き方をして、何を得られたら自分は幸せなのか」をきちんと考えることが就活のまず第一歩です。
就活の軸を考えないと、将来的には自分が辛くなる
では、就活の軸を真面目に考えないとどうなるのか。
端的に言うと、ひたすら自分の時間を無駄にするだけです。
「就活の軸」が定まらないということは、就活をしている理由が自分でもよくわからない、ということ。例えば「お金のためです」「親がうるさいから」「なんかカッコいい」という理由だけで企業や業界を選ぶことになります。となると、まず受ける企業を選べなくなる。
加えて本音では「お金が…」「親が…」と思っているので、ほとんど選考に受かりません。必ず面接の過程で、「企業に対するモチベーションが低い」と判断されます。よって内定はいつまでも獲得できません。いくら美辞麗句を並び立てても、相手はそういう学生を見抜くプロ。そもそも内定が取れません。
仮に内定を得て入社したとしても、苦しむのは自分です。仕事は楽しいことばかりではありません。つらいことも沢山あります。そんなときに「自分は親に言われたから仕方なくこの会社に入ったので…」「しょせんお金さえ貰えていれば何でもよいので…」という言い訳をしているようでは、自分が辛いだけ。結果的にすぐ辞めてしまうケースがほとんどです。
つまり、自分の時間をひたすら無駄にするだけなのです。
就活を始める前から「なぜ自分は就活がしたいのか」をきちんと考えることを強くおすすめします!
「就活の軸」の作り方
…とはいっても、いきなり「就活の軸=就活する理由を考えましょう」と言われても、抵抗感がありますよね。そこで、おすすめの方法は10年後、20年後にどういう働き方ができたら良いのか、大雑把に考えてみること。
できるか、できないかは一旦忘れてください。完全に理想で構いません。
自分は10年後には、○○な人たちと××なチームで働いていたい。
いくつか例を見てみましょう。
「こうなったら、自分は幸せだなあ、カッコいいなあ」という理想で構いません。考えてみましょう。複数出てくるなら、一つに絞ること。どちらの生活を先に送りたいかで優先順位をつけましょう。
その次に、あなたの理想を実現できそうな企業をリストアップしていきましょう。
そして、どんなキャリアならそれができるかを考える。ここで気をつけたいのは「選ぶのはあなたであり、企業はそれを手伝ってくれるだけ」ということ。どんな企業でも自分の理想を実現できちゃう!という状態では、それは「就活の軸」とはとても呼べません。あなたが考えた「理想の働き方」からかなり厳し目に、企業を「好き」「嫌い」レベルで判断してよいでしょう。
ここまできたら、一旦は「就活の軸」が定まっていることになります。
業界や企業の選別ができているからです。
「浅い」と言われる就活の軸は?
では、ここからは「就活の軸」としてダメな例も見ていきましょう。
これらの「浅い就活の軸」の共通点は、「社会に貢献」「やりがい」「モノづくり」「専門性」といった、「え、それって具体的になんのこと?」というツッコミ待ちの言葉を使って誤魔化していることです。考えている本人もよくわからないので、謎の言葉で誤魔化しているのです。
こういった志望動機は「もっと具体的に!」と面接官に言われてしまいます。
そんなツッコミを許す前に「○○な人たちと××なチームで働いていたい」という偽りのない理想を固めておくべきなのです。
「就活の軸の作り方」のめとめ
Q.なんで就活なんてめんどくさいことをしたいんですか?
A.自分は10年後には、○○な人たちと××なチームで働いていたいからです。
上の質問に、自分が納得して答えられるようになること。これが「就活の軸」の作り方です。自分が理想だと思う価値観や場所、目標についてクリアにしておきましょう。
これを明確にしておくことで、面接官も「あなたが何をしたい人なのか」を把握しやすくなります。何を長期的にしたいのかを明らかにすることで、企業もそういった環境を用意できるか考えるのです。
逆に、就活の軸をきちんと考えないと大変です。「実は野球がしたいのに、サッカーチームに入ってしまった」のようなことが起こります。ネームバリューやお金に惑わされて、結局は自分がやりたくないことをひたすらやる、なんて人生は悲しいです…。
この記事を読んでくださったみなさんは、ぜひともきちんと考えてください。そして、あなたのための就活をしましょう。それがあなたの幸せにつながるはずです!
この質問を見て何も思い浮かばないんだけど、という方はむしろチャンスです。この質問にきちんと答えられるのなら、周囲との差がついている、ということですから。
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