就活も終盤。
面接で「弊社は第一志望ですか?」と聞かれたら、どうしますか?
これは、いろんなマニュアル本によって答えが分かれていますね。
よくある話としては「嘘でもいいから第一志望と言え」です。ですが、本当でしょうか?
筆者は「内定0なら第一志望、それ以外なら状況を正直に言うべき」と考えます。
その理由をご紹介します。
「第一志望ですか」と聞かれたら誠実に答えるのがベスト
基本的には、誠実に答えましょう。「はい」「いいえ」で答えるべきです。
なぜなら「第一志望ですか」と聞かれた場合は、深堀りされる可能性もあるからです。つまり「第一志望なんですね。なぜですか?」と聞かれる可能性がある。
つまり安易になんでも「第一志望です!」と言い張ると、嘘に嘘を重ねる可能性もあるのです。嘘をつくとどこかで話が破綻して「この人信用できないな」となる可能性すらあります。そうなったら、内定などありえません。
第一志望「群」という言い方はやめよう
また「第一志望群です」という言い方もおすすめしません。
だって、政治家の答弁みたいですよね?「第一志望群」であって「第一志望」ではないのですから、「第一志望群です」は「御社は第一志望ではありません」と言っているのと一緒です。なのに「第一志望」という言葉を使いたいばかりに、適当な言葉を使っている。まさに政治家みたいな言い逃れです。
政治家が信用されないのと同じで、こういうことを言っている就活生は信用されません。もちろんこれだけで落としたりはしませんが、信用を失いかねない言い方であることは間違いないのです。
内定0の場合だけ「第一志望」と言おう
ただし、内定0の場合だけは「第一志望」と「その理由」を言えるようになっておきましょう。内定0の状態なら、例え滑り止めでも内定を獲得できる準備をしておくべきです。そうしないと、本番の練習になりませんよね?
また、持ち駒がなくなって就活をやり直している状況でも同じです。「第一志望ですか」と聞かれるのは、企業が相当気になっている状況ですから、このチャンスを逃すわけにはいきません。
内定が他にもあるなら、正直に答えよう
逆に、他にも内定をホールドしている状態なら、素直に言うべきです。
理由は主に2つ。
一つはあなたの「品質保証」になるということ、もう一つはしっかり答えられたらプラスからです。
「品質保証」とは、あなたが「他社からも内定をいただけるくらい、しっかりした人材ですよ」ということ。
例えばあなたがトヨタの内定を持っているとしましょう。面接官がその事実を知ったら「ああ、この人はトヨタから内定が出されるくらい素晴らしい人なんだな」と考えるのです。いわゆる「トヨタが認めた人材」ということになるわけです。
そうなると、面接官はやる気が出てきます。つまり正直に内定状況を答えることは、マイナスではなく、他社からも認められている証拠になるのです。
もう一つの理由、それは「理由をしっかり答えられたらプラス」だからです。
正直に「御社は申し訳ございませんが、第一志望ではありません」と答えたら、「それはなぜですか?」と聞かれるでしょう。そこで、きちんと答えるのです。
たとえば、以下のような形で。
私は○○を目指しておりまして、選考中です。その理由としましては、○○の会社の理念と、私の信じるところが非常に近いからです。また○○に勤められている先輩方ともお話しましたところ、☓☓という形で社会貢献をする点に、非常に感銘を受けました。
御社の選考を受けているのは、商材を通した社会貢献のあり方や、御社の理念に○と非常に近いものがあると感じたからです。そのため○○とご縁を頂けないのであれば、御社に全力で貢献させて頂きたいと思っています。
差別化要因を理由をもって語れるのは、非常に高評価です。
つまり、面接を受ける前の時点で、第一志望と差別化する要因をきちんと語れるようにしておくべきなのです。そうすれば第一志望の選考の準備にもなります。
注意:ダラダラと話さない
ただし、一つだけ注意すべきことがあります。
それは、「聞かれてもいないのにダラダラと話さない」ということ。
いきなり「第一志望ではありません。なぜなら…」と話すのはNG。面接官は、気になった点を深堀りして聞いてきます。聞かれてもないのに、いろいろと話すのは「鬱陶しいヤツ」になってしまうのです。
あくまで簡潔に受け答えすべきです。「弊社は第一志望ですか」ならまずは「はい」「いいえ」のどちらか。「なぜですか」というツッコミが入って、初めて理由を話すべきです。理由を聞かれないなら、それ以上話す必要はありません。
「第一志望ではない」で落ちることはある?
結論から言うと、落ちることはあります。
なので、言ってしまった場合は仕方がありません。だからこそ、内定0の段階では「第一志望です」と無理をしてでも言うべきなのです。
ですが、他にも内定を持っているなら話は別です。なるべく、正直に答えた方があなたの長期的な評価につながります。ちょっともったいないと思うかもしれませんが、そもそも第一志望ではないのですから、落とされたら諦めましょう。
第一志望に受かりたいのであれば、選択と集中はどうしても必要です。
「第一志望です」と言えなかった場合
第一志望ですか、と聞かれて言葉に詰まってしまった…。
そのような場合はほぼ確実に「内定が遠のいています」。
第一志望だろうが、第二志望だろうが、企業が求めているのは「はっきりした回答」と「熱意、それを示す理由」です。
言葉に詰まったり、間を置いて答えてしまった場合は「ああ、ダメだなこいつ」になります。そもそも面接とはきちんとお付き合いできるかを見極める場です。受け答えに詰まるのは絶対にNG。正直に答えましょう。
なので、次にそう聞かれたらどうするかを考えましょう。きちんと理由を考えて、答えられるように準備すべきです!
「第一志望です」で内定辞退するのはOK?
「第一志望です」と言って内定を獲得し、それを辞退するのはどうなのか。
これは問題ありません。なぜなら内定を獲得したら、選ぶのはあなただからです。
そもそも殆どの企業で「第一志望と回答した」ことと「内定を撤回したかどうか」は、結びついていません。面接時に第一志望でも、内定を出した後に別の第一志望ができた、という学生も沢山いるからです。
そこを企業が管理してもしょうがない、ということですね。仮に聞かれても「個人の都合」という回答でOK。
なので、内定を辞退するのは全く問題ありません。また内定承諾書を書いても撤回できます。法的拘束力がないからです。
あなたは選ぶ立場なのです。自分の人生も一度きり。
遠慮せずに、ベストな選択をしましょう。
「第一志望ですか」と聞かれた時のまとめ
第一志望です、と聞かれた時は「内定を獲得しなければいけない状況の時のみ、第一志望と答え、それ以外は正直に答える」。これがベストです。
いずれにせよ、きちんと説明できるように練っておくことが必要です。そうすれば、滑り止めだろうと、本当に第一志望だろうと、役に立つ回答ができるようになります。
あなたが納得の内定を獲得できることを祈っています!
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