「志望動機を聞かせてください」という質問。困りませんか?
私も就活生だったので、非常に困った質問だったなあ、という覚えがあります。ですが、大丈夫です。きちんと対策すれば、何の問題もなくクリアできる質問です。
では、どういった答え方があるのか。例文は?といった疑問に対して、この記事で紹介していきます!
ちなみに、志望動機のテンプレといっても「100%パクっていい嘘を言おう!」というわけではありません。自分で考えるためのテンプレートですので、かなり自分で考える部分があることはご承知おきください!
就活の「志望動機」の答え方(例文)
私の志望動機は、人の命を支える事業をされている御社に、私の強みである粘り強さで貢献したいからです。
私は大学時代にボランティアの経験を通して、人の命を支える仕事をしたいと思いました。御社の医療機器事業は、私の「人の命を支える」という点に重なります。
また、御社は「次の100年を医療で支えるインフラになる」ことを目指していらっしゃると聞きました。私の強みは粘り強さです。御社の100年という長期間の計画に対して、私の強みで貢献したいと考え志望しました。
就活の「志望動機」の答え方(テンプレート)
上の例文は、このテンプレートから作られた文章です。
私が御社を志望する理由は、(自分が行きたい理由)をされている御社に、(貢献できる理由)で貢献したいからです
私は(経験)を通して、(就活の目的)をしたいと思いました。御社の(企業の特徴)は、私の(就活の目的)と重なります。
また、御社には(人材像・会社の方向性など)という点があり、私の強みは(自分の強み)です。御社の(人材像・会社の方向性など)に対して、私の強みで貢献したいと考え、志望しました。
就活の志望動機のコツ
この志望動機は、
「自分が行きたい理由」×「御社に貢献できる理由」
という、2つのポイントから成り立っています。
- 「行きたい理由」は、就活の目的や軸など自分で考えたこと。
- 「貢献できる理由」は、会社が求めていることに自分がどう合致しているか。
行きたい理由だけでは弱いです。面接官は「あなたは、会社でどう活躍してくれるのか?」という、入社後の姿を気にしていています。そこを「貢献できる理由」でイメージさせるような志望動機にするのがコツです。
志望動機の「会社が求めていること」ってなに?
ちょっと後者の「会社が求めていること」の部分が分かりづらいので、詳しく解説しますね。要は会社が目指している方向性に、自分は貢献できるんだ!というメッセージを発信することです。
これは、恋愛で相手を口説くのに似ています。相手の課題をあぶり出して、それを自分なら補えるんだ!と言うのと同じです。
たとえ話をしましょう。いま、あなたは女性として、二人の男性から付き合わないか誘われています。二人はそれぞれ、このように言ってきました。
付き合ってください!
キミの顔がとっても可愛いし、スタイルよくてかっこいいから!
付き合ってください!
キミはとっても気遣いができる人なんだけど、時々それが行き過ぎて空回りして、辛いときもあるみたいだね。僕と付き合ってくれるなら、そんな辛いときも支えてあげられるよ!
普通なら、後者の方が心に響きませんか?
前者は相手が勝手な感想を言っているだけです。「可愛い」とか、「スタイルがいい」なんてのは、褒めているとしてもお前の感想だろ、としか言いようがありません。
それに対して後者は全く違います。普通なら隠したいと思っているネガティブな部分まできちんと観察した上で、自分ならきちんとそれを補えるよ、と言っているのです。相手のことまで踏み込んだ視線になっている点が違いますよね。
これを新卒面接に置き換えるなら、こうなります。
御社に貢献します!
理由は高年収であり、社会的にも信頼されているからです!
御社に貢献します!
理由は、御社の目指す方向性に私であれば貢献できると考えているからです。その理由は…(以下略)
これも当然、後者の方がよいですよね。自分の勝手な感想よりも、相手のことを考えてその点を補えるんだよ、ということを言う必要があるのです。なので、企業が何を求めているのかを調べる必要があるんですね。
就活の「志望動機」の要素別の解説
では、それぞれの要素を詳しく説明します!
- 自分が行きたい理由
一言で言う、自分がなぜ行きたいと思っているかという理由づけです。これはあなたが思っていることであり、その企業に対する強い思いでもあります。「その会社のサービスや製品が好き」「かつて、親戚がお世話になった」といったパーソナルなものから、「日本のものづくりに貢献したい」「多くの人を笑顔にしたい」といったものまで含まれます。
わかりやすく言うなら、「それ、あなたの感想ですよね?」と聞かれて反論に詰まるものは全て自分が行きたい理由に入ります。
- 会社に貢献できる理由
その会社が「やりたい」と掲げていることに対して、自分がどう貢献できるかという理由づけです。まず、その企業がやりたいと掲げていることはいまやっていることではない場合も多くあります。例えば、大手小売のマルイグループはデパートやアパレルの運営を手掛けていますが、実際にやりたいと掲げている方向性はクレジットカードなどの金融事業を伸ばすことです。つまり、世の中のイメージと会社が求めている方向性は全く違うことも多い。
こういった企業の特徴は、会社説明会や採用関係資料、上場企業なら株主向けのレポートなどで多く取り上げられています。必ず「そんなこと調べなくても知っている」と油断したりせず、きちんと調べてみることをオススメします。たとえ志望度が低くても、知っておくべきです。また分からない場合はOBOG訪問や座談会などで聞いてみましょう。
それに対して、あなたの持つ強みがどう会社に貢献できるかを考えましょう。例えば、金融事業なら「お客様を影から支える参謀役がもっとも自分が得意なことなので、金融事業なら貢献できる」というふうに、つなげていくのです。この場合、「参謀役が得意だから」が、会社に貢献できる理由になります。
基本的に、この2つを結論から言った文章が、志望動機の骨子になっています。
私が御社を志望する理由は、(自分が行きたい理由)をされている御社に、(貢献できる理由)で貢献したいからです
しゃべる時間がない場合や、履歴書のスペースがあまりない場合、これだけでアピールするのが得策です。
それぞれの細かい部分を見ていきましょう。
- 「自分が行きたい理由」の詳細部分
- 経験
あなたがなぜその企業でエントリーしたいと思ったのか、を示すエピソードです。ここでの主語はあくまで「あなた」。なので、個人的な思いを語ってしまって大丈夫です。 - 就活の目的
それらの経験から、なぜ今の就活につながるのか?を示す言葉です。経験にはいろいろな捉え方があるので、単純にエピソードを話すだけでは「だから?」となってしまいます。
なので、自分はそういった経験から何を学び、なぜ働きたいと思ったのか。それを要約する言葉を語りましょう。 - 企業の特徴
就活の目的と、あなたの思いが重なる部分のことです。この特徴があるからこそ、自分は御社に申し込んだんだよ、という理由付けになります。
- 経験
- 「会社が求めていること」の詳細部分
- 人材像・会社の方向性
会社が今後やりたいと思っていること(事業計画や採用資料などに記載があります)に書いてある、今後目指しているところです。これを知らないと落とされると思ってください。
会社の発表を自分なりに言い換えたりするのもよくありません。会社が発表している言葉をなるべくそのまま使うようにすべきです。 - 自分の強み
会社が前述の「今後の方向性」を達成しようとするときに、直面するであろう課題に対して発揮されるであろう「あなたの強み」です。例えば新規事業をやりたいと掲げているとしたら、新規事業には粘り強さが必要になるはず。なので、自分が粘り強い性格であることをアピールするのです。
といっても、これは「粘り強さ」「チームワーク」「目標をやりきる力」など、ごくごく大雑把なもので構いません。そして、それが自分の強みとつながっていることが極めて重要です。
- 人材像・会社の方向性
就活の「志望動機」はテンプレで答えられる
いかがだったでしょうか。「就活の志望動機」というのは、実はテンプレで答えられる質問なのです。
が、このテンプレ通りに書こうとしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。
でも、それでいいんです。なぜなら、この質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦しないなら、企業は候補者を選別できませんからね。笑
あなたが悩みきちんと考えて書けば書くほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも書いてみることをオススメします!
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