学生時代に力を入れたこと…さっぱり思いつかない!
「普通に大学生してました!」としか言いようがないんだけど!
就活生が必ず悩む話題のうちの一つが、「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)なんかない!思いつかない!」というもの。しかも思いついたとしても「本当にこれでいいの?」「この言葉で伝わるの?」といったように、悩みは尽きませんよね。
でも、大丈夫です。誰でもガクチカをきちんと作ることができますし、就活を乗り切ることができます。この記事ではその方法をご紹介します!
ガクチカにありがちな誤解「キラキラ自慢話」
まず、ガクチカに関して多くの就活生が勘違いしていることがあります。それはガクチカは具体的な経験、つまり華々しい自慢話や経歴がいい!ということ。実際、私も就活生のときは本気でそう勘違いしていました。
150人が所属するサークルの副代表として、文化祭で活躍しました!
海外ボランティアをしました。20カ国の人と友だちになりました!
ビジネスコンテストで3回優勝して、大企業から賞をもらいました!
…こういった、華々しいキラキラ自慢話が期待されているんじゃないの?と就活生は考えがちです。
ですが、違います。ガクチカに必要なのは小さな成功物語のプロセスであり、別にキラキラしていなくても、華々しさがなくてもいいのです。何ならスマホゲームのレベル上げを頑張りました、が「海外ボランティア」やら「150人のサークルの副代表」よりずっと評価されることすらあります。
これを理解するには、そもそもなぜ面接官がガクチカを訊くのか理解する必要があります。ちょっと身近な例で考えてみましょう。
ガクチカを別の例で考えてみよう
たとえ話をしましょう。
あなたは友だちとアマチュアのサッカー同好会を作ろうとしています。もちろんあなたは創設者。フォワードやディフェンスといった、サッカーチーム内の役割を誰がやるのかを、好きに決めることができます。
ところがチームに入ってくれる友だちは全員、まともにサッカーをやったことがないそうです。絶望的ですね。
本当は少し練習してもらい、どんなことが得意なのか見極めてから役割を決めるべきでしょう。ところが、そんな時間はありません。なので、あなたは友だちに簡単な質問をするしかないようです。
少しでも役割を決めるためのヒントを掴もうとして、あなたは友だちに質問をします。
お前さあ、反射神経よかったっけ?
反射神経が良いなら、ひょっとしたらゴールキーパーに向いているかもしれません。ところが、その友だちは違うと言います。
いや、そんなことないけど。
あれ、そうだったっけ。じゃあ、何が得意なんだっけ?
…実は、ガクチカはこの質問に相当するのです。
この例の中に登場する「サッカーをやったことがない友だち」が、就活生です。そして質問するあなたが面接官に相当します。ガクチカは実際には経験したことがない人に、何が向いているのか必死に見極めようとして聞く質問なのです。
サッカーチームの話に戻ります。「何が得意なの?」という質問に対して、二通りの答えが二人の友だちから返ってきました。
得意なのは…料理かなあ。
料理が得意な人が生きるサッカーのポジションって何だよ…笑
オレは、目の前に敵がいて、なにかそいつから奪って攻め返したりするのが好きかな。ゲームもそういうのが好きだし笑
おー!じゃあ、攻撃役のフォワードとか向いてるはず!
フォワードお願いしていい?
「料理が得意」というよりも、「目の前に敵が…」という答えの方が、あなたには助かりますよね。少なくとも役割を決めることができました。
ガクチカを具体的に答えるのはよくない
さて、上の会話を就活に置き換えてみましょう。
あなたの学生時代に力を入れたことを教えてください。
はい!150人いたサークルの副代表でした!
海外でボランティアしました!
サークル活動とか、ボランティアだけじゃウチの会社のどんな仕事が向いてるのか分からないよ!
はい!私は粘り強さに自信があります!
具体的なエピソードは…(以下略)
なるほどね!じゃあ、あの仕事いけそうだなー。
このように、面接官にあなたにどんな仕事を任せられるのかイメージさせるような回答をするのが、ガクチカのコツです。
「具体的に一つだけ答える」のは、サッカーの役割を考えたいのに「料理」と言ってくる人くらい意味不明です。もちろん料理が好きな人も、サッカーのどこかのポジションで活躍できる素質があるのかもしれません。ただ、それはかなり深堀りして聞かないとわからない。そもそも「料理」なんていう珍回答が飛び出してくる時点で、質問を続ける気がなくなりますよね。
ガクチカは「スマホゲームのレベル上げ」でも良い
どんな仕事が向いているのかを見極めようとして、必死で聞くのがガクチカ。なので、華々しい自慢話をされるよりも「自分はこんなことが好きです」という回答の方が面接官はわかりやすいのです。
なので、ガクチカがスマホゲームのレベル上げを頑張りました!でも十分に通じるのです。例えばこちら。
私が学生時代に頑張ったのは「戦略性とそれを実行する粘り強さ」です。例えばスマホゲームのレベル上げ。
私は○○というゲームで、どうしてもボスが倒したいと思いましたが、それには経験値もレベルも足りていませんでした。
そこで、効率的な経験値の入手フローを攻略サイトを見て独自に考案。経験値の差から逆算して、一日3時間は必ずやることにしました。目標は二ヶ月以内にボスを倒すことにして、毎日やりました。
その結果、1ヶ月半でボスを倒しました。御社でも「戦略性と実行する粘り強さ」を生かして貢献したいです。
この話を実際の面接でするとして、受けている会社の人材像に「戦略を考えること」「粘り強さ」といった評価項目がある場合、この話でかなり評価されます。少なくとも「海外ボランティアやりました」のような、何を具体的に頑張ったのかわからない話をダラダラするよりもずっと効果的です。
ガクチカの作り方:自己分析と求める人材像を結びつけよう
さて、ガクチカがさっぱり思いつかないあなたが、こういった刺さるガクチカを作るのにはどうすればいいのか。
まず、ごく簡単な自己分析をやりましょう。自己分析のための本を何周をする必要はありません。以下の記事で、「褒められる時に言われる言葉」「それをよく示すエピソード」を見つけましょう。
そして、あなた受けようとしている企業の人材像を調べましょう。例えば…
- チームワーク
- 粘り強さ
- 社会への貢献意欲
- 誠実さ …etc
などなど。
そして、ここからが最も重要なステップです。あなたの「褒められるエピソード」と「企業の人材像」の接点を見つけます。
- 文化祭の雰囲気が好き
→チームワーク - ゲームが好き
→粘り強さ - 海外を知りたくて留学
→社会への好奇心と貢献意欲 - 同じバイトを続けた
→誠実さ、やりきる力
などなど。あとは、その企業の人材像が一番よく伝わるようにエピソードを再構成するだけです。「エピソードを再構成する」といっても嘘を作り出すのではなく、「問題→課題設定→解決策→結果」の要点を掴んで話すということ。
これについては、いくつかの例文と書き方のテンプレートを以下の記事に掲載しているので、参考にしてください。
ガクチカはテンプレで答えられる
いかがだったでしょうか。「学生時代に力を入れたことはなんですか」というのは、実はテンプレで答えられる質問なのです。
が、このテンプレ通りに書こうとしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。
でも、それでいいんです。なぜなら、この質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦しないなら、企業は候補者を選別できませんからね。笑
あなたが悩みきちんと考えて書けば書くほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも書いてみることをオススメします!
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