インターンに申し込もうと思ったら、志望動機を書かなくちゃいけない…。
そんな人、けっこういませんか。かつては私もそれで悩みました。ですが、大丈夫です。かつて就活生で、その後は上場企業で人事関係の仕事を経験した筆者が、落ちにくいインターンの志望動機のテンプレートを作りました。この記事では、そんなインターンの志望動機の書き方やテンプレートについて扱っていきます!
ちなみに、インターンでも手を抜かずにきちんと志望動機を書くことで、その後の就活のトレーニングにもなります。頑張って考えて記入しましょう!
インターンの志望動機の例文
いきなりですが、志望動機の例文から見ていきましょう。
まず、申し込んでいる会社が「製造業」で、「粘り強さ」が理想の人材像だと掲げている企業におけるインターンの志望動機を見ていきましょう。
私は「日本の製造業をもっと元気にしたい」と考えています。そのためには御社の現場を知り、粘り強く取り組む経験を積みたい、知りたいと考え、応募しました。
私は海外旅行の経験を通して、日本の製品が世界中で信頼されていることの凄さを肌で感じました。日本のものづくりを支える存在になりたいと考えるようになり、御社のような○○において強みをもつ会社で働きたいと思っております。
しかし、そのためには現場を知ること、そして粘り強く取り組むことが必要だと考えております。インターンでは御社の現場を知り、どんな内容であっても粘り強く取り組みたいと考えております。
「金融業」で「熱意を持つこと」が理想の人材像だと掲げている企業におけるインターンの志望動機はどうでしょうか。
私は「なにかに夢中な人を助ける」ことにやりがいを感じます。そのためには御社のような金融の現場で、社会の中で必死に取り組んでいる人をサポートがしたいと考え、応募しました。
私はかつてサークルの中で、合宿の企画の発起人の手伝いをしたことがありました。私は発起人の彼の熱意に感動し、参加者候補30人ほどを集めて説得したこともあります。私はそういった熱意を持つ人の手助けが好きです。
「夢中な人を助ける」ためには、御社のような熱意を持つ人材が歓迎される会社で、なおかつ金融の現場を知ることが不可欠だと考えました。インターンでは熱意を持って取り組みたいと考えております。
インターンの志望動機のテンプレート
上の例文3つは、全て同じ構成になっていることに気が付きましたか?
実は、以下の一つのテンプレートから作られた文章だからです。
私は(自分が好きなこと)がしたいと考えています。そのためには御社の(特徴)の現場で、(理想の人材像)のような経験が積みたいと考え、募集しました。
私はかつて(経験)をしました。その結果として(自分の好きなこと)という考えに至りました。
(自分が好きなこと)のためには、御社のような業界で(特徴)を持つ企業で、現場を知ることが不可欠だと考えました。インターンでは(理想の人材像)でもって取り組みたいと考えています。
実はこれ、ちょっとわかりにくいのですが、以下のような隠れた構成があります。
自分が入りたい理由 + 貢献できる理由 = 志望動機
自分がその企業に入りたいのは、あなたの思いがあるからですね。いわば「その企業が好きなんだ!」という思いです。ところが、それだけでは企業の面接はうまくいきません。なぜか。みんな入りたい、インターンに参加したい、と思っているのが普通だからです。
インターンを開催するような大手企業やベンチャーというのは超絶モテモテ企業で、黙っていても彼氏・彼女候補が何人も列をなしている超絶美人・超イケメンと同じなんです。なので「可愛い」だの「カッコいい」なんて言葉はとっくに聞き飽きてます。そんな状態の相手から、あなたを選んでもらうにはどうすればいいのか。
そこには、あなたなりにその企業に貢献できる理由が必要です。サッカーチームに入りたいなら、サッカーができないとチームに貢献できませんよね。サッカーをただ愛しているだけではチームには入れない。それと同じで、企業でも何かしらの「貢献できる理由」が必要です。
といってもあなたは新卒の学生ですから、その企業や業界で「自分がどう貢献できるのか」はよくわからないはず。なので、御社の方向性には自分の強みが生きるはずだ、という方向に持っていくしかありません。
「自分は粘り強い人間だ」
+
「御社は、新規事業に取り組みたい」
…
「自分の粘り強さが、御社の新規事業開発に生きるはずだ」
といったように。
ちなみに若干話は逸れますが、モテる口説き文句も全く同じですよ。
「自分はポジティブな人間だ」
+
「あなたは、ときどき自分に自信をなくすことがある」
…
「自分のポジティブな性格なら、あなたの辛い時も支えてあげられる」
ちょっと話が逸れましたが、話を戻します。「自分の強み」は頑張って探して、何か見つかったとします。簡単な探し方はこちらの記事を参照してください。
ところがもう一つの要素である「御社の方向性」ってなんやねん、となりますよね。そもそも「御社の方向性」を知るためのインターンでもあるわけです。
自分はこういうことが好きだ。御社の現場を知った上で、それをやれるか判断したい。というアピールになるのです。
もちろん、その会社が目指したい方向をある程度知ってから志望動機を書く必要があります。例えば、サッカーがやりたい人に「自分の強みで野球に貢献できます!」なんて言うのは完全に的外れ。企業も同じで、「粘り強い人がほしい」と言っている会社に「自分はオールマイティーで何でも手を出しちゃうんです」なんて言っても、まったく響きません。
その会社の方向性は、採用ホームページや配布資料などに書いてあります。そこから読み取って、「自分の強みとつなげる」という想像力を働かせましょう。
正直、最初はかなり難しいと思います。仮にやったとしても、本当に会社が求めている点からは大ハズレな可能性もあります。ただ、それはインターンを通して軌道修正をしていけばいい。
なので、まずは「自分の強み」をきちんと考え言語化すること、そして「その会社が求めていること」を知るところから始めましょう。
インターンの志望動機のテンプレ:要素別の解説
少し解説が長くなりましたが、それぞれの要素を解説していきます。
私は(自分が好きなこと)がしたいと考えています。そのためには御社の(特徴)の現場で、(理想の人材像)のような経験が積みたいと考え、募集しました。
私はかつて(経験)をしました。その結果として(自分の好きなこと)という考えに至りました。
(自分が好きなこと)のためには、御社のような業界で(特徴)を持つ企業で、現場を知ることが不可欠だと考えました。インターンでは(理想の人材像)でもって取り組みたいと考えています。
- 自分の好きなこと
自分が得意だと思っていて、周囲に褒められると嬉しいことはなにか。例えば論理的な思考力が好きなら、そのロジックを誰かに褒めてもらうのは嬉しい経験ですよね。サポートが好きな人なら、誰かの立てたプランのためにいろいろお膳立てをして、それが終わった後に「ありがとう」と言われるのが嬉しいですよね。
そういった「何が自分は得意だと言われると嬉しいのか」を、まず考えましょう。ちなみに、何も思いつかないよ!という方は以下の記事を参考にしてください。
- 特徴
その会社が持つ強みです。一般的な言葉で構いません。「現場が強い」「スピード感が溢れている」「人材のレベルが高い」などなど。ただ、この言葉だけだとイマイチなので、「製造業でスピード感が溢れている」「金融業で現場が強い」など、業種と組み合わせることがよいでしょう。ベンチャー企業で事業そのものがユニークな場合、それを端的に伝えてもよいです。 - 理想の人材像
その会社が掲げている、理想の人材像です。といっても、必ずきちんと調べましょう。経営トップの発言や採用関係の資料などをインターンであってもきちんと調べておくべきです。
インターンの「志望動機」はテンプレで答えられる
いかがだったでしょうか。「インターンの志望動機」というのは、実はテンプレで答えられる質問なのです。
が、このテンプレ通りに書こうとしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。
でも、それでいいんです。なぜなら、この質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦しないなら、企業は候補者を選別できませんからね。笑
あなたが悩みきちんと考えて書けば書くほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも書いてみることをオススメします!
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