Goodfindというサービスが気になっている方は多いと思います。近年勢いが出てきた、ベンチャー就職に使えるエージェントです。
そこで私がかつて実際に使用して、就職を決めたという経験から、そのリアルな体験談をお話したいと思います。
ちなみに結論から言うと、かなり癖があり、人を選ぶサービスです。
ですがハマると、とんでもない結果を出してくるエージェントです。では、どんな人?というのを詳しくご紹介していきます!
Goodfindってそもそも何なのか
怪しくないの?ということで、簡単に表にしておきました。
運営 | スローガン株式会社 |
従業員数 | 100名 |
創業年月日 | 2005年 |
許可番号 | 13-ユ-302267 |
事業所拠点 | 東京、京都、大阪 |
資本金 | 4.4億(2020年1月現在) |
最近、伸び盛りのようですね。数年前までわずか従業員数は30-40人くらいだったところ、ここのところ急成長しました。ベンチャーキャピタル(VC)からの投資も受けていて、資本金も増資を繰り返しています。
ちなみにVCからの出資を受けるのは最近大変になっていまして、 デューデリジェンス(事業調査)を通らないと出資はできません。つまり危うい企業にはお金を出してくれない、ということです。Gスローガン株式会社はVCからこれだけの資本金を融資してもらえるのですから、それなりに信頼性があるということでもあります。
けっして怪しい企業ではありません!
実際にGoodfindを利用してみたおはなし
私も実際にGoodfindさんで就職活動をサポートして頂きまして、大変お世話になったエージェントです。実際に内定もこちらの紹介企業から頂き就職しているので、本来なら絶賛したいところではあるのですが…
なるべく客観的に、良い点悪い点を述べていきます。
総合評価:★★★★ (星4/5)
- 良かった点
- セミナーは役に立つ、あの有名企業の裏話がたくさん
- かなりレベルの高い求人も多数ある
- 内定まで長期間、親身に対応してくれた
- 会場が綺麗(ここ重要)
- 悪かった点
- 高給だが激務の企業の求人もある
- レベルの高すぎるシビアなイベント
- ベンチャー多し、企業でずっと働きたい人向けではない
良かった点
就活に役に立つセミナーを多数開催している
ます、イベントを沢山開催しています。多いのはコンサル業界で役にたつロジカルシンキングセミナーや、商社・金融業界経験者による同業界のセミナーなど。
特に裏話もたくさん聞けるのがありがたい。特に私が印象に残っているのは、元某大手商社勤務の方の業界セミナーです。
「商社の良い点は、仕事のやり方、あり方をきちんと叩き込まれたこと。ビジネスがどういう風に回っているのかを上流工程から俯瞰できる」
「悪い点は、無駄に華々しく見えている点。
例えば『日本企業と東南アジア企業との業務提携のサポート』という仕事は、なんだか凄そうでしょ?でも、実際にはその国からやってきたお客さんのエスコートをひたすらするだけ。タクシーを手配したり、ホテルとったりするのもやるよ。」
こういう調子で質問も交えつつ、時には真面目に、時には不真面目にやるわけです。なのでセミナーは楽しい。
どうやらGoodfindを運営するスローガン株式会社は、自社の人材に相当こだわっている模様です。なので、講師も大手コンサルやら商社出身といったレベルが高い人たちだらけ。気になる企業の裏話がみんな聞けます。
三○商事とか、ア○センチュアとか、そういう業界に居た人から裏話を聞ますよ!
レベルが高い求人がたくさんある
求人のレベルの高さでいうと、あのレクミーと同等か、それ以上かもしれません。
戦略コンサルティングファームから始まり、外資系金融、外資メーカー、商社。さらには大企業の経営企画職、メガ・ミドルベンチャーの非公開求人など、相当なレベルの高さを誇ります。
なんでそんなレベルが高いの?と思われるかもしれません。
これは企業がGoodfind側に支払う紹介フィーがバカ高く設定されているせいです。普通の新卒紹介って紹介料は80万くらいなんですが、Goodfindさんは150万円くらい平気で取ります。なので、普通の二倍の金額を新卒に支払える企業しか相手にしていない、ということです。
その分、求人のレベルは上がります。なので、本当に上位レベルの求人ばっかりになる、ということです。
内定まで親身に対応してくれた
こちらは私の個人的な経験談です。
内定までエージェントの方にお世話になり、その方が素晴らしかったんですね。
とにかく私は苦戦しまして、結局一年近くGoodfindさんにはお世話になりました。紹介してくださった企業の選考を受けに行き、撃沈しては、また面談にのってもらい、また企業に行き、また撃沈する…ということを繰り返しました。Messengerでのやりとりは100回近く、面談は5回はやりましたね。
それでも親身に対応してくれるエージェントさんなんですよ…。もう本当に素晴らしい。お世話になりました。
面談会場が綺麗(東京だけ?)
そして地味に重要なのがこちら。面談会場がとっても綺麗なんですね。私は東京・青山の面談会場にしか行ったことがありませんが、そちらは本当にキレイなオフィスです。
地方の役場の生活相談ブースみたいな、全くイケてない場所で面談をやるエージェントも沢山あります。Goodfindはそういう雰囲気とはまったく無縁でしたね。またフリースペースもあります。なのでPCを充電してコーヒーを飲みつつ、青山で就職活動…がタダでできちゃうんですよ!これは素敵ですよね。
悪かった点
ここまで絶賛しておいて、個人的にお世話になったサービスの悪かった点を書くのは本当に気がひけます。ですが心を鬼にして、悪かった点もきちんとご紹介しますね。
高給だが激務の企業の求人がある
これ、ブラック企業って言うんですかね?
高給で、東証一部に上場しているような企業でありながら、激務の企業というのはあります。有名なのは商社や戦略コンサルとかですね。
そもそも、戦略コンサルティングファームからして激務は普通なんですよね。オフィスに寝袋を持参して3日に一度しか家に帰れないとか、一日に20時間仕事しつづけるとか、そういう世界が世界トップクラスの戦略コンサルティングファーム(マッキ○ゼー・ベ○ンなど)には広がっています。
商社や銀行でも、働き方改革に関わらず激務を続ける企業はあります。毎日11時まで仕事するのが普通になっていたりするわけですね。お給料はたくさんもらえますけど。
そういう会社に入って、バリバリ仕事してやるぞ!という方にはGoodfindは向いていますが、マッタリ社会人をやりたい人には向いてません。
タピオカを飲みつつゆるく仕事をしたい?ならGoodfindはやめましょう。
レベルの高すぎるシビアなイベント
それはお前の問題だろ、と言われるかもしれませんが…。
たまに超高難易度のイベントをやります。出席者の誰もついていけないくらいのやつです。
私が最もキツかったイベントは、Goodfindが主催で行った某上場企業の経営企画職のグループディスカッションでした。初任給で年700万円なので、出席者のレベルは私の就活経験の中で最も高かったと思います。参加者は東大・京大に始まり、私大最強クラスの院卒や、海外勢までいました。「ここに集まった学生で会社作れよ」というレベルです。
それでも誰もついていけなかった。お題がこちら。
机の上に、2つの架空の企業の財務諸表があります(どちらも50ページ近くある)。それを両方とも読み込んで、2時間以内にM&Aのプランをなるべく具体的に立ててください
多少改変していますが、こんな感じでした。
もちろん2時間後の発表で、ろくな発表ができたチームはいませんでした。全チーム発表後の企業担当者の不満げな顔は、今でもよく覚えています。
Goodfindがやるのは、こんな感じなんですよ…。恐ろしいですね。やっぱりシビアなサービスです。
ベンチャー多い、企業でずっと働きたい人向けではない
そして最大の欠点がこれかな、と思います。
Goodfindに来るような人たちは、よくも悪くも気概があります。そのため、企業でやることが面白くなくなるとやめちゃう人が多いのではないかと。いわゆるスキルアップのための転職というやつですね。
またこれにはGoodfindの紹介先にはベンチャー企業が多いことも関係しています。
Goodfindはきちんとしたところを選んでくれているのですが、それでもベンチャーはベンチャーです。やることが3年後、ガラリと変わっている可能性はあります。少なくとも、大企業よりもずっと仕事内容がガラリと変わる可能性は高い。
それでも、この会社がいいんだ!という人はふつう大企業に入るんですね。ベンチャーではそういう場合、人を入れ替えることが起こりやすいです。なので、転職を検討する人が多くなる。その分、それまでの短い間はバリバリ働かないと転職すらできません。
つまりGoodfindを使うような人はバリバリ仕事をして、企業でやれることの限界が見えてくると、独立したり、転職することが多い。
入社後の定着率はそんなに高くない気がしますね(数字は非公開なので、あくまで私の憶測に過ぎません)。またベンチャー以外でも、Goodfindが得意とする戦略コンサルティングファームもIT系もみな、定着率がそこまで高い業界ではないのです。
同じ企業でずっと働くのがいいんだ、という人は向いていません!
Goodfindに向いている人、向いていない人は?
Goodfindに向いている人
- 主体的にキャリアを積みたい人
- そのためには激務でも耐えられる人
この2つに尽きるかな、と思います。
自分がどういう姿でありたいから、就職活動をしたいのか。ここがきちんと定まっていれば、どんな激務だろうと海外転勤だろうと耐えられます。
私が1年もかかって苦労したのは、ここがあまり決まっていなかったからだろうな、とも思います。
Goodfindに向いていない人
- 仕事しながらキャリアを作りたい人
- ベンチャーには絶対行きたくない人
そんなこと言われても、キャリアなんてわからんし。という人は、おそらくGoodfindで紹介されるようなハイスキル求人には向いていないかもしれません。
キャリアは確かに仕事しながら身につくものなのですが、それを就活生の時点で仮説として持っておける人が、ベンチャーや高給激務企業に行くべきだと思います。特にベンチャーは将来が本当にわかりません。三ヶ月後にクビになる可能性もあります。
ベンチャーには行きたくない、という人にも向いていません。
レベルが高いが、やりがいがあるGoodfind
いかがだったでしょうか。しっかり「自分のありたい姿」をイメージできている就活生には、本当に力になってくれる素晴らしいエージェントさんだと思います。
ただ、逆に言うとそれがイメージできていない学生さんには辛いものがあるサービスです。つまり人を選びます。
それでも、自分は腕に覚えがあるぞ…!という就活生は、ぜひともチャレンジしてみましょう。きっと役に立つものがあるはずです。
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