インターンに興味があるけど、抵抗がある。
正直、めんどくさいから行かずに済むならそれでなんとかしたい…。
そう思っている就活生の方、いませんか。実は私も就活をしていた時にそう思ったことは何度もありました。めんどくさいですし、バイトやデートとかしたいのにわざわざ時間を取りたくない…!
そんな風に思っているあなたに、元上場企業で人事関係者として働いていた筆者が「知っておくべき話」をまとめました。
インターンってなに?
そもそもインターンってなに?バイトと何が違うの?
会社と業務の理解を目的としているのが違うね。
リアルな職場がわかるからオススメ!
その会社を理解し、就職するか判断するために働いてみるのがインターンです。
これはもともと欧米の制度です。欧米では新卒であっても「お試しで働き、お互いに相性をチェックしてから正社員になる」という方法が普及しており、それが日本に持ち込まれました。
短いインターンは半日程度で、職場見学だけで終わることもあります。その一方で長いものは半年近くにもなり、終了時に就職のオファーが出ることも珍しくありません。
かつては無料のインターンも多かったのですが、最近ではお金が貰えるインターンが当たり前になってきました。
志望業界・企業のリアルな働き方がわかるので、近年人気が出てきた就活の方法です。
インターンからの内定出しが普通に
さて、結論を先に書くと「インターンで内定を出ることはあります。」しかも、早く参加すればするほど有利になります。
それも、今後加速するはずです。21卒の就活まではインターンは公式には「職場体験」「教育の一環」として行うものとされており、上場企業(正確には経団連加盟企業)ではインターン参加者からの採用は行われていませんでした。…そう、あくまで表向きは。
2020年4月に、コロナウイルスの影響もあり「インターンからの採用」が経団連加盟企業でも一部解禁されました。これは実際にニュースにもなっています。
なぜこれを経団連が認めたのかと言うと、そもそも経団連以外の企業ではインターンからの採用を隠れて行うことが常態化していたからです。もともとはベンチャー企業や中小企業で行われていたのですが、次第に広まってきてついに経団連も折れた、ということなのです。
8割の企業で内定者にインターン参加者がいる
それを示すように、2020卒の時点で8割の企業の内定者にインターンに参加者がいるのです。これはリクルートが出したデータですが、2020年の時点で77.5%の企業が「内定者にインターン参加者がいる」と答えています。
さらに、そもそも採用を目的として行っている、と答えた企業も4割ほどいます(画像右側の図)。そのためむしろ経団連が時代遅れで、世の中的には「インターン?採用の一部ですよ」という企業が相当数いるのです。
なのに、参加しないのはかなりもったいないですよ。チャンスをふいにすることはありません。
インターンに参加するメリット・デメリット
もちろん、どんなものにもメリットとデメリットはつきもの。インターンに参加することにもメリットとデメリットがあります。それぞれ取り上げていきます。
インターン参加のメリット
短期の場合:業界研究・企業研究に役立つ
期間が1週間以内の短期インターンのメリット。それは、その企業が属している業界や、企業そのものの研究に役立つことです。
インターンで行われているのは、企業の説明や業界の説明はもちろんなのですが、それ以上に社員の座談会が設けられていることも少なくありません。そしてこの座談会が1番美味しい。
なぜなら、その社員の志望動機をパクればよいからです。その社員は(新卒でも中途でも)採用面接を通過してきた先輩です。いわば合格者をパクることができる、貴重な機会なのです。インターンに参加するなら、座談会で吸い取れるものは全て吸い取るつもりで参加することをおすすめします。
積極的に参加すると、インターンでも好印象ですよ?
長期の場合:その会社に自分に合っているか分かる
インターンが一週間以上の期間のものになると、その会社を深く知るきっかけを得ることになります。
これは、一週間以内の短いインターンでは難しい。ところが、それ以上の期間のインターンになると実際に現場に入れてもらえるようになります。この機会がとんでもなく貴重なのです。
自分で合っていると思っていても、実はかなりイメージと違った、ということはありえます。例えば広告業界が何となく良さそうだと思っても、実際にCMを作ったり、コピーライターをしている人はごく一部だと知ったら、広告以外の業界に視野を広げることもできるからです。
インターンに参加せずに「自分は広告業界がいいんだ」と思って就活に突き進むと、無い内定のまま就活が終盤になってしまうかもしれません。そういったリスクを排除できることを考えると、やはりインターンが魅力的ではないでしょうか。
インターン参加のデメリット
では、デメリットを紹介していきます。
短期:ただ企業説明を受けるだけだと苦痛
短期のインターンの中には、会社の説明会の延長線上のようなものもあり、本当に説明を受けるだけのものもあります。座談会や交流の機会はなく、ひたすら会社の説明や自己理解のためのワークだけで終わる短期インターンもあります。
そもそも全ての企業が採用を目的としてインターンを実施しているわけではないため、インターンに参加したからと言って就活で無条件に有利になるわけではありません。
ただ、それでもインターンから採用につながることも十分に考えられるため、本当に受けたい企業ならばきちんと準備をして出席することをオススメします。
長期:やりがい搾取的なインターンもある
インターンであっても、会社の維持存続のために必要不可欠な仕事を会社の指示のもと行うと「労働者」になり、賃金を支払わなくてはいけません。
ところが、これを支払わずに済ませようとする企業は存在します。会社のオフィス内で指示通りにやる仕事なのにも関わらず、会社にとって必要不可欠な仕事(なくなったら困る仕事)を無賃金で学生にやらせようとする。これが一部の無給インターンの実態です。法律違反であり、こういった態度で学生を扱おうとする企業に入ることはオススメしません。
ただ、それ以外にも「社員が辛いテレアポを有給でやらせるのはどうなんだ」「つまらない典型業務しかない」といった声もあります。筆者は、学生がそこから何かを得るつもりであれば良いと思います(つまり、覚悟が決まった上級者向けインターン)。逆になんとなくやっているのであれば、オススメはできません。
ただし、最終的には仕事というのは与えられるのではなく、生み出すもの。学生のうちからどんなにつまらない仕事でも楽しんでやる(もちろん、法律の範囲内で)のは、良い経験になると思います。
インターンが怖い?一歩踏み出すときは怖いもの!
いかがだったでしょうか。
インターンに参加するか迷っているのであれば、まずは参加してみることをオススメします。就活で有利になるのは事実です。
インターンの探し方はこちらのページでも取り上げていますので、参考にしてみてください!
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