ドキドキしながら面接を受けて、面接の帰り道。
面接で曇った顔をした面接官の顔が忘れられず、「ああ、あの質問の答えはミスったな」「この質問は、こういう意図で答えればよかったなあ」などと猛烈に反省する。…就活生なら、避けて通れない経験ではないでしょうか。
そもそも、面接の間に「落ちる」「落ちない」フラグなんてものが分かるんでしょうか。分かるんだとしたら、どんなものがあるのでしょうか?
筆者は上場企業で、人事関連の仕事をしていました。また、複数の企業の人事関係施策にも関わったことがあります。この記事ではその経験から、面接で落ちるフラグ・受かるフラグはそもそもあるのか、あるのだとしたらどんなものかを解説していきます。
面接の落ちる・受かるフラグとは?
さて、そもそもフラグがあるのかというと、これは面接官ごとに違うので、結論から言うとフラグというほど確実なものはありません。落ちた・受かったは、やっぱり通知が来ないとわからないことが殆どです。
例えば興味がない人を無理やり面接で持ち上げておき、後でトラブルにならないように落とす企業の重役もいますし、興味がある人を採用するためにワザといやらしい質問を繰り返し学生の心理的な志望順位を上げようとする面接官も世の中にはいます。ここらへんの例については、こちらの記事で取り上げています。
ただ、「フラグなんてものは絶対に存在しなくて、100%わからないのか?」というとそれも少し異なります。多くの面接官や人間がクセとしてやってしまう動作から、「ああ、もう自分に興味がないんだな」「これ絶対落とすだろうなあ」とある程度の類推は可能なケースがあります。
面接で落ちる・受かるフラグの例
最終面接での落ちるフラグ
では、そもそも落ちるフラグから見ていきましょう。
1.落ちるフラグ①:そもそも話が通じていない
フラグの確実度:90%
では、あなたが学生時代に頑張ったことを一言で教えて下さい。
マーケティングを頑張りました!
私がやったのは、自分のマーケティングです。
(どういうことなのか、さっぱりわからん)
自分のマーケティング?
どういうことなのか、説明してほしいのですが。
一番わかりやすいダメなフラグは「話が噛み合わなかった」です。これは気づけば分かりやすいのですが、自分が気がついていないとなぜ落ちたのかが分からず、悲惨なケースですね。
話が通じていないと、何度も何度も聞き返されるはずです。そもそも聞き返される時点で、そんな言葉を使うのは下策。相手にもわかりやすく伝わるように話すことで、初めてコミュニケーションが成立します。
何度も聞き返される質問の答えがあったら、何がまずいのかを早急に突き止めるべきです。そして、ツッコまれないような言葉に変えていくことが重要になります。
2.落ちるフラグ②:突然の帰れオーラ
フラグの確実度:80%
私の志望動機は、○○です。
あ、そうなんですね。ふうん。
…なにか他に質問ありますか?
えっと…
すみません、今日この後も次の予定があるので、
これで最後にしてもいいですか。
突然の帰れオーラを出し始めたり、投げやりな逆質問タイムに突入するパターンです。就活面接において逆質問というのは、最後の時間調整に使われるテクニック。つまり自分からもう就活生のあなたに聞きたいことはない(=つまり興味がない)から、あとは就活生が話してほしい、ということです。
どちらかと言うとベンチャーや、成長している企業にこのようなタイプが多いです。時間がないため、興味がないなら本当に一瞬で興味をなくし、それを隠さずに顔に出してきます。筆者も何回もやられたことありますが、これで受かったことは一度もありません。正直、その企業に対する印象も最悪です。
就活の受かるフラグについて
受かるフラグ①:仮に内定が出たら…系の質問
フラグの確実度:60%
もし、当社の内定が出たらどうしますか?
第一志望なので、ほかは辞退します。
なぜ第一志望なのですか?同業他社ではダメですか?
「もし、内定が出たら…」という質問をされるのは、あなたにかなりの興味がある証拠。好きな異性から「もし、私達が付き合ったら、キミはどうするの?」と言われるようなものです。つまり、脈アリってやつです!
しかし、その質問の答え方で次第では、全くダメな方向に転ぶことも考えられます。「もし、私達が付き合ったら、キミはどうするの?」と言われて「うーん、とりあえず一人旅に行くね」なんて意味不明な回答をしたら「なんだコイツ、まじで意味わかんね」となりますよね。それと同じで、答え方によっては一発でNGな方向に行くこともあり得る。
答え方はこちらの記事で書いています。参考にしてください。
就活の受かるフラグ②:前向きな逆質問
フラグの確実度:50%
質問したいのですが、仮に御社にご縁をいただけるとして、
どのような気持ちでお客様と向き合うべきでしょうか。
まあ、社長が普段から言っていることなんだけどさ。
やっぱり素直であってほしいよね。たぶんそういう話も沢山聞くことになると思うけど。
「仮に御社にご縁を頂けるとして…」と質問をした時に、ポロッと面接官の本音がその答えに出ることがあります。そこで、あなたに対して面接官は良いと思っているのか、悪いと思っているのかを知ることができます。
例えば、「今後もそういう話をすると思うんだけど」といった、これからも関係性が続いていくようなセリフを言うことがあります。これはとても心強いサインです。
…ただ、その面接官が良いと思っていても、今までの面接官などがそれを捻じ曲げて落とすことも沢山あります。期待しすぎないようにしましょう。
面接で落ちる・落ちないフラグよりも、根本的な対策を
さて、面接のわかりやすいフラグをいくつかご紹介してきました。
が。根本的な対策は、結果がもう出ている面接の反省をすることです。フラグに頼るのではなく、きちんとした結果から仮説を考え、次に何ができるか考えること。フラグかどうかでアレコレ悩むのに時間を使うのではなく、きちんと反省し改善していくことが内定への近道になりますよ。
お知らせ:Webテスト回答集&人気企業ES集を配布中!
そもそも就活において、必要な情報・使うべきサービスは時と場合によって変わるもの。
また、就活の仲間を見つけることも重要です。
そこで、筆者とっておきの公式LINEグループをご紹介します。
- 友だち追加だけでWebテスト回答集&8年かけて集めた人気企業のES集がもらえる
- 人気企業からベンチャーまで、2,000人以上の社会人&内定者と交流可能
- 上場企業の元人事の筆者も運営に加わり、みなさんにフィードバックします!
すでに21卒を中心にのべ100人以上に利用いただいています。
まずは登録して、Webテスト回答集をGETしましょう!
下のボタンの「友達追加」からどうぞ!