目指している選考中の企業で、トントン拍子に面接が進んでいき「おっ、これはイケるかな?」と思う瞬間ってありますよね。そして最終面接に至り、緊張しながらもなんとか身体を動かし、立派なオフィスで面接を受ける。そして1週間ほど待ち、メールが来て開封すると「貴意に添いかねる結果となりました」…。
これが「全ての就活生の悪夢」です。文字通りトラウマもので、駅のホームなんかで経験するとそのまま線路に飛び込みたくなりますよ。私も就活生時代に何度も経験しました。なんとか飛び込むのは回避したので、このように文章を書いているわけですが。
そこでこの記事では、なるべくそういった事態を避けるために、最終面接で落とされる「原因と結果」を、私の元人事関係者という経歴を生かして分析していきます。最終面接で落とされるのを避けるための方法も紹介していきますよ!
最終面接で不採用になりがちな人の特徴
ズバリ、最終面接のコツは「熱意と夢」です。これしかありません。
…というと、なんだかスポ根アニメのようですね。ですが、実際そうなんです。最終面接で落とされやすい人の特徴を見ていきましょう。
1.最終面接で入社の熱意が感じられない人
最終面接で落ちてしまうダメな就活生の「あるある面接」を見ていきましょう。
キミの志望動機はなんだっけ?
この業界、サービスが好きなんです!
それとお客様と~(以下略)
それウチじゃなくて、業界の話だよね。
ウチじゃないといけない理由を教えて。
…。
働いている人がイキイキしているのが好きです!
テキトー言ってるなあ。ちゃんと調べてないな。
落とそう。
なぜその会社でないといけないのか。その会社であなたが活躍できる理由はなにか。これをきちんと詰められていない人は、最終面接を突破することはありません。
実は「なぜ、その会社なのか」がある程度いい加減でも、役員面接の手前まで行けるんです。役員より下のクラスはしょせん会社員ですから、現場で活躍できそうか、という視線で見ていることが多い。熱意よりも頭の良さなどで判断しています。
ところが、役員はそうはいきません。なぜなら役員以上の人たちは「自社の強みを生かして稼ぐにはどうすればいいのか」を考える専門家。いわば「自社ならでは」「自社の強み」を考えることでメシを食っていて、四六時中その話題で頭がいっぱいの超仕事人間なんです。
なので、就活生がその場で取り繕った適当な「自社ならではの理由」「働きたい理由」なんてのは、一瞬で見破られるものと考えてください。上のような例の状態になったら負けです。
そうではなく、あなたが入りたいと思っている、本当のところを伝えましょう。そこには「なぜ自分が活躍できそうか」という部分も含まれます。
ここは少し難しいので、別記事で詳しく解説しています。そちらを参照してください。
2.最終面接で語る「夢や希望」がない人
キミ、うちの会社でやってみたいこと、ある?
(やべ、滑り止めだからあんま調べてないわ)
…とりあえず、御社の主力サービスに貢献します!
なんじゃそりゃ。「とりあえず」ってなに?
いま考えてなくて、これから考えるってこと?落とすか。
「その会社でやってみたいこと」がない、聞かれても適当なことしか答えられない人は最終面接で高い確率で落とされます。
なぜなら、その会社に入る気があるなら「やりたいこと」が絶対にあるはずだからです。それがないというのは、すなわちやる気がない。実際に、上の例でもやる気が実はないことを面接官に見抜かれてしまっていますね。
最終面接に出てくる役員や取締役、社長といった人たちは「やる気のある人としか仕事をしません」。仕事上やる気のない人とは、絶対に関わりたくないと心の底から思っている人種です。なので、やる気のない若者を見抜くなんてのはお手の物。就活生としてできることは、そういった面接の準備をせずにごまかそうと決して思わないことです。
夢や希望を語れる、ということは若い世代の特権でもあります。それをせずに、最初から老け込んで「安定がいいのでよくわかりません」という就活生も落とされます。逆によくわからないなら、分からないなりに自分なりの仮説を立てて話した方がいいです。
ちなみに、ここもテンプレの答え方を配布しているので気になる方はこちらからどうぞ!
3.最終面接でそもそも話が通じない人
では、あなたの学生時代に頑張ったことを教えてください。一言で。
イノベーションです!
…ええっと、イノベーションというのは、どういうことかな。
はい、私の学生時代のイノベーションというのは…(以下略)
(こんな話辛い人間をうちの社員にしてたまるか!落とそう)
そもそも最終面接で話が通じていない就活生もいます。こういうよくわからない就活生は事前に役員面接まで行く前にスクリーニングして落とすのが普通。ですが、それでも最終面接という緊張のせいなのか、意味不明なことを言って面接官から嫌われる就活生もいます。
こういう話が通じない人への、役員の対処法は見事です。というのも「気持ちよくしゃべらせて、さっさと帰す」。なので、「なんだか盛り上がった最終面接なのに、落とされた」という思い出がある人は…残念ながら、このパターンに入っているかもしれません。
こういった場合の対処法は、まず役員面接をいくつか経験して慣れること。そのうえで、きちんと自分の言葉が通じているかを親世代と話して確認するのがよいでしょう。あなたは20代、相手は50-70代です。文字通り生きている世界が違うため、言葉の使い方もかなり違うのが普通だと思ってください。その前提で、いろいろと話してみることをおススメします。
最終面接で不採用にならないコツ
ダメなパターンはいくつか見てきましたね。
それでは、どうすればよいのでしょうか。コツをご紹介します。
最終面接できちんと差別化・熱意を伝える
まず最終面接で落とされないためには、他社との差別化ポイント、つまりその会社に入りたいという熱意をきちんと伝える必要があります。
といっても、なにかものすごいマーケット分析や財務研究をして、役員も知らないような強みを発見してほしいわけではありません。あなたは経営コンサルタントではなく、就活生なのですから。あなたが生まれる前からその業界にかかわってきた、百戦錬磨のビジネスマンには勝てません。
就活生が伝えるべき他社との差別化ポイントは「その会社ならでは熱意」です。自分がなぜその会社が好きなのか、を説得力を持って語ることです。そして、それを話すだけでなく、きちんと態度に示しましょう。
繰り返しになりますが、その熱意の語り方はこちらの記事で取り上げています。
最終面接ではハキハキと元気よく
そして、重要なのが「元気に話す」ということ。同じことを言っていても、しょぼくれて話すのと、大声でゆっくり話すのでは全然印象が違います。例えば以下の二つの例を見てみましょう。
御社が好きです。
御社が好きです!!(迫真)
二人とも同じことを言っています。ただ、もう文字だけで後者の方が説得力がありますよね。ちょっと間抜けっぽいと思うかもしれませんが、意外と世の中そんなものなのです。役員を含む会社のお偉いさんも人間です。勘と好き嫌いで物事を選びます。とにかく大声と元気を出して答えるだけでも、説得力がめっぽう増すのです。
ひたすら元気よく、面接会場のどこにいてもはっきり聞こえるくらいの大声で、ハリウッド映画の主人公になったくらいの無駄な自信を持って答えましょう。
最終面接の前に、答えづらい質問をもう一度チェックしよう
最終面接では、役員が本当に鋭い質問をしてきます。特に大手企業の役員は、社員とは段違いの能力値を持っていることも珍しくありません。
役員はさまざまな「差がつくように出来ている、学生にとって答えづらい質問」を繰り出してくるものです。例えば
- あなたを採用する当社のメリットはなんですか?
- それ他社でもできませんか?なぜ当社なのですか?
- 5年後、10年後、あなたは当社でどうなっていたいですか?
…などなど。こんな質問、いきなり面接で聞かれたら不安になりますよね。
でも大丈夫です。これ、みんな答え方に「テンプレート」があります。
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