…では、最後に何か質問はありますか?
?!?!?!
…ゑ?
短期・長期に関わらずインターンの面接に出ると、ほぼ毎回と言ってもよいほど最後に聞かれるのが、逆質問「何か質問はありますか?」ですよね。そして、準備をしていないとほぼ撃沈して、意味のわからないことを聞いてしまったり…。
そう書いている私自身も就活生でしたから、この時のいやーな空気はよく覚えています。では、どうすればよいのでしょうか。元上場企業で人事関係者だった筆者が、内情も踏まえつつぶっちゃけていきます!
逆質問を面接で訊かれる真の意図=時間調節
そもそも、なぜ逆質問などというメンドクサイことが行われるのでしょうか。
上場企業で人事関係者だった私の経験から言いますね。面接で逆質問をされるワケ、それは…
ただの時間調節です。
もう一度言います、「逆質問の意図は、ただの時間調節です」。意図はほとんどありません。そもそも逆質問は面接の最後であり、学生の皆さんに対する評価は殆ど終わっています。勝負はすでについているんです。
なので、面接官としては好きなことを純粋に訊いてほしい、というのが本音です。
「お前の言っていることは信じられない!」という声が聞こえてきそうですね。ですが本当なんです。その証拠に、私と同じ意見の方をいくつか貼っておきますね。
逆質問の役割は選考ではなくて、候補者の疑問を解消したり会社理解を深めてもらったり、つまりモヤモヤを無くして帰ってもらうことが目的ですね。
— キャリひこ@採用&キャリアコンサルタント (@career_hiko) March 17, 2020
私の場合は、逆質問の段階では選考はほぼ終えてます。
逆質問の時にはすでに面接の印象がほぼ決まってるので、逆質問によって選考結果の逆転が起こることはほぼないかな(通過も不合格も)
— 人事のしんぺー (@shimpjinji) March 17, 2020
ただ、逆質問で興味や志望度をアピールすることはできるし、質問が無いと、大丈夫かな?とはなるので、1、2個用意しとくのがベストだと思います
ただ(冒頭に戻る)
なくてもokだと思いますよ。
— たなはし | 人事(採用育成) (@Tanahashi_jinji) March 17, 2020
そこで評価は大きく変わらないです。
私は、質問を通じて
会社をより理解して欲しいと思ってます。
だから、なにか気になることがあるのなら、是非聞いてほしいですね。恐がらずに。
逆質問で見送りの方を合格に変更したことはあります。
— 人事のエイジ@ヘルスケア×素直×分析型 (@eiji_ndc) March 17, 2020
逆は無いです。
やって損はないですね
こういうのに画一的な正解はないと思いますよ
…はい、本物の人事のリアルな声はこれなんです。
よく「面接官に『この子はいいなあ』と思ってもらうために、逆質問を活用しよう!」という主張をされている方がいますが…現場から言うと、最後の最後の逆質問だけで大逆転、というのはありません。ごくたまーに、本音を逆質問で訊けたからギリギリの人を次の面接に通す、というのがあるくらいです。
そう、面接官が求めているのは一発逆転狙いのテクニックに満ち溢れた超絶技巧な質問ではありません。みなさんの本音です。
面接の逆質問を有効に使う方法=自分の将来像をぶつける
逆質問は、人事の意図としては「時間調節」。訊いてくる相手の意図がそうなのだから、就活生も適当に「質問はありません、時間調節してるんですよね?もう帰ります」で済ませるべきなのでしょうか?…もちろん、そんなことはありません。就活生にとっては、逆質問は有効活用できる時間です。
最大の有効活用とはなにか。それは、逆質問で自分の将来像を企業側にぶつけるということです。
例えば、以下のような感じ。
私が御社の選考に申し込んだのは、商品開発をしたい、何かしらクリエイティブなことをして世の中の役に立ちたいと思ったからです。私のようなことを考えている方は、御社で活躍されているのでしょうか?もし活躍されているとしたら、どんな仕事をされていますか?
私も御社について調べまして、アジアへの進出を強めていく、というのが印象的でした。私もアジアのような成長著しい地域で働いてみることへの憧れがあるのですが、どんな勉強や準備をすべきだとお考えでしょうか?また、実際にアジアで働かれて活躍されている人は、どんな特徴がありますか?
Q.もし自分がその企業に入れるとして、活躍の余地はあるか。あるとしたら、どんな活躍をすると思うか。
Q.もし自分がその企業に入れるとして、足りない部分はあるか。何を身につけるべきか?
この逆質問は、あなたが目指したい将来像(「商品開発がしたい」「海外で働きたい」などなど)が、本当に選考中の企業で実現できるの?というのが、聞きたいことになっています。そしてこの点がはっきりしないと、どんなに素晴らしい企業でもあなたが不幸になってしまうのです。
これを理解するために、一つの例を出しましょう。サッカーチームに「私は野球がしたいです」と言って入るのは、どうでしょうか?
どんなにレベルが高い&メンバーが優しいチームだとしても、チームの方向性はあくまでサッカーをすることです。野球をしたいあなたの夢は絶対に叶わないですよね…。
なので、企業に入る時も「私は〇〇がしたいんですが、できますか?」をどこかで確かめる必要があるのです。
逆質問のテンプレート
ここまでの議論をまとめると、以下のようなテンプレートができます。ぜひ、何も思い浮かばないという人は参考にしてください。
私は(自己分析の結果、やってみたいこと)という夢があり、御社に申し込みました。それに近づく、実現させるためには、どんな努力をするべきでしょうか?
また、(自分がやりたいこと)で活躍されている方の特徴を教えてください。
時間が許す限り、この質問の軸に沿った逆質問をしていきましょう。具体的な数の目安などはありませんが、逆質問は面接の最後なので、面接官も時間が許す限りは答えてくれます。なるべくあなたが思っている、純粋に不思議だと思っている企業のことを聞いてみると、良い会話ができるかもしれませんね!
逆質問のNGとは?訊いてはいけないことは?
そしてもちろん、逆質問にはNGなものもあります。いくつかパターンを紹介します。
逆質問のNG1:調べればすぐに答えが分かる質問
「御社の平均年収はいくらですか?」「福利厚生の〇〇ってなんですか?」などなど、採用ホームページや求人情報を見れば分かる、もしくは一般常識としてネットで調べればわかるようなことを聞くのはやめましょう。当たり前のことを聞いてくる人にはイライラしますよね?それと同じです。
事前に調べてくれば分かるようなことをわざわざ聞いて、貴重な面接の時間を無駄にすることはありません。調べても分からないならしょうがないのですが、当たり前なことを聞くのはやめましょう。労働条件や有給、福利厚生などの「誰にとっても同じ答えしか返ってこない質問」は、会社説明会やOBOG訪問、リクルーターなどにすべきです。
逆質問のNG2:「意図がない」質問
「それ聞いてどうしたいんですか?」という質問に答えられない質問全般のことを、「意図のない質問」と呼びます。これはどんな人間でも苦痛です。
例えば「なんで本社はここなんですか?」「福利厚生ってどんな風に使ってます?」「御社の経営戦略はおかしいと思います」などなど。そんな質問、される身にもなってください。それを聞いてあなたがどうしたいのかさっぱりわかりません。「今後の参考にしたいです」とでも言うつもりなのでしょうが、だとしたら一体何の参考になるのでしょうか。
こういう質問をされると、時間の浪費という感覚を相手に与えてしまいます。それを聞いて自分が就活を進められる、きちんとした質問を訊きましょう。
逆質問のNG3:面接官が答えられない質問
面接のステップによっては、普通の社員が出てくることもあります。そんな普通の平社員に「御社の長期的な経営戦略について聞きたいです!」などと質問しても、おそらくちゃんとした答えは返ってきません。また逆も同じで、社長に対して「御社の営業のリアルを教えてください!」というのも、なかなかの無理難題です。
相手によって、答えられる逆質問を選びましょう。場合によっては、相手のことを考えない向こう見ずな人だと判断されかねません。
「インターン面接の逆質問」にはテンプレがある
いかがだったでしょうか。インターン面接の逆質問には、実はテンプレがあり、それに沿って質問していけばようのがコツなのです。
が、このテンプレ通りに考えようととしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。笑
でも、それでいいんです。なぜなら、逆質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦せず、誰でも楽に対応できるなら、企業は候補者を選別できませんよね…。
あなたが悩みきちんと考えて対策するほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも考えることをオススメします!
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