マジでどの業界が良いとか、見分けがつかないんです…
業界のイメージがつかなくて、企業説明会に行ったら
みんな良い企業に見えてきちゃって…
就活を始めると、悩むのが「どの業界がいいのか分からない」というポイント。
この悩みを放置していると、就活中ずっと悩み続けることになります!それどころか、内定をもらっても「この内定でいいのかな…」と悩んでしまうことも。下手すると、社会人になっても悩んでいるかもしれません。
そんなことにならないためにも、上場企業で元人事関係の仕事をしていた私が「きちんと絞れる」「面接で落とされない」業界の絞り方をご紹介します!
といっても、たった3ステップです。
- 「自分が幸せに働ける環境」を言語化する
- 該当しそうな業界を洗い出す
- 社会人に話を聞きに行く
…どういうこと?と思った方のために、解説していきます!
「就活で業界を絞れない」とどうなる?
まず、志望業界を絞らないまま、就活を続けるとどうなるのでしょうか?
端的に言うと「大手病」になります。
大手病とは、自分の知っている大企業ばかりを受け、それ以外をエントリーしない状態のこと。企業研究をしていない大学生でも知っている企業とは、人気企業ばかりです。つまり、倍率が高い企業ばかり申し込んでしまうので、就活では非常に苦労することになります。
仮に人気企業の選考を続けることが出来たとしても、苦労は続きます。
選考が進むごとに周囲の学生はきちんと業界を絞って対策もしているわけですから、内定を獲得することは非常に難しいです。しかも内定を出しを決めるのは社長や人事部長です。人気企業の幹部ですから、百戦錬磨のビジネスマンです。何の準備もしていない就活生が内定を獲得するのは不可能です。
そんな状態になってからでは、取り返しのつかないことになってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか。
落とされない就活の業界の絞り方
就活の業界の絞り方にはいくつかありますが、中でも落とされない絞り方というのがあります。
それが以下の3つのステップです。
1.「自分が幸せに働ける環境」を言語化する
まず、今までに複数人で取り組んで充実感があったことについて考えてください。
チームでやったことの方がよいでしょう。ネタがなければ、大学生活でなくても高校・中学・小学校でも構いません。ここでは実際に就活で話すかは別として、あなたの思考の整理をするために「今までに複数人で取り組んで充実感があったこと」を考えてください。
- のめり込んだサークル活動・部活
- 楽しかった合宿
- 高校の文化祭
- 運動会の企画…etc
そういった経験をいくつか書き出しましょう。そして、共通点があるはずです。「リーダーでいることが好き」「リーダーよりも、リーダーに助言するほうが好き」「誰も気が付かないことを気を利かせる方がタイプ」「とにかく競争で一番になりたい」などなど。
…実はそれが、損得抜きで「あなたが幸せに働ける環境」です。
就活とは、あなたがそのような環境を見つけるために行うことと言っても差し支えありません。
2.幸せに働けそうな業界を洗い出す
前述の「環境」が、たくさんありそうな業界・職種を探しましょう。
例えば「とにかく一番になりたい」のなら、営業職は数字を追うわけだから、向いているのではないか?と考えます。人に助言するのが好きだとしたら、「コンサルが好きかもしれない」と考えられますよね。気を利かせるのが好きだとしたら「人事・総務」の仕事が向いているかもしれません。
…ここでは、あくまでイメージで構いません。
業界も職種も全然知らず、イメージすらつかない…という人であれば、周囲の年配の人に相談してもよいでしょう。恥ずかしいかもしれませんがご両親に相談してみる、というのも一つの手です。
それでもダメなら、次のステップに行きましょう!
3.社会人に話を聞きに行く
ここでいよいよ、社会人に話を聞き行くことが必要になってきます。OBOG訪問です。
ここまで自分なりの結論が出ている人もいるかもしれません。が、そのままでは「ただの独りよがり」になってしまいます。イメージで選んだだけでは、実際にその業界で働いている社会人を説得するのは難しいです。
そこで「実際に●●という職業は、✗✗というイメージなんですが、どうですか?」と社会人に聞いてみましょう。本当にその業界で働いている人なら、いろいろと答えてくれるはずです。
もちろん、イメージで聞いている質問ですから、予想とは違う答えが帰ってくることも沢山あるはず。そこは「予想とどう違ったのか」「そこから何を学んだか」「次にどうするか」を考えること。予想と違っただけで「へえそうなんだ」では、聞いた意味がありません。行動を変えて初めて意味があるのです。
そのようにして2の「幸せに働けそうな業界の洗い出し」に戻り、また3の「社会人に話を聞きに行く」に戻る。少しめんどくさいでしょうが、これを何回もやることで他の就活生とは大きな差別化に繋がります。
業界の絞り方の例:マーケティング
ここまでは、どうやったら絞れるの?ということをご紹介してきました。
では、具体的な例を紹介したいと思います。というのも、私の場合です。
上場企業で現役マーケターのYMの場合
さて、私は元人事関係者と記事の冒頭で書きましたが、現役の人事ではありません。現在の仕事はマーケター(マーケティングの仕事をする人)です。みなさんも名前を知っている、就活ランキング上位企業で仕事をしています。
そんな私が、どのようにして今の仕事をすることになったのか?を今までの3ステップに合わせてご紹介していきます。
①幸せに働ける環境の言語化
まず、私が今までやっていて幸せだったこと、それなりに充実していた取り組みを学生生活の中から整理しました。すると…
- 学生団体を大きくしていった経験(0→1ではなく、1→10の経験)
- 周囲を巻き込んだ仕組みづくりはできる(=その代わり、個人競争は強くない)
- プレゼンもそこそこ強い(=提案力)
という共通点があることに気が付きました。
- 学生団体を大きくしていった経験(0→1ではなく、1→10の経験)
学生団体というのは、私がたまたま参加した単発の合宿が、そのまま定期開催になってサークルになったというもの。私はサークルを大きくするフェーズに関わり、最初は所属学生数6人だったのが、2年後には100人を超えていました。
つまり自分は0を1にするのは得意ではない(サークルは1から作っていない、乗っかっただけ)が、1から10、10から100にするのはそれなりに得意だという結論に至りました。
- 周囲を巻き込んだ仕組みづくりはできる(個人競争は強くない)
サークルを大きくするために私がやったのは、個人でひたすら頑張ることではありません。周囲を巻き込むことでした。似たような活動をしている団体を併合したり、学生が集まるイベントでプレゼンをしたりして、効率的に(=ある意味、ズルく)学生の集客をしていました。
サークルに入るように、個人で学生相手に説得したことは実はほとんどありません。
その一方、私は個人での競争はそこまで強くない人間でした。
「そこそこ優秀」まで行けても、「1位」を取ったことは人生を振り返ってもほとんどない。小学校の運動会、習っていたピアノの発表会、そして大学受験でも、頑張ると上位10%くらいまでは行きます。ところがTOPを取れたことはありません。1位に対してそこまで執着したこともありませんでした。
よって周囲を巻き込むのは得意だが、個人の競争に持ち込まれると頑張れない人(=TOPであることを求められる環境では勝ち筋がない)という結論を得ました。
- プレゼンはそこそこ強い(提案力はある)
学生団体を大きくするときに、私はプレゼンは何回もやっていました。団体の活動資金を得たり、多数の学生に活動をアピールするために、発表だけはよくやっていたのです。そして、完全に負けたということは一度もありません。TOPではなくても何らかの賞をもらったり、資金を貰える枠に入ったり、学生からのそれなりの反響をもらったりしていました。
プレゼンの準備するのも好きでした。相手が求めているポイントをよく見て、「こういう風にアピールすれば刺さるかな」と考えて、資料に盛り込んでいました。そして「口が達者、よく回る」と言われていたので、質疑応答もだいたい問題なくこなすことができていました。
よって「プレゼンも実はそこそこ強い(提案力はある)」という結論を得ました。
②幸せに働けそうな業界を洗い出す
ここまで来て、前述の3つがそれなりに揃っている業界や職種を考えました。
- 学生団体を大きくしていった経験(0→1ではなく、1→10の経験)
- 周囲を巻き込んだ仕組みづくりはできる(=個人競争はしない)
- プレゼンもそこそこ強い(=提案力)
私の場合、この段階では業界のイメージではなく、職種の言葉のイメージで探しました。
- 営業職
プレゼンが強いのは活かせる。だが個人競争に弱いので、おそらく1位は取れない。TOPを取るためにガツガツしている方でもない。周囲を巻き込んだ仕組みづくり…は、営業職でも幹部クラスにならないと出来なさそう(そして幹部になるには1位にこだわらないといけないので、向いてない)。1→10の経験が嬉しい、という部分も営業職にはあまり関係なさそう。
→営業職には向いていない - マーケティング
プレゼンが強い部分は活かせないかも?ただマーケティングとは「売れる仕組みを作ること」らしいので、そこは自分なら得意そう。そして、1→10が得意なのもおそらく活かせる(既にそれなりに売れているものをもっと売れるようにする、はできる)。
→マーケティングには向いているかも - 人事・総務
プレゼンは人事なら学生相手にすることもあるので、それならできる。採用担当なら組織を大きくするのが仕事なので、1→10の経験もできそう(ただ、大企業の人事では組織を大きくする、という経験はないかも)。周囲を巻き込んで仕組みづくりも、人事ならできる(社内の人事制度を作ることもある)。
→人事には向いていそう!
こういったところから、Webマーケティング・人事・教育系で業界を絞っていました。
実際に、私は今でもWebマーケティングの仕事をしていますから、この見立ては間違っていなかったことになります。
「就活の業界を絞り方」はたったの3ステップ!
いかがだったでしょうか。
就活の業界の絞り方はいろいろな方法が紹介されていますが、元上場企業で人事関係者をしていた私はこの3ステップで十分だと考えています。
- 「自分が幸せに働ける環境」を言語化する
- 該当しそうな業界を洗い出す
- 社会人に話を聞きに行く
もちろん、このやり方は実際に実行して初めて意味があります。
知っただけでは意味がありません。多少めんどくさくても、時間のあるうちにやっておくことをおすすめします!
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