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「あなたを採用するメリットは?」の答え方のテンプレート【就活面接】

就活初心者向け

あなたを採用する当社のメリットはなんですか」という質問。困りませんか?
私も就活生だったので、非常に困った質問だという覚えがあります。こんなもん聞くなよ、という感じがすごいするのですが、大丈夫です。きちんと対策すれば、何の問題もなくクリアできる質問です。

では、どういった答え方があるのか。例文は?といった疑問に対して、この記事で紹介していきます!
ちなみに結論から言うと、あなたがナンパ師のつもりで面接官口説けばいいだけです。詳しく説明しますね。

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「あなたを採用するメリット」の答え方(例文)

私を採用するメリットは、「粘り強さ」という私の強みでもって、御社のIT分野での新規事業に貢献できることだと考えています。

私の強みは「粘り強さ」です。これは御社の新規事業の顧客獲得に、欠かせない要素だと考えております。

もしご縁を頂けた場合、御社の新規事業に私の「粘り強さ」で精一杯貢献したいです。

私を採用するメリットは、私の強みである「チームワーク」でもって、御社の金融事業に貢献できることだと考えています。

私の強みはチームワークです。クラブ活動ではバラバラだったチームをまとめました。金融においても、常にチームワークを求められると考えております。

もしご縁を頂けた場合、御社の金融事業に私のチームワークで精一杯貢献したいです。

私を採用するメリットは、私の強みである「やりきる力」でもって、御社の経営方針である「ものづくりによるニーズの創出」に貢献できることだと考えております。

私の強みは「やりきる力」です。御社のものづくりによる、社会を動かすほどのニーズの創出にも「やりきる力」が欠かせない要素だと考えております。

もしご縁を頂けた場合、御社の「ものづくりによるニーズの創出」に私のやりきる力で精一杯貢献したいです。

「あなたを採用するメリット」の答え方(テンプレート)

上の例文3つは、全て同じ構成になっていることに気が付きましたか?
実は、以下の一つのテンプレートから作られた文章だからです。

…ものすごくシンプルにすると、以下のような流れになっています。

Q.あなたを採用するメリットは?
A.「自分は○○に人一倍こだわりがある。だから、御社の××に貢献できると思う」

もちろん、これをそのまま言うわけにはいきません。
「採用するメリットは?」の答え方のテンプレートは、以下のようになります。

私を採用するメリットは、(自分の強み)という強みでもって、御社の(会社の方向性など)に貢献できることだと考えております

私の強みは(自分の強み)です。これは御社の(会社の方向性)における(課題点)に欠かせないと考えております

もしご縁を頂けた場合、(会社の方向性など)に私の(自分の強み)で精一杯貢献したいです

それぞれの要素を詳しく説明します!

  • 自分の強み
    自己PRと全く同じ「一言で言える、あなたの強み」です。自分が他人よりも長く続けられる自信があることを表す言葉であり、面接官に覚えてほしい言葉です。
    自分の強みが見つからない、という場合は自己分析からやってみることをおすすめします。ちなみに、こちらの記事で「1番簡単な自己分析のやり方」を紹介しているので、思いつかない方は参考にしてくださいね。
  • 会社の方向性など
    その会社がやりたいと掲げていること。その企業がいまやっていることではない場合も多くあります。例えば、大手小売のマルイグループはデパートやアパレルの運営を手掛けていますが、実際にやりたいと掲げている方向性はクレジットカードなどの金融事業を伸ばすことです。つまり、世の中のイメージと会社が求めている方向性は全く違うことも多い。
    こういったことは、会社説明会や採用関係資料、上場企業なら株主向けのレポートなどで多く取り上げられています。必ず「そんなこと調べなくても知っている」と油断したりせず、きちんと調べてみることをオススメします。たとえ志望度が低くても、知っておくべきです。
    また分からない場合はOBOG訪問や座談会などで聞いてみましょう。
  • 課題点
    会社が前述の「今後の方向性」を達成しようとするときに、直面するであろう課題です。といっても、「粘り強さ」「チームワーク」「目標をやりきる力」など、ごくごく大雑把なもので構いません。そして、それが自分の強みとつながっていることが極めて重要です。

「あなたを採用するメリット」の答え方の注意点

会社が目指している方向性に、自分は貢献できるんだ!というメッセージを発信すること。
これは、恋愛で相手を口説くのに似ています。相手の課題をあぶり出して、それを自分なら補えるんだ!と言うのです。

たとえ話をしましょう。いま、あなたは女性として、ある男性から付き合わないか誘われています。告白されたときのセリフは、以下のようなものでした。

男性A
男性A

付き合ってください!
キミの顔がとっても可愛いし、いい身体してるから!

…これが、いろいろダメなのは恋愛経験がなくても分かるはず。
なぜなら、男寄りの勝手な感想を言っているだけだからです。「可愛い」とか、「いい体してる」なんてのは、褒めているとしてもお前の感想だろ、としか言いようがありません。それにとっても表面的ですよね。「じゃあ顔が悪かったら興味ないの?」とツッコみたくなるのが普通です。

これを就職面接に置き換えるなら、こうなります。

就活生A
就活生A

御社に貢献します!
理由は御社の社会的信頼です!御社のサービスのファンなんです!

こういうことを言われると、聞いている面接官側は「じゃあウチの社会的信頼に興味があって、仕事には興味ないのね」(=身体目当てで、内面は見てないんですね)と言いたくなってしまうんです…。

御社のファン」がダメなのも同じ理由からです。「熱烈なファン」と「価値を提供できる一員になる」というのは、全く別次元の話。これは、サッカーが大好きなのと、サッカーがプレイできるのは別の話ということを考えればよく分かります。いくらサッカーのルールに詳しくて、プロリーグ戦を見るのが趣味だとしても、サッカーのプレーはうまくなりません。サッカーのプレーがうまくなるには、実際に自分で身体を動かして、地味な練習を積まなくてはいけません…。

「熱烈なファン」と「価値を提供する一員になる」は、全然違うことなんです。その違いがわからずに「ファンです」と言ってしまうのは、結局は表面しか見ていない、ということ。もちろん社会人は普段から価値を提供する側なので、「ファン」ではなく「価値を提供できる人」を探しています。なので面接官は「ファン」という言葉を聞くと敬遠してしまいます。

では、何を言えばいいのか。
プロポーズのたとえ話で言うなら、このようなプロポーズの方が心に刺さるはず。

男性B
男性B

付き合ってください!
キミはとっても気遣いができる人なんだけど、時々それが行き過ぎて空回りして、辛いときもあるみたいだね。僕と付き合ってくれるなら、そんな辛いときも支えてあげられるよ!

このプロポーズには、一つだけ大きな違いがあります。それは相手の弱みまで観察した上で、それを補いたい、と提案していること。
普通なら隠したいと思っているネガティブな部分まできちんと観察した上で、自分ならきちんとそれを補えるよ、と言っているのです。ただの自分の感想ではなく、相手のことまで踏み込んだ視線になっています。

これを就活風に言い換えると、以下のようになります。

就活生
就活生

御社に貢献します!
理由は、御社の目指す方向性に私であれば貢献できると考えているからです。その理由は…(以下略)

これも当然、後者の方がよいですよね。自分の勝手な感想よりも、相手のことを考えてその点を補えるんだよ、ということを言う必要があるのです。

「採用するメリット」の答え方を鍛えると最強

「採用するメリット」に答えることは、「自分がどのように御社の役に立つか」を答えること。
そして、「なぜ自分が御社の役に立つのか」を言語化すると、実は志望動機もガクチカも自然に決まってきます

Q.あなたを採用するメリットは?
A.「自分は○○に人一倍こだわりがある。だから、御社の××に貢献できると思う」

この前半部分、「○○に人一倍こだわりがある」は、そのままガクチカです。例えば「粘り強さ」や「チームワーク」など、相手が求めていることと、そのエピソードを語ればガクチカになります。

そして後半部分「××に貢献できると思う」も、そのまま志望動機です。「私は○○にこだわりがあり、御社の××に貢献できるので、志望しています」と言えば、それは志望動機になりますよね。

つまり「あなたの採用するメリットを教えて下さい」という質問は、志望動機もガクチカも詰まっている、いわば究極の質問。きちんと答えることができれば、就活を超有利に進めることができます。これさえ攻略してもらえば、他の質問の難易度も一挙に下がるんです(マジです)。

「メリットは?」の答え方を鍛えよう

ただ究極の質問とだけあって、その攻略にはそれなりの試行錯誤が必要です。

例えば、「○○に人一倍こだわりがある」という部分。○○にどんな言葉を使うかで、印象は100%違ってきます。例えば、下の2つの文章。1と2、どちらが印象が良いでしょうか?

  1. 自分は飽きっぽい性格で、いろいろなことをすぐに試しては飽きますが、それが強みです
  2. 自分は好奇心旺盛で、少し失敗してもすぐに別の方法を試しますが、それが強みです

全然違うことを言っているように思いましたか?
…実は、両方とも同じことを言っています(よく読めばわかります)。ただ言い方を変えただけです。なのに、2の「好奇心旺盛で…」方がずっと印象はよいですよね。1を言っても、たぶん採用してくれる企業はないでしょう。

「飽きっぽい」という言葉を評価する企業はなくても、「好奇心旺盛」を評価する企業はあるはず。このように、言葉に対するこだわりが就活では生死を分けます。誰からも評価されない言い方もありますし、人事に良い意味で刺さりまくる言い方もあります。就活生なら、言葉選びをきちんと鍛える必要があるのです。

就活の言葉選びを鍛える方法

…では、どのようにして就活の言葉選びを鍛えるのでしょうか。
私は一人で今すぐにできる方法として、スカウトサイトを使う方法をオススメしています。

スカウトサイトのプロフィールで、言葉選びをチューニングする

スカウトサイトは寝ながらでもスカウトが来るのでオススメ、などと良く言われます。が、それは半人前の使い方。本当のメリットは「企業の人事に刺さる言葉遣いを研究できる」ことにあります。

スカウトサイトでは、自己PR(=ガクチカ)を最初に入力しますよね。そして企業の人事は「あなたが入力した自己PRを読んで」スカウトを送ってきます。

…つまり、スカウトがたくさん来るならそれは企業の人事に刺さりやすい、良い自己PRだということ。
逆にあまりスカウトが来ないなら、それは企業の人事に刺さりづらい、質の悪い自己PRだということになります。

そしてスカウトサイトでは、何度でも自己PRを書き直すことが可能です。つまり、最初に自分で登録をして、反応を見ながら内容を変えていけばよいのです。チューニングを通して、企業の人事に刺さりやすい自己PRやガクチカが出来上がります

これが、スカウトサイトの本当の使い方です。

自己PRのチューニング向きのスカウトサイトとは

とはいっても、スカウトサイトにもキャラクターがあります。そもそもスカウトがあまり来ないサービスもあります(スカウトがそもそも来ないなら、反応が薄いので試行錯誤しようがありません)。また、スカウトが多すぎる、ひたすら機械的に送ってくるだけのスカウトサービスもあります。
こういったサイトでは、自己PRのチューニングに使えません…。

そこで、私が実際に登録してみた経験から、チューニング向きなサービスを紹介します。
一つはOfferBox、もう一つはキミスカです。

OfferBoxは日本最大級のスカウトサイトであり、大企業も数多く使っています。スカウトの質と数が最もバランスがよいことで知られており、Twitterなどでも評価が高いです。

OfferBoxに興味のある方はこちらにリンクを張っておきますので、そちらからどうぞ。

\22卒向け!/

就活生の3人に1人が参加済み!
人事に直接アピールして自己分析を磨こう!

そしてもう一つのキミスカ。こちらもOfferBoxと並ぶ日本最大級のスカウトサイトであり、その質の高さはピカイチです。スカウトはOfferBoxよりも多めなので、かなり試行錯誤ができます。Twitterの評判も良いです。

キミスカに興味のある方もこちらにリンクを張っておきますので、そちらからどうぞ。

どっちに登録すればいいのかわからん!という方。両方登録しましょう。別に損はしないので。

チューニング以外にも早期内定も狙えます。そして何より、就活は椅子取りゲーム。時間が経てば経つほど不利になるのが就活です。後回しにせず、とにかく早めに行動することをオススメします!

「あなたを採用するメリット」はテンプレで答えられる

いかがだったでしょうか。「あなたを採用するメリット」というのは、実はテンプレで答えられる質問なのです。

が、このテンプレ通りに書こうとしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。

でも、それでいいんです。なぜなら、この質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦しないなら、企業は候補者を選別できませんからね。笑

あなたが悩みきちんと考えて書けば書くほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも書いてみることをオススメします!

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