元上場企業の人事関係者がお送りする、就活に役立つサイト限定LINEへのご招待です。

就活の「学生時代に最も打ち込んだこと」の答え方・テンプレは?元人事関係者が解説

就活初心者向け

「学生時代に最も打ち込んだこと」を聞かれると、そんなものないよ!と思ってしまう。もしくは、単なる自慢話になってしまう…。

そんな就活生、かなり多いですよね。
かつての筆者もそうでした。…が、上場企業で人事関係者を勤めて分かったことがあります。「学生時代に最も打ち込んだこと」という質問は

  • 学生時代に最も打ち込んだことを素直に答えなくてよい
  • 学生時代の成功体験を話す質問でもない
  • ましてや、自慢話でもない

…のです。

では、何を話すべきか。
それは「評価してほしい側面を示すエピソード」です。

元上場企業の人事関係者が、就活の裏情報をLINEでぶっちゃけます

就活で「学生時代に最も打ち込んだこと」を聞かれるワケ

そもそも学生時代に最も打ち込んだことを、なぜ面接官は訊いてくるのか。それは、あなたの「評価できるポイント」を探し、会社に入ってもそれが再現できるか見極めるのが目的です。

…といっても、ちょっと難しいですよね。そこで、例を出しましょう。
あなたが面接官として、学生を評価する立場だとします(つまり、普段の就活とは逆の立場です)。そして、あなたは面接官として「学生時代に最も打ち込んだことはなんですか」と学生に質問をします。ある学生からは、こんな回答が返ってきました。

私が学生時代に一番頑張ったことは、早朝の新聞配達です。

私は学費を自分で稼ぐ必要があったので、ずっとバイトしていました。新聞配達は他のバイトと被らない時間帯なので始めたバイトです。入学した直後から毎日、平日も土日も欠かさず朝4時前には起きて、割り当てられた地区の配達をしています。今朝もしてきました。

…三年以上、毎日欠かさずに早朝の新聞配達をしてきたことが、私が学生時代に最も頑張ったことです。

さて、あなたはこの学生をどう評価するでしょうか。
粘り強さはありそうですよね。毎日三年間も早朝に起きてバイトをするのは、普通の人には難しい。なので「粘り強さがある」とか「意思が強い」といった評価はできます。

でも、ここでさらなる条件を付け加えましょう。あなたが働いている会社が、毎回異なる仕事をするのが当たり前な業界だとするとどうでしょうか。

…ちょっと「粘り強さ」は仕事と関係ないかもしれませんね。それよりも周囲の期待にいつも応えようとしてきたとか、臨機応変に気配りができるとか、そういったことを示すエピソードの方が、そういった業界では評価されるでしょう。

つまり、面接官の頭の何が起こっているのかというと…

  1. エピソードから評価できるポイントを探す
  2. そのポイントが自社で役立つか考える

という流れになっています。

逆に言えば、この2つのポイント「評価できるポイント」「それが自社で役立つ、再現できるポイントであること」を満たすことが、「学生時代に最も打ち込んだこと」の極意というわけです!

「学生時代に最も打ち込んだこと」要素①:評価できるポイント

1つ目の大きな要素が「評価できるポイント」です。
これが分かりやすいように話す必要があります。具体的には、結論を先に話しましょう。先程の新聞配達のエピソードなら、先に言うべきです。例えば、このように。

私が学生時代に最も打ち込んだことは新聞配達で、
粘り強さが強みだと思っています。

(以下略)

逆に失敗しているのは、「何だかすごそうだけど、何を評価してほしいのか伝わらない」というケースです。…ぶっちゃけると、結構こういう学生さんは多いです…。

私が学生時代に最も打ち込んだことは海外留学と、ビジネスコンテスト優勝と、ボランティア活動です!

…確かに「なんかすごい」のですが、そこから「何を評価してほしいのか」が具体的にならないと評価できないんです。これが伝わらないと「ただの自慢話」になってしまいます。

起承転結を意識しよう

ここで評価できるポイントを伝えるエピソードでは、起承転結を意識しましょう。この起承転結とは、

問題→課題設定→解決策→結果

このフレームワークのことです。

例えば、新聞配達の例は以下のように整理できます。

  1. 問題
    学費を自分で稼がないといけなかった
  2. 課題設定
    (他の人よりも)バイトをする必要があり、長く勤務時間を取ることにした
  3. 解決策
    他のバイトと勤務時間が被らない新聞配達を選んだ
  4. 結果
    三年間、毎日早朝4時に起きて新聞配達した

これをエピソードとして、きちんと整理すると以下のようになります。

私が学生時代に最も打ち込んだことは新聞配達で、粘り強さが私の強みだと思っています。

私は学費を自分で稼ぐ必要がありました(問題)。なので他の人よりもバイトをする必要があり、長く勤務時間を取りたいと考えました(課題設定)。そこで他のバイトと勤務時間が被らない新聞配達を選び(解決策)、入学してから三年間、毎日早朝4時に起きて新聞配達をしています(結果)。

「学生時代に最も打ち込んだこと」要素②:志望企業で役立つか

もう一つの重要な要素が「何を評価してほしいのか」ということ。

先程の新聞配達の「粘り強さ」というポイントが、毎回仕事が異なる業界ではいまいちヒットしなかったことを思い出しましょう。学生時代に最も打ち込んだことがその会社や業界で役に立たないのでは、ちっとも面接官には魅力的に聞こえません。

サッカーチームに「自分は野球ができます!」と売り込んでも無駄なのと一緒です。きちんとその業界や企業で役立つポイントをアピールしないと、何の役にも立たない。

そこで役に立つのが志望企業が発表している「理想の人材像」
理想の人材像には、どのような学生に来てほしいのかという「答え」がそのまま書いてあります。抽象的でよくわからないのであれば、OBOG訪問やイベントなどで直接その企業の人にその意味を訊いてみるのもよいでしょう

  • 採用ホームページ
  • 新卒採用向けパンフレット
  • 企業の説明会(動画も含む)
  • 採用関連イベント(オンライン・オフライン問わず)
  • 企業代表インタビュー

など、なるべく沢山の資料からその企業がどんな学生を欲しているのかを読み取りましょう!

「学生時代に最も打ち込んだこと」のテンプレート

ここまでの流れをまとめると、以下のような答え方のテンプレートになります。

私が学生時代に力を入れたのは(結論)です。(経験の概要)で経験しました。

当時の課題は(問題点)です。

(課題設定)が問題だと考え、(解決策)しました。結果として、(結果)になりました。

御社でもこの(結論)という強みを活かして貢献したいです

そして、この質問に対する対策は以下のようになります。

  1. 志望業界・企業が求める「理想の人材像」を調べる
    (分からないなら、OBOG訪問などをしてきちんと理解する)
  2. その理想の人材像の要素を示す「自分のエピソード」を探す
  3. 自分のエピソードを「問題→課題設定→解決策→結果」の順に整理する
  4. ノートに覚えるまで書き出して洗練させる

ぜひ、参考にしてくださいね!

ガクチカはテンプレで答えられる

いかがだったでしょうか。「学生時代に力を入れたことはなんですか」というのは、実はテンプレで答えられる質問なのです。

が、このテンプレ通りに書こうとしたら「なにも思い浮かばなくて書けないんだけど」という方、結構多いと思います。なぜなら就活生時代の私がこのテンプレを貰っても、みなさんと同じように苦戦するだろうと思うからです。

でも、それでいいんです。なぜなら、この質問そのものがそもそも多くの学生が苦戦するように作られているから。仮に多くの人が苦戦しないなら、企業は候補者を選別できませんからね。笑

あなたが悩みきちんと考えて書けば書くほど、あなたは他の就活生よりも確実に抜きん出た存在になれる、ということです。苦戦しながらでも書いてみることをオススメします!

元上場企業の人事が「差がつく質問の答え方テンプレ」を作りました

さて、他にも何パターンか「差がつくように出来ている、学生にとって答えづらい質問」があります。例えば

  • なぜあなたは当社を選んだのですか?同業他社ではダメですか?
  • あなたにとって仕事とはなんですか?
  • 5年後、10年後、あなたは当社でどうなっていたいですか?

…などなど。こんな質問、いきなり面接で聞かれたら不安になりますよね。
でも大丈夫です。これ、みんな答え方に「テンプレート」があります

上場企業で人事関係の仕事を経験した後、フリーランスとして複数企業の採用に関わった私が、最強の答え方を作れるテンプレート集を作りました。当サイトの公式LINEの「友だち追加」で今ならタダでいつでも読めます。もちろん無料です。

それ以外にも、本当に使える就活サービスや使えないサービス、本当は就活でやらなくていいことなどを本音でぶっちゃけています。下のボタンから、ぜひ友だち追加をお願いします!

タイトルとURLをコピーしました