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【就活】「趣味・特技」の書き方の全て。ESや履歴書のNG例も公開

就活初心者向け

就活で履歴書やエントリーシート(以下、ES)を書き進めていると、何を書いていいのか分からずに詰まる…ということがあるはずです。その中でも多いのが「趣味・特技」をどうするか問題。

少し考え始めると、すぐに「人に言えるほどの趣味や特技なんかないよ」とか「就活受けする趣味って何?」とか、いろいろ気になってしまうはず。そこで、就活で外さないESの趣味・特技欄の書き方について、今回はご紹介していきます。

ちなみに、なんとなく素直に書いてしまうと損します。その理由も説明します!

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就活で趣味・特技を聞かれる目的とは

まず、そもそも就活で趣味・特技欄が聞かれる理由から抑えましょう。

趣味・特技を聞く目的はズバリ「あなたが『本当は』どんな人なのかを伝えるため」です。すべて「あなたの本当の姿を少しでも知りたい」という、企業と面接官の意図があるのです。

「え、趣味でそんなことわかるの?」と思うはず。もちろん実際には分からないことも多々ありますが、それでもある程度推測するきっかけにはなるのです。
例えばスポーツ系の趣味がある人なら、面接官は「少し嫌なことがあっても、きちんとストレスを発散できる、粘り強そうな人だな」と思いますし、絵画制作や音楽などの創作系の趣味がある人は「なにかクリエイティブな職種に向いていそうだなあ」と面接官は考えるのです。

なので、趣味・特技は基本的に「志望動機や自己PR、就活の軸と結びついたものを書きましょう」。
ただ、キレイにつながっている必要はありませんし、ないからと言って変に作る必要もありません。「どこかで若干共通する要素がある」くらいでよいのです。

ESの趣味特技の例:「海外旅行」

ちょっとイメージしづらいと思うので、例を出しましょう。
趣味が「海外旅行」だとします。

Q.あなたの趣味・特技は?
A.趣味は海外旅行です。世界中の様々な価値観に触れるのが楽しく、行くと必ず観光客向けではない、ローカルなお店に入るようにしています。

Q.あなたの志望動機は?
A.世界中で価値を提供されている御社のビジネスに貢献したいからです。世界中で様々な価値観があるなか、全世界で評価され、事業を展開されている御社に憧れを持ち、ぜひとも貢献したいと思うようになったからです。

これは、高評価に繋がりやすいと言えます。なぜなら「様々な価値観に興味があり、全世界で評価されている御社に憧れを抱いた」は、本当の可能性が高いからです(趣味の時間もそのために使っているから)。説得力があり、嘘くさくないですね。

つまり、就活の軸や志望動機の要素をどこか含んでいる趣味・特技が望ましいのです。

だからといって、就活の軸から逆算した「嘘の趣味・特技」を捏造するのは絶対にやめましょう。元人事として言うと、嘘を見抜くのは簡単です。質問の深堀りを繰り返せば簡単に暴くことができます(これは特殊能力ではなく、学生同士でもできます。「詳しく教えて」と繰り返すだけです。気になる人はぜひやってみてください)。

何も思いつかないなら、純粋な趣味・特技を素直に書きましょう。

そしてもう一つ。エントリーシートで書いたことは、最終面接まで共有されます。「あなたがどんな人物なのか」を、面接担当者が予め把握しておくために、ESの内容が面接官に事前に共有されるのは普通のこと。つまり、最終面接まで進んだ場合は最終面接の面接官&採用責任者である人事部長や社長といった人が読む可能性があります。
なので、きちんと作っておくことが絶対にオススメです。

趣味特技はあなたが本当に面白いと思っていることを含んでおり、それが就活の軸や志望動機とつながっていると、高評価になりやすい。

就活では趣味特技を、志望動機とつなげる

志望動機につながっているのが理想ですが、難しく考えすぎる必要はありません。先程も書きましたが、「考えすぎて趣味や特技を捏造してしまう」ほうが問題だからです。嘘を堂々とつくほど、面接で悲しいことはありません。

「自分の趣味」と「志望動機」「自己PR」と共通する要素を探してみましょう
いくつか例を出してみます。

  • 例1
    • 趣味:海外ドラマ鑑賞
    • 志望動機:世界中でビジネスをしてみたい
    • 共通点:海外ドラマを通して、他の国の事情がわかる。語学の勉強になる。
  • 例2
    • 趣味:バスケ
    • 志望動機:大勢の人を笑顔にしたい
    • 共通点:チームワークが好き。大勢の人を笑顔にするのにも、チームワークが必要だから。
  • 例3
    • 趣味:料理
    • 志望動機:人の命を救う仕事に携わりたい
    • 共通点:料理は、誰かに食べて喜んでもらうのが好き。人の命を救う職業も、誰かに喜んでもらうという点で変わらない。
  • 例4
    • 趣味:ランニング
    • 志望動機:社会のインフラとして信頼される仕事がしたい
    • 共通点:ランニングも、社会のインフラも、続ける粘り強さが重要

ものすごいこじつけに見えるものもありますが、このコネクション(繋がり)は絶対にあったほうがいいです。

「趣味・特技」実際の面接の例

実際の面接では、このような形になります。

面接官
面接官

本日の面接を担当する✗✗です。はじめまして。
じゃあ、まず…○○さんの趣味はランニングですか。
どんなランニングですか?

就活生
就活生

週に2,3回、10km近く走るんです。
もう3年くらいやってるんですが、粘り強く続けてきました。

面接官
面接官

なるほど、いいですね。
…では、志望動機を簡潔にお願いします。

就活生
就活生

はい。
志望動機は、社会のインフラを支える事業をされている御社に、私の強みである粘り強さで貢献したいからです。

「粘り強さ」というキーワードに説得力が出ますよね。
実際の面接では趣味を一切聞かれないことも多いのですが、それでもネタを仕込んでおくことは非常に重要です。少なくとも、何も考えずに書くよりずっと良いですね。

「要注意」に繋がりやすい趣味・特技

実は、趣味・特技だけで一発アウトにつながることは(ほぼ)ありません。ただ、面接官が「あ、ヤバそうだな」という印象を抱く、要注意な趣味・特技はいくつかあります。

NG例「政治・宗教活動」

まず、よろしくないのが「政治・宗教」系です。
確かに、日本国民であれば政治活動の自由、宗教の自由は保証されています。基本的人権の一つなので、そういった活動をしていること自体が法的に問題になるわけではありません。

ただ、企業は学校ではありません。私企業なので基本的に候補者を自由に選り好みできることも覚えておきましょう。「政治・宗教」は、特定の領域で強い意見を持っているということであり、企業は「どこがNGゾーンなのか分からない人は怖い」のです(友達でも、いきなり怒り出す人は怖いのと一緒です)。

「女性運動」や「政治デモ」「政党活動」も、忌避される傾向があります。都合の悪いことをわざわざ話すことはありません。書かないようにしましょう。

NG例「嘘の趣味・特技」

嘘で「趣味は読書」などと書く就活生がいますが、絶対にやめましょう。

例えば嘘で「読書」と書くと、その「読書」について質問される可能性があります
「最近、どんな本を読みましたか?何が面白かったですか?」と面接官に訊かれて、堂々と答えられるでしょうか?

きちんと答えられないなら、それは嘘です。ある程度掘り下げられても自信を持って答えることができる趣味や特技を書きましょう。もちろん、本当に読書が趣味で、それについて社会人と5分以上話せる自信があるなら読書が趣味、と言っても差し支えありません。

NG例「ギャンブル・スイングトレード・ネットワークビジネス」

パチンコや競馬、競輪といった公的に認められている趣味でも「清廉潔白さ」が求められる職業では、かなりマイナスになります。例えば銀行、航空会社、会計、法律事務所などでは要注意という扱いになってしまうでしょう(こういう業種でもギャンブル好きな社会人は結構いるのですが、おおっぴらにするのはよろしくないのです…)。

またFXや信用取引、特にスイングトレード全般は人によっては「ギャンブルと同じ」だとして忌避することあります。金融取引が趣味の場合は「勉強が目的であり、長期保有が前提」と伝えたほうがよいでしょう。その場合はむしろ勉強熱心として評価されることすらあります。

さらに、ネットワークビジネス系もよろしくありません。合法だとしても「取引先に個人で営業するんじゃないの?」という懸念が払拭できないので企業は敏感になるのです。たとえやっていたとしても、一切そういった話はせず胸にしまっておきましょう。

NG例「特になし/空欄」

そして多いのですが、「特になし」もしくは「空欄」もやめましょう。

面接官によっては「ESや履歴書で聞いていることなのに「特になし」って何?真面目に答える気ある?」という見方をされることがあるからです。他の就活生が真面目に考えて記入しているのに「特になし」でごまかすのは怠慢じゃないの?ということです。

もちろん面接官全員がこういった見方をするわけではないですし、本当に趣味らしいものがない、という人もいるでしょう。ただ、それでも自分から地雷を仕込むような書き方をするメリットはありません。特に思いつかなくても、自分という人間を知ってもらうための趣味や特技を書きましょう。

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