この記事でわかること
- Wantedlyは他のエージェントとどう違う?
- 実際に使った人の口コミは良い?悪い?
- 実際に申し込むとどうなるの?
ウォンテッドリー株式会社が運営するビジネスSNS、Wantedly。
実は、就活でも使えることを知っていますか?
今回はそんなWantedlyの企業の質・評判・効率的な使い方について、ご紹介していきます。
スカウト型求人サイトってなに?
まず、そもそもスカウト型求人サイト(逆求人サイト)とは何なのでしょうか?
あなたが企業にエントリーを申し込むのが通常の求人サイト。(あなた→企業)
企業があなたにエントリーをお願いするのがスカウト型求人サイトです。(企業→あなた)
申し込む立場が求人サイトと逆になっているので、逆求人サイトとも呼ばれています。
通常の求人では業界の絞り込みやエントリーの管理などは全て自分で行う必要があります。またOB・OG訪問などの情報収集も自分で動かなくてはならず、時間がかかります。
その一方、スカウト型求人サイトでは自分で業界を絞り込む必要も、どの企業にエントリーするか迷うこともありません。企業があなたをスカウトするからです。
ただし「スカウトする」と言っても、即内定が獲得できるわけではありません。選考の一部免除や、企業との特別な座談会への招待など、何らかの特典がつく場合が殆どです。
それでも「あなたを必要とする会社がある」という事がわかりますし、就活では非常にありがたい存在です!
Wantedlyってどんなサービス?
Wantedlyの最大の特徴は「共感」。会社の魅力を知って就活ができることです。
Wantedlyの特徴
名前 | Wantedly(ウォンテッドリー) |
登録者数(学生・中途含む) | 135万人(2018年11月) |
利用社数 | 3万社(2018年11月) |
姉妹サービス | Wantedly PEOPLE (名刺管理サービス) |
Wantedlyは、「はたらく」を面白くするビジネスSNSです。
最大の特徴は、「共感」を全面に押し出していること。その証拠に、エントリーも、書類選考も、グループワークも、ステップ別の面接も殆どの企業で存在しません!
じゃあどうするのか。
- その会社の「価値観」を知る
- 気になる企業の担当者と会って話す
- 気に入ればそのまま選考に入る。
違和感があれば別の企業を探す
これだけです。就活の基本である履歴書の持参や、エントリーに申し込むといった「形式」は(最初のうちは)一切ないと思った方がよいでしょう。
さらに加えると、年収や福利厚生の記載もありません。求人企業が書くとWantedly運営が消してしまいます。そのため年収から絞り込むこともできません。
就活生が出来ることは、その会社の価値観・ミッションを知って、会いたいか判断するだけです。そのぶん、会社の価値観やミッションについてはどこの求人サイトよりも詳しく記載されています。
- タイトル、カバー写真、会社のメンバー
- なにをやっているのか
- なぜやるのか
- どうやっているのか
- こんなことをやります
これらの項目を読み、「会いたい」と思った企業の担当者と会うのがWantedlyの基本的な使い方になっています。
「会社の価値観」がよく分かるのがWantedlyの特徴だね!
Wantedlyってどんな会社?怪しくない?
共感ってなんだ…?運営元、大丈夫?
と思われる方もいるでしょう。結論から言うと、Wantedly運営は時価総額100億円超えの上場企業であり、決しておかしな企業ではありません。
運営会社名 | ウォンテッドリー株式会社 |
設立 | 2010年9月 |
事業内容 | ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営 |
ホームページ | https://wantedlyinc.com/ja |
住所 | 〒108-0071 東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F |
企業売上 | 21億6300万円(2018) |
創業者の仲暁子さんは京都大学卒業後、ゴールドマン・サックスに勤務し、フェイスブック・ジャパンの初期メンバーに加わるなど、数々の輝かしい経歴を持っている女性です。
その一方でゴールドマン・サックス退職後に漫画家を目指して北海道で活動した時期があったり、京都大学の学生時代にはミスコンの企画を立ち上げて失敗するなど、いい意味で「普通ではない」経歴をお持ちです。
2017年9月には東証マザーズに上場し、晴れて上場企業になったWantedly。現在の時価総額は100億円を超え、急成長中のベンチャー企業です。もちろん上場企業としての監査に毎年通っていますから、決しておかしな企業ではありません!
Wantedlyを実際に使う流れ
登録する
上記のページから「Facebookでログイン」するか「Emailでログイン」するかを選択します。Facebookとの連携はしなくても利用は可能です。WantedlyからたまにFacebook連携するように通知が飛ぶことがありますが、無視すれば問題ありません。
Facebookをどうしても見られたくない、という人はEmailでログインするようにしましょう。 Facebookでログインを選ぶと、入力項目の一部を省略することができるようになります。
また登録の終盤には、TwitterやGithubなどFacebook以外のSNS・サービスと連携するか任意で選択できます。連携すると実績のアピールにつながる場合がありますので、見られてもよい情報か吟味して連携するようにしましょう。
気になるキーワードで検索&求人を見る
まず、自分が気になっているキーワードで検索してみることをおすすめします。
「営業」「マーケティング」「エンジニア」などで検索してみると、上から企業が表示されます。そこから気になった企業の求人のページを見てみましょう。開くと、上の画像のような画面が表示されます。
企業によって多少異なりますが、下記のような内容になっていることが多いです。
- なにをやっているのか
その企業の事業内容 - なぜやるのか
その企業のミッション・目指したい世界 - どうやっているのか
オフィス環境やメンバー、使っている技術など - こんなことをやります
欲しい人材像
読んで気になった部分があったら、「話を聞きにいきたい」ボタンを押しましょう。これで通知が企業に飛び、企業担当者とチャットができるようになります。
会って話す
チャットでは、企業担当者といつ会うかを調整します。会うのが難しい場合は電話でのやりとりになることが多いです。
重要なポイントは、ここの「会って話す」は面接ではないということ。服装は基本的に自由なことが多いですし、オフィスどころかランチを外でご一緒するだけの場合がほとんどです。
会って話すときには、気になったポイントをいくつか質問するようにしましょう。
自分がこの企業で働けそうか判断するために、疑問に思ったことを素直に聞いてみるのが良いでしょう。例えばメンバーはどういう性格の人が多いのか、社内の風通しはどうなのか、部活動はあるのか、などを聞いてみても面白いですね。
この面談で、その企業の担当者とあなたの双方が気に入れば、選考になります。といってもWantedlyに多いベンチャー企業の選考はわずか2-3回程度で終わる場合がほとんどですので、そこまで時間がかからないパターンがほとんどでしょう。
また面接の結果が気に入らなければ、そのまま別の企業を探しましょう。
この「企業を探す」→「会って話す」→「選考に進むか判断する」の繰り返しが、Wantedlyの使い方です。
Wantedlyを利用するメリット
利用するメリット
- 会社の価値観・魅力に共感できる
- シンプルに会って判断できる
- ベンチャーで自由に働きたい人におすすめ
Wantedlyのメリットは、自分の価値観に基づいて就活先を判断できることです。
せっかく新卒として会社に入るのなら、自分が好きな会社に入りたい。自分が愛情が持てるサービスをやっている会社に入りたい…。そう思っている方はかなり多いはずです。
そんなときに、Wantedlyならその会社が「何をやっているのか」「何を目指しているのか」がわかります。「本当に好きで共感できる企業」を見つけることができるのです。
また、シンプルにその会社の人と会って判断できるのも大きな魅力です。
とにかく「会って話す」ことが、Wantedlyでは求められています。そのため「とりあえず話を聞いてみる」というボタンしかWantedlyには存在しないのです。
説明会で形式的な質問をしたり、社員と会ったこともない企業に滑り止めで申し込むことに嫌気がさしていませんか?魅力的な社員がいる会社で働きたいあなたに、Wantedlyはぴったりです。
さらにもう一つ。Wantedlyはベンチャーが多めです(大企業・上場企業もありますが、比率は少ない)。ベンチャーは実際のところ事業内容や社員・社長の魅力で社員を集めるしかないので、Wantedlyと相性が良いんですよね。
そのため、心から共感して働ければ給料とか2の次でいいよ、という人に向いています。その代わり、年収が欲しい人や大企業志向の人には向いていません。
Wantedlyの賢い使い方とは?
では、ここからは「意外と知られていない」Wantedlyの賢い使い方を紹介します。
この3つをマスターしておけば、気になる企業の内定にも近づきますよ。
初心者は検索結果の上の方の企業から申し込もう
Wantedly初心者は、まず検索結果で上の方の企業から面談を申し込むのがオススメです。
なぜか?
一言で言えば「検索結果で上の企業ほどWantedlyに慣れている企業だから」。Wantedlyは、企業が熱心に使い込まないと企業検索の順位が上がらない仕組みになっています。言い換えれば検索結果で上の方に表示される企業は「Wantedly慣れ」している、ということ。こういった企業はWantedly初心者の対応にも慣れています。
とりあえず会ってみたら「いや実は弊社もWantedlyはお試しで使ってるだけで、よく分からないんですよね…」みたいな対応をされるのは困りますよね。このような経験をしたら使う気もなくなります。それは非常にもったいない。
よって最初は「職種」+「場所」くらいで簡単に絞り込んでおき、上の方から気になった企業を訪問するようにしましょう。
会う前に質問したいことをリストにしておこう
企業担当者となんとなく会うのはやめましょう。
会うのには目的が必要です。具体的には企業担当者に「この会社で働きたいと思うか」ということが分かるような質問をすべきです。
- 共感・興味を持ったのはどこか
自分が共感・興味を持ったポイントは、企業側も共感・興味深いと思ってくれるか?
自分の就活のテーマに、企業側が共感してくれるか? - 将来像について
自分が持っている「なんとなくの将来像」と、企業が期待する「将来像」はどのくらいマッチしているか?
企業から期待される働き方はどうなっているのか?
…
などなど、「自分が決断するために必要な情報」をなるべく沢山集めるように質問しましょう。
入社も検討しているなら、会う前に履歴書を送っておく
そして、重要なのが入社したいのなら求職者として最初から首尾よく準備しておくこと。
具体的には、志望度合いが高い企業に会う前に、履歴書だけ先に送っておきましょう。
履歴書だけ送るといっても、現物を郵送するわけではありません。PDFファイルなり、インターネットで見れる形にして企業担当者に送っておきましょう。これだけで好感度UPです。
というのもWantedlyでは、企業は就活生の情報を殆ど見れません。とりあえず会ってみる、が推奨されているサービスなので仕方がないのですが、企業担当者の本音は「就活生がどんな人なのか、会う前に少しだけでも知っておきたい」なのです。
あなたがその企業に興味があるなら、会う前に企業にぜひ書類を送ってあげてください。担当者は喜びますし、内定にも近づきますよ。
Wantedly利用者の口コミ・評価
それでは、実際のWantedly利用者の口コミはどうなのでしょうか?
実際に利用してみた人の口コミをご紹介していきます。
Wantedlyの肯定的な評価
Wantedlyの評判の良かったところ(抜粋)
カジュアルに話せて自分の軸が定まった!
経営者・事業責任者と話せる
自分で企業を調べる気になった
まずは、肯定的な評価からご紹介していきます。
自分の軸が定まった
今日も先ほど、カジュアル面談が終了!
— シュガー@21卒就活中/プログラミング学習中 (@Gq2RvOZgJCjGyVJ) January 30, 2020
昨日と同じくwantedly経由でのベンチャー企業さんだったのですが、とてもカジュアルな面談でいろいろなお話が聞けて満足。
自分の軸のブレなどが定まっていった気がして、また一歩前進。
さっさと製作物作って、2月からもっと本気で就活終わらせにかかります
ITエンジニア志望の学生による口コミです。
Wantedlyは、ITエンジニアには非常に向いている就活サービスです。Github連携で制作物を見せることもできますし、ポートフォリオも細かく設定できるのでアピールがしやすいんですね。
また企業とカジュアルに会って話せるのも、大きな魅力です。企業担当者と話すことで、自己分析につながることもあるでしょう。
経営者・事業責任者と話せる
最近wantedlyでスカイプ面談とかしてるんだけど就活の体で1時間くらい経営者とか事業責任者と普通に話せるのすごいとおもいます(小並感
— 佐々木 崇博 ≡ 銀世界 (@sasayakablog) January 20, 2020
Wantedlyでは小さなベンチャーが多い関係上、採用でいきなり社長や事業責任者が出てくることが非常に多いです。
普通の企業の就活であれば最終面接でも出てこないような人たちと、面談という形で比較的フランクに話すことができるのです。これはWantedlyならではの強みでもあります。
お会いするときは、失礼のないようにしましょう。特にその企業に興味があるとしたら尚更です。
自分で企業を調べる気になった
wantedlyは就活と違って、責任が求められるプレッシャーが良い。
— HoshinoTaishu (@HoshinoTaishu) July 7, 2016
柄にもなく企業のことかなり調べた。(当たり前か)
Wantedlyでは企業への共感・興味から始まるので、やる気を保ちやすいです。
就活で落とされまくったりして芳しくない結果が続くと「もう就活いいや…疲れた…」となる瞬間が一度はやってくるものです。そんなときに、Wantedlyで企業のプロフィールを読むとやる気が湧いてきます。
これはWantedlyが「共感」することを前面に押し出したデザインになっているから。企業は「何がしたいのか」をきちんと書いてくれるので、何をやりたい企業なのかわからない…ということがありません。しかも自分の興味関心があることにフォーカスしている企業も多いですから、「自分ならこの企業いけるんじゃないか」と、やる気が湧いてきます。
やる気をなくしたときにもおすすめです!
Wantedlyの否定的な評価
Wantedlyの評判の悪かったところ(抜粋)
全部魅力的に見えて決断できない…
直接応募したほうがいいのでは?
公平性のため、否定的な評価もきちんとご紹介しますね。
まずはこちらから。
全て魅力的に見えて決断できない
未経験での就活。
— 矢野翔太@64期卒駆け出しエンジニア (@a_pple_1201) December 19, 2019
Wantedly見てても、就職したことないから全部が魅力的に見えてしまう。
キャリアアドバイザーにも言われたけど、何をもって内定なのか、自分の中で明確な基準を持ってないとあかん。#就活 #未経験 #エンジニア転職 #テックエキスパート
あまり軸が定まっていないときに見ると、少し行動しづらいサービスです。
Wantedlyの掲載企業は、とにかく魅力的に見えるように最大限の努力をしています。そのため就活の軸がブレブレだと、どんな企業も魅力的に見えてしまうのです。年収や福利厚生の記載がないので、「待遇で切る」こともできません。
Wantedlyを見て、「いろんな企業に目移りしてしまった」という人は、もう少し自己分析をやるか、インターンをやるか、周囲の社会人に相談した方がよいでしょう。
直接応募したほうが有利になる
未経験からエンジニア転職を目指す人は、Wantedlyやエージェント経由の「受け身」の就活よりも
— YUUKI@個人開発者 (@bitcoinjpnnet) April 4, 2019
会社HPの採用募集ページからの応募や採用目的の勉強会でアピールする「積極的」な就活をした方は内定取りやすいです。
上記の方法で就活する人は少ないので、
「やる気がある人」
と思われやすいんですね
実は、Wantedlyを使うよりも直接応募したほうがよいです。
印象がよくなります。
例えばWantedlyを見て、魅力的だと思った企業をTwitterやFacebookで検索し、そのままコンタクトを取る。これだけで「他の人とは圧倒的に異なる印象」を与えることが可能です。
なぜこれが重要なのかと言うと、Wantedlyに掲載料がかかっている、もしくはスカウトにお金がかかっているから。特にベンチャーであれば、例え数十万円の掲載料であっても払うのは惜しいものです。
そのため、TwitterやFacebookなど「お金がかからない」媒体からコンタクトを取ってくれる就活生は非常にありがたい存在です。
これをやるとWantedlyがいらないことになり、サービスが崩壊してしまうので裏技的な方法ですが…興味のある方はトライしてみてください。
Wantedlyの評判のまとめ
いかがだったでしょうか。
あなたが納得の内定を得られることを祈っています!
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