世の中には「とにかくエージェントを使え」と、まるで脅迫のようにエージェントを使うことをおすすめしてくる人たちがいます。
エージェントに登録してもらうことでお金を得ている、アフィリエイターたちです。
先にお断りしておきますが、私もその一人ではあります。
が、最近はあまりにもひどい。とにかく何でもいいから登録しろ、という人が多すぎる。
曲がりなりにも、私は上場企業で人事をやった経験があります。就活生がどんな覚悟で就活に臨んでいるのかはよくわかりますし、企業側のニーズもわかります。
人生で重要な決断をする時に「なんでもいいから登録ボタンを押させようとするだけの人」は、就活生に失礼すぎます。しかしそれでも、現実は厳しい。そういう人たちの中にはいわゆる大手ブロガーもおり、数万人のフォロワーがいる人も「たくさんいます」。
そこでそういう人たちに対抗するために、「損得抜き」かつ「本気」でエージェントの真実についてご紹介します。具体的には、以下の通り。
- エージェントを使うべきタイミング、使うべきでないタイミング
- エージェントに頼る「以外に」おすすめの就活方法
- 使うべきだとしたら、損得抜きでおすすめするエージェント
では、いきましょう!
そもそもエージェントってなに?
エージェントってなに?大丈夫なの?
内定までいろんなサポートをしてくれるプロだよ!
企業を紹介してくれて、利用料はタダ!
エージェントは「就活生に企業を紹介してくれるプロ」です。
学生は「全てタダ」で使えます。エージェントは、あなたが内定を承諾することで企業から報酬を得ています。あなたが内定を承諾しないと、エージェントも儲かりません。
つまりエージェントは、あなたの内定承諾まで徹底サポートしてくれる存在なのです!
多くのエージェントで得られるサポート
- 自己分析のお手伝い
- 履歴書やエントリーシート(ES)添削
- あなたにぴったりな企業の推薦
- 面接の対策
- 就活の愚痴を聞いてくれる
エージェントには「性格」がある
さて、エージェントついて分かったところで、「性格」についてご紹介しましょう。
人に性格の違いがあるように、会社にも性格の違いがあります。それはエージェントでも同じです。
もちろん性格に関しては賛否両論あるはずです。ある会社に対して「私使ったけど、そんなことなかったよ!」という声もあるでしょう。
それはその通りであり、否定するつもりはありません。担当者によって対応が異なるのが普通です。ただ、会社の規模的な傾向としてこういう人が多いよ、ということは大まかに掴んでおいて損はないでしょう。
大手は「単純な職業紹介」が多い
まず、大手エージェントから。
リクナビ就職エージェント、マイナビ新卒紹介、キャリタス就活エージェント、doda新卒エージェントあたりが該当します。いわゆるナビサイトとくっついていることが多いですね。
こういう大手エージェントは「単純な職業紹介になりがち」です。
どういうことかと言うと、ひたすら企業は紹介してくれるが、それ以外のサポートはあまり期待できない、ということ(※繰り返しになりますが、担当者によります)。
こういう大手エージェントには、学生登録者が数十万人というレベルで居るのが普通です。誤解を恐れずに言えば「寝ていても学生が集まる」エージェントであり、学生の集客にはあまり苦労していないのです。
こうなると、とにかく担当者一人あたりの担当学生数が多くなります。極端な例では「担当者1人で学生150人を担当」というエージェントもいるとか。そんな体制では、学生一人ひとりに対して丁寧なサポートなどとても行えません。
なので職業紹介こそしてくれるものの、それ以外のサポートは薄くなりがちなのです。
もちろん優秀な担当者もたくさんいます。ですが、あまりの仕事量にパンクしている担当者もいます。そういう人に当たるとひどい対応しかされません。よって、担当者によって対応が全く異なるいわば「担当者ガチャ」状態になるのが、大手の特徴です。
中小規模は「丁寧なサポート」が期待できる
それに対して中小規模のエージェントは、丁寧にやってくれるところが多いです。
なぜなら、大手と違って学生の集客に困っているから。学生を丁寧に扱わないと、学生が来なくなります。そうなると売上が減少し、それがダイレクトに経営に響く。よって学生には丁寧に対応してくれるのです。
また大手エージェントは、たいてい就活生の丁寧なサポートにまで手が回っていません。つまり大手による「サービスの空白域」であり、中小エージェントはそこを狙って進出してきているのです。
自己分析をサポートしてくれたり、履歴書の添削をしてくれるのは中小エージェントの特徴です。
中小が最高!ではない
ここまで読んで「ははーん、つまりお前は中小エージェントが最高だと言いたいんだな」と思った方。鋭いですが、違います。大手エージェントには大手の良さがあるのです。
大手エージェントは「取り扱い件数の多さ」が強み
大手エージェントには圧倒的な紹介先企業の多さがあります。つまり「就活生は選べる」のです。東証一部上場企業の取り扱いもありますし、地方企業の紹介先企業も多い。エージェントを使って大手に入りたい!という願望も叶う可能性があります。
また地方にオフィスがあり、その面談を通して物理的なサポートを行ってくれる(ことがある)のも、地方の就活生にとって大きな評価ポイントになるでしょう。サポートは薄いものの、多くの選択肢の中から選べるのが大手エージェントの良いところです。
中小エージェントは「丁寧なサポート」が強み
対して中小企業の良さは「丁寧なサポート」。紹介先企業の質はイマイチな可能性もありますし、あまり選べないことも多いでしょう。しかしそれでも貴重なお客様として扱ってくれるので、自己分析のサポート、ESの添削から履歴書の書き方、面接対策まで丁寧にやってくれるはずです。
ただし、言い直せばそれ以外のメリットがあまりないもの事実なのです…。
エージェントを「使うべきでない」タイミングとは
エージェントの性格の違いによるメリット・デメリットを抑えたところで、いつ使うべきか?についてご紹介しましょう。
初期に活躍するのは中小エージェント
まず、就活の初期で使うべきは中小エージェントでしょう。
自己分析のサポート、履歴書の書き方、ESの添削など「右も左もわからない」状態から就活生をサポートしてくれます。
そもそもなぜ就活したいのかわからない、就活でやりたいことがない…という人でも、相談に乗ってくれるのは中小エージェントが多いですね。
また、中小エージェントを使うのは早期内定にももってこいいです。中小エージェントの紹介先には中小企業が多く、本選考も面接が2-3回と、早めに終わる企業が多い。よって比較的簡単に早期内定を獲得できます。
就活の初期で内定を獲得するということは「就活を最後まで1サイクル経験する」ということ。その後の就活でも必ず役に立ちます。
就活中期にエージェントは使うべきでない
志望業界が固まり、業界研究や企業研究をしている就活中期。この時期にエージェントを使用するのはおすすめしません。
なぜなら、混乱するだけだからです。
第一志望の企業研究や業界研究をしている時に、別の企業の面接対策をするのはよくありません。人気企業であれば競争も激しくなります。そんな時に別の企業の誘惑を増やすのは決しておすすめできることではありません。
後期に活躍するのは大手&中小エージェント
内定が出始めて、選考結果に一喜一憂し始めるのが就活後期。この時期では、補助的にエージェントを使うのがおすすめです。
持ち駒が減ってきた、というタイミングであっても比較的かんたんに持ち駒を増やせます。また選考を既に終わらせたものの、予想以上に内定辞退が出てしまった企業が追加の募集を「エージェントの非公開求人」という形で行っているケースもあります(これは大手が多い)。
内定が出揃う時期になって就活を始めた出遅れ就活生にも、中小エージェントは使えます。前述の丁寧なサポートに加えて、中小企業で内定者が揃わずに焦っている企業は数多く存在しているからです。こういった企業での内定を獲得することで就活を終わらせたり、志望企業に新たに挑戦することも可能になります。
自分でやるべきことが分かっているなら、エージェントは役に立たない
どの時期にも共通しているポイントは「自分でやるべきことが見えている間は、エージェントを使うべきではない」ということ。実はこれ、エージェントを使用する時の鉄則でもあります。
自分がどうすればいいのか分かっているのであれば、そもそもムリに相談する必要もないですし、企業を紹介してもらっても困りますよね。むしろ余計なお世話だと感じるだけです。
自分でどうすればよいか分からず、何となく行き詰まっている。就活がわからない。そんな時にエージェントを使ってみるのが賢い使い方です。
またエージェントとは仲介ですから、本質的には無くても就活は可能です。
企業側に飛び越えて直接コンタクトを取ることもできますし、実際にそういう行動力が企業に評価されます。どうしても印象付けたいのであれば、直接企業とコンタクトを取ってみることをおすすめします。
損得抜きでおすすめのエージェント
では、ここから私が損得抜きで「使える」「おすすめできる」エージェントをご紹介します。
【大手志望も使える】ツイング就職エージェント
担当者はたったの数人と小さなエージェントではありますが、本当に質が高く、悪い口コミも殆ど見かけません。
大手企業にも対応しています。マッキンゼー(外資系コンサル)、メリルリンチ(外銀)、メガバン、重工系、メーカーなど大手に多数の内定者を輩出。宿題が非常に多く、熱血指導ではありますが、確実な指導力を持つエージェントです。
【自己分析が最強】株式会社リンク・アイ
自己分析に不安がある、やりたいことがない…そんな方におすすめなのが「個人と企業のベスト・マッチング」を掲げる株式会社リンク・アイのエージェントサービスです。
株式会社リンク・アイは、組織コンサルで有名なリンクアンドモチベーション(一部上場企業)のグループ企業であり、提供する自己分析ツール「BRIDGE-i」は業界最高の精度を誇ります。就活生はネットから無料で受けることができます。
2019年には大手ニュースメディア「NewsPicks」が選ぶエージェントランキングで1位を獲得。いま注目のエージェントです。
【口コミで広まる】アズライト就職エージェント
アズライト就職エージェントは、自分で見つけるエージェントです。どういうことかというと、問い合わせ窓口がありません。Twitterで関係者を見つけるなり、東京・池袋のバーに行くなりするしかないのです。自分で動かないと使えないエージェント、それがアズライト就職エージェントです。
しかしながら口コミだけで運営され続け、確実に生き残ってきました。それだけ実力があるという証拠でもあります。バーで楽しく就活を進めたい方、まずは自分で探してみてくださいね。
【超丁寧なサポート】Conpiness就活エージェント(コンピネス)
コンピネス就活エージェントは、IT・WEB・人材業界という業界こそ限られていますが、指導力は確かなエージェントです。というのも、担当者は「企業の信頼があって大手を独立した」人ばかりだからです。
さらに、東京だけでなく福岡エリアの就活生もサポートが受けられるのもポイント。悪評なども特に見当たらない、新進気鋭のエージェントです。
【離職率が超低い】ジョブスプリング
雑に企業を紹介するだけ、全く志望業界を聞かずに就活生に企業を押し付けるだけのエージェントも多いなか、JobSpringは圧倒的な紹介先の離職率の低さを誇っています。離職率が低いということは、「ミスマッチではなかった」ということ。
間違いのない就活をしたい人におすすめできるのがジョブスプリングです!
エージェントとの向き合い方のまとめ
いかがだったでしょうか。
就活エージェントには向き合い方というものがあり、それを間違えれば酷い目にあいます。そして正しく使えば強力な武器になるのも確かなのです。
あなたが納得の内定を得られることを祈っています!
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そもそも就活において、必要な情報・使うべきサービスは時と場合によって変わるもの。
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