どんな就活生でも、絶対に避けて通れないのは「面接対策」ではないでしょうか。面接に向けて、何も準備をしないというのは致命的です。必ずきちんと準備をすることが、あなたの将来に繋がります。
では、実際の面接ではどんな質問をされることが多いのでしょうか。
上場企業で実際に人事関係者として働いていた筆者が、「あるある」な就活面接の質問とその答え方のテンプレートをご紹介していきます!
就活面接の一般的な流れについて
質問のテンプレに移る前に、一般的な就活面接の流れについてご紹介しましょう。人事関係者の経験から言うと、最も基本的なパターンはこちら。
- 自己紹介
- 志望動機
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)もしくは長所
- 逆質問
最初にやるべき面接対策とは、この4つのポイントを対策していくことなのです。(ちなみに、会場に着いてからすべき基本的なマナーなどは、ここでは取り上げません。あくまで面接の中身のお話です。)
就活面接における自己紹介のテンプレ
就活面接ですべき自己紹介とは、相手(面接官)に「ツッコんでもらう自己紹介」です。
…といっても、お笑いや一発芸におけるツッコミではありません。面接はコントではないのですから。そうではなく、「ガクチカ」を面接官にツッコんでもらう自己紹介のことです。
具体的には、例えば「チームワークが得意」という自己分析結果があるとしたら、自己紹介の時点で「自分は大学で○○という経験をしたので、チームワークが得意なんです!」と最初にぶち上げてしまうのです。そうすると、面接官としては「その○○という経験について、訊かせてよ(=本当にそうなのか知りたい)」となります。
自己紹介のテンプレートは以下の通りです。
○○大学××学部●年の(名前)と申します。大学では(自分の専攻)に取り組んでいます。
(ガクチカ)が楽しいですし、得意だと思っています。
(御社との共通点) に貢献できると思い、エントリーいたしました。本質はよろしくお願いいたします。
なお、このテンプレートの詳しい作り方については以下の記事で取り上げています。
就活面接における志望動機のテンプレ
自己紹介が終わったら、訊かれるのは「志望動機」です。なぜその会社に入りたいのかを訊かれます。
ここで気をつけるべきなのが、「自分が入りたい理由」と「その会社で活躍できる理由」はセットで語らないといけない、ということ。「御社のファンです」「サービスをずっと使ってきました!」ということばかり語る就活生がたくさん居ますが、これはダメです。「自分がなぜその企業が好きなのか」という、自分が主語のことばかりを語っていてはいけません。「○○ということが得意だから、御社に貢献できる」という相手目線の理由が必要なのです!
なので、自分と同じくらい相手のことをきちんと調べる必要があります。
なぜ、相手が「○○な人がほしい」という理想の人材像を掲げているのかを考えましょう。その上で「自分なら、××を通して御社に貢献できます」と言わないといけません。テンプレートは以下のようになります。
私が御社を志望する理由は、(自分が行きたい理由)をされている御社に、(貢献できる理由)で貢献したいからです
私は(経験)を通して、(就活の目的)をしたいと思いました。御社の(企業の特徴)は、私の(就活の目的)と重なります。
また、御社には(人材像・会社の方向性など)という点があり、私の強みは(自分の強み)です。御社の(人材像・会社の方向性など)に対して、私の強みで貢献したいと考え、志望しました。
この点に関しては、以下のページで詳しく取り上げているので、参考にしてください!
就活面接におけるガクチカ・自分の長所のテンプレ
その次に訊かれるのが、「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」か「あなたの長所」です。
これはなぜ訊かれるのか。それは、面接官があなたが会社に入ってからどのような活躍をするのか知りたいからです。あなたがどんな時にやる気が出るのか、もしくはどんな時にやる気をなくすのかによって、向いている仕事・向いていない仕事がわかります。なので、あなたがやる気を出してなにかに取り組んだエピソードトークをする必要があるのです。
なので、以下のようなテンプレートになります。
私が学生時代に力を入れたのは(結論)です。(経験の概要)で経験しました。
当時の課題は(問題点)です。
(課題設定)が問題だと考え、(解決策)しました。結果として、(結果)になりました。
御社でもこの(結論)という強みを活かして貢献したいです
こちらのテンプレートも、以下の記事で詳しく解説しています。ガクチカや長所が見つからない、書きたくてもネタがない…という人も、ぜひ読んでみてくださいね!絶対に見つかるはずです。
就活面接における逆質問のテンプレ
基本的に、ここまでの志望動機とガクチカを掘り下げることが面接の大部分を占めるはずです。質問がたくさんあるように思えても、形を変えて志望動機やガクチカを聞いている、ということも多い。なので、志望動機とガクチカはどんな訊かれ方をしても答えられるようになっておくべきです。
それが終わると、最後に逆質問の時間があります。これはつまり「何か私に質問はありますか?」という、今までの面接とは逆の立場になるということ。もちろん面接の一部ですから手を抜いてはいけません。
逆質問だけで評価が爆上がりして「採用!」となることはまず有りえません。ですが、「見送り」を通す、つまりボーダーラインギリギリの方を次の面接に通すことはあります。そこで、チャンスを最大限逃さないための質問が重要になってきます。
- ○○さんの今の仕事のやりがいを教えて下さい
- (御社内での)将来のキャリアを教えてください
- 御社は、どのような会社でありたいとお考えでしょうか?
- 御社ではどのような方が活躍されていますか?
こういった質問をすると、チャンスを逃すことをなるべく避けつつ、あなたの就活にも有利になる回答を引き出すことができるので、おすすめです!
なぜ?といった部分については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてくださいね!
「変化球」な面接質問にも答えられるようになっておこう
ここまでが大まかな面接の流れなので、大前提今までに登場した質問にしっかり答えられるようになっておくことが重要です。ただ、それ以外にもいろいろな形で質問されることがあります。オロオロしないためにも、予め答えを知っておく、もしくは用意しておくことは極めて重要です。
就活質問の変化球①:「あなたを採用するメリットは?」
「あなたを採用するメリット」については、答え方にコツがあります。それは、数字で測れる答え方をしないこと。「知名度が高い」「社会的な信頼・信用」「時価総額が大きい」「年収が高い」…こういった答え方をすると、会社のごく一部分にしか興味がない、というアピールに見えてしまうのです。
なので、そうではなく相手の目線に立って答えるべきです。自分がどのようにして、相手にとってメリットを提供できるのかを語らなくてはいけません。
私を採用するメリットは、(自分の強み)という強みでもって、御社の(会社の方向性など)に貢献できることだと考えております
私の強みは(自分の強み)です。これは御社の(会社の方向性)における(課題点)に欠かせないと考えております
もしご縁を頂けた場合、(会社の方向性など)に私の(自分の強み)で精一杯貢献したいです
自分が御社が目指している方向に興味があり、一緒の方向に向いているんだ、ということをアピールする必要があります。このテンプレートを使った具体例は以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてくださいね!
就活質問の変化球②:「なぜ当社を選んだ?」
基本的に「自分が向いている方向性と、御社の向いている方向性が一緒だったから」と答えます。つまり、「自分は御社にどのように貢献したいか」が答えの中身になる、というわけです。何かメリット・デメリットを列挙したり、あなたが本当に思ったことをそのまま伝えてはいけません。
「自分が向いている方向性は○○で、御社が掲げている方向性は××。この2つは□□で交わると感じたから、申し込んだのです」…と答えましょう。
御社の(社是、事業の方向性など)にこそ、私が貢献したいと考えたからです
私は(自分の経験)を経験しました
そして私は(企業との接点)を見出しました
この (企業との接点) という点で貢献したいので、志望します
このテンプレートも、以下の記事で詳しく紹介しています!
就活質問の変化球③:「あなたにとっての仕事とは?」
自分は今の所これをしたいと思っているので、仕事は夢を叶えるためのものだと思います。というのが、この「あなたにとっての仕事とは?」という質問に対する答えになります。
例えば「日本中の子供の笑顔を見たい」だったり、「世の中にとって新たなニーズを作り出す仕事がしたい」だったり「世界で評価されるビジネスをやりたい」だったり。こういった「自分の将来の夢(=嘘ではなく、本当にやりたいと思っていること)」から逆算して、御社が良さそうだった、と答えるのがこの質問の答えです。
私にとっての仕事は、(就活の目的)という夢を叶えたいからです
これは(問題の発端)という経験を通して、(解決策)と思ったからです
ご縁を頂ければ、御社の(強み・特徴など)に貢献し、(就活の目的)を叶えたいと考えております
このテンプレートも、以下の記事で詳しく紹介しています!
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